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プロゴルファーのクラブセッティング|ダスティン・ジョンソン

2018/10/15 ゴルフトゥデイ 編集部

国内外のトッププロたちがどんなクラブで戦っているのかを紹介する「QPさんのじっくり見せて!!トッププロのクラブセッティング」のコーナー。今回は2016年以降の3年間で8勝をあげている“史上最強の飛ばし屋”ダスティン・ジョンソンのクラブセッティングを紹介する。

関 雅史
1974年9月生まれ。PGA公認ティーチングプロA級、クラブフィッター。国際ゴルフビジネス学院卒業。「QPさん」の愛称でゴルフメディアなどでも活躍中。東京・駒込でゴルフスタジオ「ゴルフフィールズ」を主宰。

世界No.1は史上最強の飛ばし屋!ダスティン・ジョンソン

ダスティン・ジョンソン/Dustin Johnson(米国)
1984年生まれ。33歳。193cm、86kg。何度もメジャーで不運が続き優勝を逃したが16年の「全米オープン」でメジャー初優勝。17年2月に初の世界ランク1位となり、約1年間、世界1位の座をキープ。

16年以降だけの3年間で8勝!
初優勝した08年から15年までで通算9勝と安定した成績を残していた。30代に入るとさらに覚醒し、16年は3勝、17年は4勝と優勝ベースを上げている。18年の開幕戦「セントリートーナメントオブチャンピオンズ」の最終日に12番のパー4(433ヤード)で、ティショットでカップまで約15センチというスーパーショットを見せた。

世界No.1が開幕戦で圧勝!話題の『M4』で433yをあわやホールインワン!

開幕戦での圧勝もすごかったですが、新作『M4』ドライバーで433ヤードをあわやホールインワンというスーパーショットを披露してくれましたね。

元々、ダスティンは新クラブをすぐに使える選手。一流選手の中には契約メーカーの最新クラブが発売されても、前モデルを使う選手がいますが、毎年ダスティンはすぐに新作を使います。それはスイング的にトップでシャフトフェースになっていて、スイング中のフェースローテーションがとても少ないから。だから、逆に言えばどんなクラブでも打つことができるタイプだと思います。

アイアンとウェッジには世界を代表するパワーヒッターの特徴がよく出ています。アイアンには“DJ PROTO”の刻印が入ったマッスルバックアイアンを3番から入れています。その理由は、パワーがある選手なので、キャビティタイプだと、打球が上がりすぎる、飛びすぎるというのがデメリットになるからです。

また、ウェッジのロフトも52度、60度、64度と変則です。それは58度だと飛び過ぎてしまって、60度以上のウェッジじゃないと100ヤード以内を打てなくなるからでしょうね。残り60、80ヤードくらいをフルスイングで打つクラブとして、64度が有効なのです。

<ココがポイント>
・ドライバーと3Wを新作の『M4』に!
・アイアンはマッスルバックをメインに!
・ウェッジのロフトは52度から64度まで

最長飛距離は400ヤード越え!ダスティン・ジョンソンのクラブセッティング

ドライバー:M4(テーラーメイド)

・ロフト角:9.5度
・シャフト:フジクラスピーダーエボⅡ661(藤倉ゴム工業)

「ツイストフェース」という新テクノロジーで話題の『M4』。“ツイスト”というのはトゥ側上部はロフトを0.5度上げて、ヒール側はロフトを立てているという、ねじれたフェースになっているテクノロジー。

フェアウェイウッド:M4(テーラーメイド)

・ロフト角:16.5度
・シャフト:プロジェクトX ハザーダス ブラック6.5(トゥルーテンパー)

FWは3番ウッドの1本だけ。シャフトにはハードヒッター向けに開発された『ハザーダスブラック』を使用。

アイアン:3I/P790(テーラーメイド)、3I-PW/P730DJプロト(テーラーメイド)

・シャフト:ダイナミックゴールドツアーイシュー(トゥルーテンパー)

練習日のため、アイアンは3番だけ2本あり、『P790』は中空タイプ。試合ではアイアン型UTとして使っている。

パター:スパイダーツアーブラック(テーラーメイド)

赤いスパイダーを使う選手が多い中、初めて黒いスパイダーを使ったのは16年の9月。そこから17年2月に世界ランク1位となり、今も黒いスパイダーを愛用している。

ウェッジ:ミルドグラインド/ミルドグラインドHI-TOE(テーラーメイド)

・ロフト角:52、60、64度
・シャフト:KBSツアーブラック(FST)

52度と60度の『ミルドグラインド』は発売されているが、64度の『HI-TOE』は日本未発売モデル。ツアー専用もしくはダスティン専用モデルの可能性も高い。

GOLF TODAY本誌 No.549 122〜123ページより

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