1. TOP メニュー
  2. テクニックに効く
  3. スイング作り
  4. “ボールをよく見る実践的スイング”永峰咲希のスイングとクラブを分析

“ボールをよく見る実践的スイング”永峰咲希のスイングとクラブを分析

筒 康博のスイング&クラブマッチング

2018/12/21 ゴルフトゥデイ 編集部

平均ストロークが、71.6232で22位。昨年の47位から大幅アップとなった永峰咲希選手。すべての部門別データを見ても良くなっていてスキルアップしていることがわかる。今回は「強さと柔らかさ」にすぐれた永峰咲希選手のスイングを使用クラブとともに分析する。

ロングヒッター”ブルックス・ケプカのスイングとクラブを分析
“正確性抜群のドライバー”稲森佑貴のスイングとクラブを分析
“マン振りスイングでも曲がらない”ジャスティン・トーマスのスイングとクラブを分析
●ボールをよく見る実践的スイング”永峰咲希のスイングとクラブを分析
“低重心&高初速ヘッドで飛距離を最大化”フィル・ミケルソンのスイングとクラブを分析

永峰咲希
1995年4月28日生まれ。158㎝。2014年プロ入り。昨シーズンは賞金ランク47位。今シーズンのフジサンケイレディスでプレーオフの末にツアー初優勝を飾る。使用ギアはジュニア時代から使っているテーラーメイドで統一。

解説:筒康博
伝説のプロコーチ・後藤修氏に師事し、独自のスイング理論とプロコーチ術を学びながら、ギアにも深く精通。数々のゴルフ誌にギア企画、スイング論やレッスン記事で登場している。プロアマ問わず7万人以上のゴルファーにアドバイス経験を持ち、フィッティングセミナーや公演も精力的に行っている。

永峰咲希選手のスイングとクラブを分析

1カット目
上体の動きを収めやすいやや広めのスタンスのアドレス。

2カット目
クラブの動きを邪魔しない右への体重移動メインのテークバック。

3カット目
左腕真っすぐは関節の柔らかい女子特有のもの。右太モモに力が蓄えられる。

4カット目
無理にコンパクトにしないトップは上下動が少ないことが条件。

5カット目
下半身リードのダウンに集中し無理にクラブに負荷をかけない。

6カット目
自分に合ったクラブスペックならヘッドは自然にしなり&走る。

7カット目
スタンスの中に上半身を収めることでヘッドターンも自然にできる。

8カット目
左へのミスが少ないのでヒジを抜かずにフィニッシュまで振り抜ける。

永峰咲希選手のスイングのポイント

《一歩進んだ「ボールをよく見る」実践的スイング》

「強さと柔らかさ」にすぐれた永峰選手のスイングの最大の特長は、「ボールをよく見る」視線がアドレスからフィニッシュまで一貫していることです。アドレスからインパクトまではボールを見る視線がアタマの上下動を防ぎ、スタンスの中に上半身を収め、ヒジやクラブが身体の動きと同調する役割を果たしています。

一方、フォロースルーからフィニッシュでは「飛んでいるボールを見る」ことで身体の回り過ぎや下半身のバランスを失わずに、しっかりと振り切りながらも方向性を確保しています。左ヒジが抜けることなく自然にクラブが収まる結果、力まず飛ばすことができる安定感と、ストレートからドローの力強い弾道を生み出しています。

読者の皆さんにどんどんマネして欲しいスイングだと思います。

▲永峰咲希選手のスイング
タメを作りすぎないダウンスイングと、大きなフォロー&フィニッシュで高弾道のドローを打っている。

永峰咲希選手のクラブのポイント

使用クラブ:テーラーメイド M3 440

  • ヘッド体積:440㎤
  • ロフト:9度(ロフトスリーブポジション0.5度HIGHER)
  • 長さ:44、75インチ
  • シャフト:フジクラ スピーダー661 EVOⅣ
  • 硬さ:SR

※セッティングはダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント時点のものです。

《カチャカチャ可変機能を利用した自分仕様》

女子プロである永峰選手がテーラーメイド「M3 440」(ロフト9度)を使うのはオーバースペックか?と考えるのは早計です。

ネック部分をよく見ると、可変スリーブ機能を使い10.5度以上のロフトアップを行い、自然に高さとつかまりが出るポジションに設定しています。加えて、「Y字ソール」のウエイトは最適な振り心地になるようヒール寄りのやや後方部にスライドしています。

また、装着シャフト「スピーダー 661エボリューションⅣ」も女子プロの中では重い部類に入りますが、先端のしなりと走りが働くようにSRフレックスを選択しています。

ヘッド選び・シャフト選びだけでなく、最適弾道を生むための微調整を行い、しっかりと「自分仕様」のドライバーを作り上げています。せっかくの調整機能ですから、上手に使わないともったいないですよ。


筒 康博のスイング&クラブマッチング


“低重心&高初速ヘッドで飛距離を最大化”フィル・ミケルソンのスイングとクラブを分析


次(5/5)を読む

GOLF TODAY本誌 No.555 142〜143ページより