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ゴルフ力を3ヶ月で底上げする!ナイスショットを約束する7割スイング(1)

2018/10/26 ゴルフトゥデイ 編集部

下の写真のようにアマチュアがキレイにフィニッシュできていない状況をよく見る。その原因は一体何なのか。今を輝く女子プロたちに聞き込み調査を敢行!すると、120%の力で振り切るアマチュアに対して、彼女たちのスイングのリキ感は7割~8割という事が判明した。リキ感7割とは何なのか。振り幅の事ではないのか。7割にするためにはどうしたらいいのか?今回は、7割スイングの謎に迫ります!

▼くずれフィニッシュの原因は120%のリキみに有り

7割8割スイングにするためのポイントを女子プロたちが教えてくれた!

試合では7割から8割で振るプロがほとんど。8割でも7割に近い8割らしい。では、どうしても力が入ってしまうアマチュアはどこに気を付ければ7〜8割りのスイングができるのか?そのコツを聞いてみた。

何割のリキ感で試合に臨んでいますか?そのコツは?

勝みなみ「7割です」
グリップを握る力が強いとスイング全体に力が入ってしまいます。私は握りすぎないように心がけてます。

西山ゆかり「8割です」
120%で振っているように見える人は上半身の使いすぎに見えますね。もっとどっしり構えてみましょう。

ささきしょうこ「8割です」
スイングの力感を作るのは、まずはアドレスから。その中でもグリップはとっても大事。私は握る場所を変えます。

藤崎莉歩「8割です」
力強くなるのは悪い事ではないと思うんですけど、それによって色々なミスが増長されてしまいますね。

三ヶ島かな「8割です」
グリップ、アドレスで意識する場所だったり、チェックポイントはたくさんあります。1つずつ解決しましょう。

【お腹で7割】お腹に意識を持って上半身はリラックス

堀琴音(東芝)
1996年3月3日生まれ。14年のステップアップツアーでアマチュア史上2人目の優勝。同年のプロテストに一発合格し、現在まで3年連続でシード権を獲得。17年の賞金ランクは21位。

アドレスでリラックスできればスムーズなスイングができる

アマチュアの方が120%のリキ感で振ってしまうのは、上半身のリキみにあると思います。上半身がリキむとトップの切り返しで右肩が突っ込んでしまい、アウトサイド・インの軌道でスライスやチーピンに繋がってしまいます。

上半身に力が入ってしまうのはアドレスがリキんでるからだと思います。私は、トップからダウンスイングにいく時の上半身の突っ込みをなくすために、アドレスでお腹に意識を持っていくようにしています。そうする事で自然と上半身の力が抜けて、リラックスした状態のアドレスを作る事ができます。

120%で振ってる人は右肩が突っ込んでます。

上半身に力が入りすぎている人は右肩が球に対して突っ込んでいくようなスイングになり、これが大きな曲がりの原因になる。(左)トップから右肩が地面に対して垂直に下ろせると、ヘッドの軌道が安定して、曲がり幅が少なくなる。(右)

【NG例】リキみ120%の典型的なスイング

上半身のリキみがトップから右肩に顕著に表れていて、結果的にフィニッシュもキープできないスイング。

ポイント:打つ前にワッグルをしてみよう。

上半身のリキみをアドレスからなくすために、ワッグルを2、3回してみよう。手首を柔らかく動かすことで、より上半身の力が抜くことができ、リキ感7割のスイングに近づける。

意識はお腹に集中させて重心を下げるイメージ

三ヶ島かな(ランテック)
1996年7月13日生まれ(22歳)高校卒業後の15年にQTランクで5位に入り、前半戦の出場権を獲得、その後メキメキと力をつけ、17年は賞金ランキング41位で初シードを獲得した。来年度は初優勝に期待。

リキ感が強い人は全体的にスイングテンポが早いです。早くなると上半身から突っ込みがちで良い事などありません。私はアドレスで重心を下げるように常に意識しています。どっしり構えることで、トップで上半身の力が抜けるのでリズム良いスイングができるようになると思います。それが7割スイングにつながるんです。

【グリップで7割】グリップを指2本分短く持つ

ささきしょうこ(日本触媒)
1996年6月8日生まれ。15年のプロテストに合格すると、その勢いは止まらず、翌年のルーキーイヤーの「大東建託・いい部屋ネットレディス」で初優勝を決めた。

グリップを短くもって安定感をアップさせる

ゴルフを長年されている方に、いきなり7割で振りましょうと言っても難しいと思います。私からのワンポイントはグリップを指2本分短く持つ事。リキむ人は結局飛ばしたい人。そんな方はグリップのギリギリを持って遠心力で飛ばそうとしていませんか?

指2本分だけ短く持つ事で、ヘッドがトップで垂れてしまったり、グラグラとフィニッシュが不安定になる事がなくなります。それだけで必要な力だけ球に伝えられる、7割スイングに近づく事ができます。

トップでクラブを支えられる位置が正解です。

トップでしっかりヘッドが支えられているのは遠心力で思いっきり飛ばそうとしているのではなく、効率良いスイングができている証拠。

トップでヘッドが垂れてしまうと、ヘッドが戻ってくるのが遅くなるため、インパクトでも体が開いてしまう。

【NG例】ヘッドが遅れて体が開いたインパクト

インパクトの時に体が開いている。ヘッドが遅れてくるからスライスが出やすくなる。

【グリップで7割】さらにゆる〜く握って敢えて振れなくする

思いっきり振れないグリップを作る

120%で振ってしまうアマチュアの方はアドレス時ですでにグリップをギューと強く握り、思い切り振ってやろう!という気持ちが表れている方が多いです。

私は7割スイングにするために、あえてグリップをゆるゆるで握り、振れないようにしています。クラブが飛んで行ってしまうか心配になるくらいまでユルく握るだけでゆっくり振ろうという気持ちになり、120%のリキ感が抑えられて7割スイングに近づけます。

強く握ると体全体のリキみにつながります。

グリップを強く握ると体全体のリキみにつながり、それが120%のリキ感で振ってしまう原因になる。

強く握るとオーバースイングにもつながる。

飛ばそうとしてオーバースイングになってしまい、インパクトでヘッドが戻ってこないため、これも曲がりの原因となる。

【NG例】グリップに力を入れすぎるのはミスのもと

リキ感があって良いスイングに見えるが、グリップに力が入りすぎて120%で振っているようなスイングになっている。

【ハーフスイングで7割】連続ハーフスイング素振りでリキみ3割減!

▼川岸史果の7割スイング

父親譲りのダイナミックなスイングも本人曰く「意識は7割」。それを生み出しているのがハーフスイング素振りだ!

川岸史果(加賀電子)
1994年10月13日生まれ。16年に4度目の挑戦でプロテストに合格。同年のQTランキングで上位に入り、17年はルーキーイヤーで「マンシングウェアレディス」優勝。来季は複数回優勝を目標とする。

ハーフスイングは自分のリキ感を知る大事な方法

私は7割スイングをするために、日々連続ハーフスイング素振りをしています。1回1回止めずに最初は小さく、徐々にスイングを大きく、どんどんリキ感を増やしていきます。そうする事で全く力の入っていないリキ感0%のスイングから120%のスイングまでさまざまなリキ感を体感する事ができ、自分に1番合うスイングのリキ感をつかむ事ができます。

小さなスイングからだんだん大きくがポイント

いきなり腰から腰までのハーフスイングではなく、最初は地面からヘッドが離れないぐらいまでのスイング。この時のリキ感はほぼ0%で振る方が、スイングが大きくなったときのリキ感がわかりやすい。

ヘッドを目標方向に出す

腰から腰までのハーフスイングをする時は、フォローでヘッドを目標方向に向けるようにする。ヘッドを正しく目標方向に出せると、球も目標方向に飛んで行くようになる。

GOLF TODAY本誌 No.548 26〜35ページより

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