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パター巧者の打ち方・構え方を参考に自分のスタイルを見つけよう!

連載「真板潔パッティングの奥技」第3回

2019/01/04 ゴルフトゥデイ 編集部

「パットに型なし」といわれるように、パターはどのような構え方でも打ち方でも、カップインするのなら問題ない。大事なのはパターの打ち方・構え方におちて自分のスタイルを見つけることだ。


解説:真板 潔(フリー)
1959年12月17日生まれ。170㎝、75㎏。神奈川県出身。2000年のサントリーオープンでレギュラーツアー初優勝。シニアツアーでは2016年に年間3勝を挙げるなど、通算6勝をマーク。パットの名手として知られ、その技術と理論はプロの間でも高い評価を得ている。

首の付け根の位置をキープし続ければパターのストロークが安定する

パッティングは感覚やセンスが 重要視されるので、自分のイメージどおりに体とクラブを動かせるのなら、どのような構え方でも打ち方でもOKです。

私のスタイルの一つは、ボールから離れて立つこと。ボール位置は目の真下が一般的ですが、私はそれよりも外側にセットします。これは試行錯誤を重ねた結果で、再現性が一番高い。パター巧者といわれるプロは、どちらかというとボールを外側に置く傾向があるようです。

もう一つ大事にしているスタイ ルは、「首の付け根」を動かさないことです。アドレス時に首の付け根を意識したら、フィニッシュで動きが止まるまで、その位置をキープし続けます。こうすると頭が動かなくなり、安定したストロークが実現します。

《ボール位置は目の外側。ヒジから先は一直線。》

▲目の真下にボールを置くというセオリーもあるが、真板は外に置く。

目の真下よりも、ボールをかなり外側に置くのが真板流。手首の余計な動きを防ぐために、ヒジからヘッドまでを一直線にして構えている。

ハンドダウンに要注意!!

ボールから離れて立つと、ハンドダウンになりやすい。手の位置を低くするほど、手首が動きやすくなるので注意しよう。

《首の付け根だけは絶対に動かさない!》

首の付け根を意識することで、頭が動かなくなり、パターのストロークの正確性と再現性が高くなる。アマチュアは無意識のうちに体が動く(揺れる)ため、ここがズレてしまう。

《真っすぐ引いて真っすぐ出す》

ストロークの支点となる首の付け根を安定させれば、パターのヘッドを真っすぐ引いて真っすぐ出せる。

〜POINT:ボールの回転をよく見る〜

パッティングは体の動きも振り幅も小さいため、よしあしが分かりにくい。そこでボールが正しくタテ回転(順回転)しているか、余計なヨコ回転が加わっていないかをチェック。ボールのロゴマークや書き加えた黒い線などを目安にして、球のコロがりをよく観察しよう。

パターの精度アップ:トップとフィニッシュの位置を決めると強くしっかり打てる

インパクトが緩まず球のコロがりもよくなる

ドライバーやアイアンなどのショットは、素振りの段階で、トップとフィニッシュの位置を決めますよね。特に距離をコントロールするときは、振り幅を事前に決めて、ショットのイマジネーションを高めるはずです。

パッティングもショットの一つですから、やることは同じです。距離に応じてトップとフィニッシュの位 置を決めたら、本番でその形を再現しましょう。フィニッシュでクラブをピタッと止めれば、インパクトが緩まなくなり、ボールを強くしっかり打てます。

これは短い距離になるほど効果的。ショートパットが苦手な人は、ぜひ試してみてください。

《フィニッシュでヘッドをピタッと止める!》

素振りのときにトップとフィニッシュの位置を決めたら、本番でそれを再現する。ヘッドを惰性で出さず、ピタッと止めることが大切。

《基本はショットと同じ》

飛ばしたい距離や球筋をイメージして、打ち方と振り幅を決めるのがゴルフの基本。特にフィニッシュの位置(大きさ)がショットに大きな影響を与える。

《ヘッドを惰性で出すと距離感が合いにくい》

フィニッシュの位置を決めない打ち方もあるが、ヘッドをダラダラと惰性で出すと、距離感が合いにくく、緩みやすいので注意しよう。

〜真板語録〜

「ものマネ上手はゴルフ上手」

ものマネがうまい人はイマジネーションが豊かで、それを体に伝える能力が高い。だからイメージが重要なゴルフも上手くなる。一流プロの打ち方を見て、マネはできなくても、その動きをイメージすれば上達に役立つという。

パッティングラインの描き方:カップの幅でラインを描くとボールをラインに乗せやすい

▲ボールからカップまで、「カップの幅」でラインをイメージ。大きく曲がるラインもスネークラインも同じ。

太い線のほうが余計なプレシャーがかからない

パッティングラインの描き方は十人十色で、1本の細い線で描く人もいれば、太い線で描く人もいます。また、傾斜の強いグリーンはその曲がり幅の頂点を狙う人もいれば、ボールからカップまでの全体のコロがりをイメージする人もいます。

私はいずれも後者のタイプで、「カップの幅」の太い線で、全体のラインを描いています。このほうがラインをイメージしやすく、カップインの間口が広くなるからです。太い線なら、ボールをそのラインにぽんと乗せてあげるだけなので、余計なプレッシャーがかからないという利点もあります。

もちろん、どの方法がよくてどれが悪いというものではありませ ん。このラインの描き方を一つの参考にして、自分にとって最善の方法を見つけましょう

カップの幅がイメージしにくい人は、フェースのヨコ幅でラインを描いて、そのライン上にヘッドを出していこう。

〜ルールブック〜

パットの線に触れてはいけない

パットの線に触れると、ストロークプレーでは2打罰、マッチプレーではそのホールの負けとなる。木の葉などのルースインペディメント(自然物)を取り除くことは許されるが、露や霜、カジュアルウォーターはルースインペディメントではないので注意しよう。

GOLF TODAY本誌 No.558 158〜161ページより

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