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ダスティン・ジョンソンのドライバースイングを分析【連続写真つき】

「大判写真で見る、一流プロのドライバーのマネどころ」

2018/12/31 ゴルフトゥデイ 編集部

圧倒的な飛距離を武器に世界ランクNo.1選手となったダスティン・ジョンソン。ドライバーでは400ヤード超えのスーパーショットを披露するが、そのヒミツはインパクトのカタチにあるようだ。


【解説・レッスン:永井延宏】
1969年生まれ、埼玉県出身。10歳からゴルフをはじめ、25歳でアメリカにゴルフ留学。フロリダのミニツアーに参戦しながら最先端のティーチング理論を学ぶ。帰国後、本格的にレッスン活動をスタート。わかりやすい指導で多くの信奉者をもつ。

ダスティン・ジョンソンのドライバースイングを分析

《ドライバーのインパクトのポイント》

インパクトではグリップがボールの前に!
一般的にハンドファーストとはヘッドよりグリップが前にある姿勢だが、ダスティンのグリップはヘッドはもちろん、ボールより前にある超ハンドファーストの姿勢だった。

《ダスティン・ジョンソンのドライバースイングを分析》

シャットフェースで、フェースをほとんど開閉しない!
テークバックでヘッドを先に動かしてハンドファーストの形を作り、フェースを開かずに上体を深く捻転。

POINT 1
ハーフウェイバックではフェースを開かずにクラブを上げている。(3カット目)

POINT 2
トップではフェース面が真上を向く、シャットフェースになっている。(10カット目)

POINT 3
ヘッドがまだ腰の高さでも、すでにグリップはアドレスに近い場所にある。(13カット目)

POINT 4
フォローでも前傾姿勢をキープすることで、スイング軌道が安定。(16カット目)

《ダスティン・ジョンソンの打点のヒミツ》

▲元々、自分のパワーで打球が上がるダスティンは、あえて低めの打点にして打球の“上がりすぎ”をセーブしている。

トゥ側の下目に当てて、方向性を重視している
打球痕はややトゥ寄り。シャットフェースでアッパーすぎない当たり方。手のローテーションが少ないのでヒール側に当たるはずですが、そうならないのはボールがつかまりすぎないようにしているから。トゥ側に当ててコントロールしているかもしれません。

グリップが前でもシャットフェースだから曲がらない!

すごく個性的に見えるドライバースイングですが、これが世界の最先端スイングとも言えます。最近はダスティン・ジョンソンを筆頭に飛ばし屋と言われる選手が400ヤードを超える飛距離をマークしていますが、多くの選手はダスティンのようにハンドファーストで打っています。

特にダスティンは、かなりグリップが前にあります。皆さんは『ここまでグリップが前にあるとヒッカケ が出そう?』と思うかもしれませんが、実は違います。グリップが前に出すぎてヒッカケが出る人はフェースを開いて閉じる動きをするからです。

ダスティンは、ほとんどフェースの開閉をしない、いわゆるシャットフェースのスイング。テークバックでもほとんどフェースを開かず、トップでは完全にフェースが真上を向いています。そして、ダウンスイ ングの早いタイミングでフェースはスクエアになっていて、そのままインパクトからフォローまで行きま す。

つまりインパクト前後でフェー スの開閉がない。だから、超ハンドファーストのスイングでも、ボールが曲がらないのです。

今はツアープロでも慣性モーメントの大きい大型ヘッドを使うので、 フェースの開閉が少ないスイングと相性が良いとも言えます。

ダスティン・ジョンソンのドライバースイングのマネどころ

右サイドでシャフトを走らせる!
なかなかマネできないスイングですが、あえて言うならダウンスイング時に自分の右サイドでクラブをへし折るようなイメージで振ることです。よく、「ボールの右に置いた仮想のボールを打つイメージ」と言われますが、それをさらに極端にやる感じ。

バックスイングが浅いとこのようにはできないので、上体を深く回すこと。フェースを開かずに担ぎ上げたクラブを振り下ろすように動いてみましょう。

左手は地面を強く押したときのナックル部分の見え方と同じくらいのストロンググリップでOK!(写真右)

GOLF TODAY本誌 No.557 19〜21ページより