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シニアゴルファー必読!飛距離を出したいときは当てるより「大きく」、「速く」スイングしよう!

2018/11/19 ゴルフトゥデイ 編集部

加齢とともに飛距離が出なくなる要因は3つある

① 筋力そのものがダウンする
② 関節や筋肉が硬くなる
③ 各部の動きを同調させる調整力が衰える

そして、体の動きが鈍くなると、スイングが小さくなって余計に飛ばなくなる。
この悪循環を断ち切り、いつまでも飛ばしを楽しむための秘訣を海老原清治プロに教わった。

【解説:海老原清治(えびはらせいじ)】
1949年生まれ。千葉県出身。林由郎門下生で、70年、21歳でプロテストに合格。85年「中日クラウンズ」でツアー初優勝。2002年には欧州シニアツアーで3勝を挙げ賞金王。翌03年にはPGAチャンピオンズツアーにフル参戦した。日本ツアー1勝、シニアツアー5勝、欧州シニアツアー6勝。

飛距離を出したい時は頭からツマ先まで、全身で大きく振る!

筋力や柔軟性が衰え、調整力が鈍くなれば、教科書通りのスイングはできなくなってくる。そのままでは飛ばなくなるのは当たり前で、距離を維持するためには、昔習ったことは忘れて、年齢なりの飛ばし方を身につける必要がある。

飛ばしの新常識① 下半身を思い切り動かす

《POINT》
1.ヒザは動かない方が真っすぐ飛ぶが、距離を出すにはヒザが外に回っても仕方がない。
2.トップとフォローを大きくするために頭の高さが変わってもいい。
3.後頭部にシャフトがコツンと当たるまで振り切れればオーケー。

《左のお尻を回せば肩が90度回って大きなスイングに》

身体が硬くて上半身の捻転が足りない人は、ターゲットに背中が向くまでお尻を回しましょう。右足の軸だけキープできていれば、カカトが浮いたり、左足の軸が外れしまってもかまいません。

飛ばないのはバックスイングが小さいから

どっしり構えたままだと腰も肩も十分に回らないから飛ばない。

《お尻の動きを止めずにフォローを大きく》

スイング中にお尻が止まると回転も止まってしまいます。胸がターゲットに向くまでしっかりお尻を回しましょう。力を入れるのはインパクト手前から。体の左側でクラブによる風切り音が鳴るようにするとフォローが大きくなります。

バックスイングで体が回りやすいのはクローズスタンス。

飛ばしの新常識② 左ヒジを曲げる

《POINT》
シニアのオーバースイングはむしろメリット。直す必要なし。

《左ヒジを伸ばしたままだとバックスイングが小さい》

肩甲骨周りが硬い人は、左ヒジを伸ばしたままだと、肩が90度近く回っていてもクラブが上がりません。

《左ヒジを曲げればバックスイングが大きくなる》

左ヒジは無理に伸ばさず、曲げることで、トップの位置が深くなり、大きなスイングができる。

飛ばしの新常識③ 頭が動いてもOK!

《POINT》
ボールは左目の視界の端に入っていればOK。最初は見づらいが慣れれば当たるようになる。

《バックスイングは頭も一緒に動かそう!》
バックスイングで頭を残すと体が止まってしまいます。ボールから顔が外れてしまっても構いません。

飛距離を出したいときは筋力に頼らなくてもヘッドスピードは上がる!

筋力トレーニングをしても若いときほどの効果は期待できない。それより、いままで使っていなかった腕や手首をもっと動かすようにすれば、ヘッドスピードを上げることは十分可能。肝心なのは自分で身体の動きを止めないことだ。

飛ばしの新常識④ 手首のスナップを効かせる

《POINT》
手首を返すだけでこんなにクラブが動く。つまり、その分ヘッドスピードもアップする

《手首を固めない!スナップを使ってヘッドを走らせよう》
曲がるのを怖がって手首を固めるとヘッドスピードはかなり落ちます。指や手首はグリップに一番近いし、人間の身体の中で一番敏感で自由に動かせるパーツです。ここを使わない手はありません。

手首を親指側に曲げるとフェースが返りやすくボールがつかまりやすい(スライサー向き)。

手首を手の甲側に曲げるとフェース面が開くのでボールがつかまりにくい(フッカー向き)。

腕を使えばもっと加速する!

ボディターンを意識しすぎて腕が振れなくなっている人もいますが、実際にクラブを振っているのは腕です。とくに体の硬いシニアの場合は、できるだけ腕を使って振った方がヘッドスピードが上がります。

飛ばしの新常識⑤ ゆるく握ってヘッドスピードアップ

《POINT》
1.手の力が抜けると手首のスナップでヘッドが走り、インパクトで手を追い越す動きになる。
2.強く握ると手首のスナップが使えないので、ヘッドが遅れてヘッドスピードが上がらない。

《ゆるく握れば腕の振りは鋭くなる》
手に力が入ると手首が固まってヘッドスピードが落ちてしまいます。ティアップして打つドライバーは、地面の抵抗がないのでクラブが飛ばない程度の強さで握るようにしましょう。

力の抜けるグリップの握り方

左手は指の先で握ると手首が動きやすい。

右手は真横からスクエアに合わせる。

右手は命令が伝わりやすい親指、人差し指、中指の3本で握る。

飛ばしの新常識⑥ 打ったらすぐにボールを追う

《POINT》
1.飛び出した直後のボールを目で追えるタイミングで頭を動かしてよい。
2.いつまでも頭を残しておくと体の回転が止まってフィニッシュが小さくなる。

《飛ばすならルックアップが大正解》
インパクトしたら打ったボールを素速く見る意識で振れば、体の回転とクラブのスピードが速くなります。

飛距離を出したい時は体の使い方は考えず、ヘッドの軌道に集中する!

若い頃は一つ直せばスイング全体がよくなったのに、最近は一つ直せば別のところがおかしくなる。それは体のいろいろな筋肉をバランスよく動かす調整力が落ちたから。あまり細かい動きは気にしないようにしま しょう。

飛ばしの新常識⑦ ヘッドの通り道だけ意識する

《POINT》
1.クラブをどこから下ろしてくるかは意識する必要がない。
2.ボールの30センチ手前からヘッドを真っすぐ通すつもりで振ればきれいな円が描ける。

《きれいなスイングよりきれいな軌道が大事》
きれいなスイングを目指すのではなく、クラブヘッドできれいな円を描くことだけをイメージし、その円の中でできるだけ大きく振ることを考えましょう。

飛ばしの新常識⑧ 右手リードで真っすぐ飛ばす

右腕一本で振る、ときれいなイントゥインのスイング軌道になる。

左腕一本で振るとアウトサイドインのカット軌道になる。

《利き腕を使った方がきれいな軌道を描ける》
右利きの人は器用に動かせる右手を使った方が上手に球を打てます。調整力が鈍ると左手は思い通りに動きません。

操作するのも力を出すのも右手

ペンを持つのも箸を持つのも右手。クラブも器用に動かせる右手主体で振った方が、イメージ通りの軌道を描ける。左手は右手の邪魔をしないようにするだけでいい。

飛ばしの新常識⑨ フォローでクラブを巻き付ける

《POINT》
飛球線方向に出したヘッドをそのままアドレスの位置に戻すとヘッドがボールよりも遠くなる。つまり本来の軌道よりも外に振っているということ。

《インサイドに振り抜くのが本当の真っすぐ》
飛球線方向にクラブを真っすぐ出せと言われますが、本来ならヘッドはインパクト直後に体から一番遠い位置にあるもの。それ以上遠くには出せないのでインサイドに振るのが正しいフォローです。

GOLF TODAY本誌 No.551 60〜67ページより

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