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飛ぶドライバーの選び方|飛距離以外にチェックしたい3要素とは?

2019/01/29 ゴルフトゥデイ 編集部

今やゴルフショップの店頭で試打コーナーと計測器は当たり前となっているが、計測器のデータの内、「飛距離」しか見ていないゴルファーがほとんどだろう。飛距離を見ることは間違えではないが、本当に飛ぶドライバーを見つけたいなら、見るべきは“飛びの3要素”なのだ。ここでは飛ぶドライバーの選び方として、飛距離以外にチェックしたい3つのデータについて紹介する。


【解説:ドクター スギ(杉山公平)】
大手クラブメーカーで27年間クラブ開発に携わる。現在では大手ゴルフ量販、二木ゴルフで取り扱うクラブすべての特性と、どんなゴルファーに合うかを分析し、各店の店員にクラブフィッティングを指導している。クラブ分析&フィッティングのプロ。

飛ぶドライバーの選び方|計測器でチェックしたい3要素について

飛距離はボール初速、打ち出し角、スピンで決まる!

今ではゴルフショップの試打コーナーに計測器が設置され、店内の狭いスペースでも球の高さや方向、飛距離を画面で確認することができるようになっています。画面に表示される弾道や飛距離は、ボール初速、 打ち出し角、スピンから算定されていて、この3つが“飛びの3要素” 呼ばれるものです。

たった3つの計測値で弾道が計算できるのかと思われがちですが、3つで十分です。ボールの重量とサイズはルールで定められていますか ら、ボール初速がわかればボールが持っている運動エネルギー量が決まります。

次に打ち出し角で、空気抵抗を受けない場合の放物弾道がわかり、さらに、スピン量からボールが飛んでいる間に受ける空気抵抗と、スピンによってディンプルが発生する揚力を計算することができるので “飛びの3要素”で弾道・飛距離を計算できるのです。

《飛ぶドライバーの選び方のポイント》

飛ぶドライバーを見つけたいなら、見るべきデータは飛距離ではなく飛びの3要素

  • ボール初速
  • 打ち出し角
  • スピン量

飛びの3要素が適正な組み合わせとなるドライバーを選ぼう!

飛ぶドライバーの選び方として、飛びの3要素が大事なのはわかったけれど、実際のデータをどうやって見ればいいのかを紹介。

皆さんがよく見ているのはこんな画面

結果だけはわかるものの、どうしてこうなったかのプロセスが見えません。

見るべきはこっちの画面

飛びのプロセスで結果を判断できる!

500回転スピン過多は5ヤードロス、スピン不足はキャリーが出ない

飛びの3要素は、ボール初速によって適正な組み合わせが変わります。シニア向けドライバーをパワーヒッターが打つと吹き上がって飛ばない、ハードヒッター向けドライバーをシニアが打つと球が上がり切らずに飛ばないのはこのためです。

ボール初速が速くなるほど適正な打出し角は低 く、スピン量は少なくなり、反対にボール初速が 低くなると、適正な打ち出し角は高く、スピンは多くなります。

ボール初速に対して打ち出し角が適正でもバックスピンが500回転過剰だと約5ヤード飛距離 をロスします。少なすぎる場合はランが出るので計測器での飛距離ロスは少なくなりますが、ラフ や雨だとランが出ないので、計測データより40 ヤードも50 ヤードも飛ばないことが起こります。

だから、3要素が適正な組み合わせとなるドライバーを選ぶことが重要なのです。

《スピン量、打ち出し角の不足に注意!》

上がり過ぎて飛ばない、上の図の赤の弾道は飛ばないことを自覚しやすいのですが、スピン量・打ち出し角不足の青の弾道は、計測器ではランが40ヤードも50ヤードも出て、飛んでいるように見えるので注意が必要です。雨の日やラフに行くと途端に飛ばなくなります。

「低スピン・高打ち出し」は標語のようなもの

最近は「低スピン・高打ち出しだから飛ぶ」というフレーズをよく耳にしますがスピンは少なく、打ち出しは高いほどいいということではありません。打ち出しが低くスピンが多すぎるゴルファーが多いので、そんな人は、今よりも低スピン・高打ち出しが適正値だということです。

ボール初速が決まれば適正な打ち出し角とスピン量がわかる

ヘッドスピードごとに、最適なボール初速と打ち出し角、スピン量をまとめたものが下の表です。

ご自分のドライバーで計測を行い。大きなミスショットのデータは除き、まずまずのショット3~5球の平均値と下表の同じヘッドスピードの数値を比較すれば、過不足がわかります。この過不足を補うクラブを選べば、同じ打ち方でも飛距離を伸ばすことができるのです。

ヘッドスピードに対して実際のボール初速が表の数値を上回っている場合は、最も近いボール初速の行の打ち出し角とスピン量が適正値となります。

飛びの3要素の適正値

ヘッドスピード
(m/s)
ボール初速
(m/s)
打ち出し角
(度)
バックスピン
(rpm)
3042.0182800
3143.4182800
3244.8182800
3346.2172700
3447.6172700
3549.0172700
3650.4172700
3751.8162600
3853.2162600
3954.6162600
4056.0162500
4157.4162500
4258.8152500
4360.2152500
4461.6152400
4563.0152400
4664.4152400
4765.8142300
4867.2142300
4968.6142200
5070.0132200

※打ち出し角は±1度、スピン量は±200回転程度が適正範囲です。

《ミート率って何?》

ミート率は、ボール初速がヘッドスピードの何倍かという数字です。計算上の上限は1.487くらいですが、計測誤差等を加味すると1.5くらいが限界です。ちなみに女子プロの平均は1.45くらいです。アマチュアでも平均で1.4以上は欲しいところです。

女子プロゴルファー10人のドライバーの計測データを検証!

飛びの3要素の適正値で打てば本当にドライバーは飛ぶのか?女子プロ10人のドライバーの計測データを検証してみたところ、彼女たちは3要素での飛ばしを実践していた。

女子プロ10人のドライバー計測データ

選手名ヘッドスピード
(m/s)
ボール初速
(m/s)
打ち出し角
(度)
スピン
(rpm)
飛距離
(ヤード)
松森彩夏41.461.715.62723230
ささき しょうこ42.463.215.12723239
福田真未42.162.716.22162246
香妻琴乃42.361.814.82470235
西山ゆかり42.661.016.82009242
酒井美紀41.660.015.92343231
若林舞衣子42.161.914.72332234
サイペイイン42.762.816.12638237
木戸 愛43.462.914.62634247
表 純子41.359.114.72214222
平均42.261.715.52425236
(適正値)(61.6)(15)(2400)
差異全て適正値→−0.1−0.5+25

(2017年いい部屋ネットレディスでの計測データ)

《3要素の内、ボール初速だけは大きければ大きいほどいい。》

3要素の適正値を紹介しましたが、打ち出し角とスピン量はボール初速に対して適正範囲から外れると飛距離をロスしますが、ボール初速だけは、速ければ速いほどいいといえます。

3要素に基づきクラブを選ぶときには、現状よりボール初速が下がらないものを、できれば上がるものを選んでください。

ツアーの現場では、 今や3要素が常識

ここ5年ほどで飛びの3要素を簡単に計測することができ、しかも持ち運べる計測器が一気に普及しました。そこで、クラ ブメーカー各社も契約プロがNEWモデルをテストする際に、ツアー会場やテストフィールドに計測器を持ち込んで、活用しています。

以前はプロも自分が打ったフィーリングを頼りに使用クラブを選んでいましたが、今ではフィーリングとデータの両方でクラブを選ぶようになっています。

まだまだ、フィーリング優先という選手もいますがプロにとってもドライバーの飛距離が伸びることは大きなアドバンテージですから、多くのプロが3要素を適正化して飛ばしているのです。

アマチュアゴルファーと同じくらいのヘッドスピードなのに、女子プロが“飛ぶ”のには、こうした背景が隠れているのです。

飛びの3要素でのドライバーの選び方〜アマチュアゴルファーの実例で紹介〜

飛びの3要素を見て、どうやってドライバーを選んだらいいのか?アマチュアゴルファー2人の実例を紹介する。

飛びの3要素でのドライバーの選び方【長谷川さんの例】

長谷川新一さん…身長166㎝、体重85㎏、ゴルフ歴13年、年間ラウンド数50回、平均スコア90。

普段から球が高くスライス系のショットが多いという長谷川さんに、計測器を使用してマイドライバーで打ってもらった。チョロやテンプラなどの大きいミスショットは除外して、3球のデータを残しその平均値をチェックした。

BEFORE

適正値に対してボール初速が低く、打ち出しとバックスピンが大きすぎる。弾道図で右に打ち出されスライスしていることからも、フェースが開き、ロフトが寝てインパクトしていることがうかがえる。

《ドクター スギの処方箋》

インパクトでフェースが開き、ロフトも増えているので打ち出しが高く、バックスピンも過剰で、スライス系の球になっています。

スクエアなインパクトになれば、打ち出し角、スピン量ともに減少してスライスも減るはずです。また、ミート率が低いので打点がバラつく症状も出ています。クラブの総重量が重い可能性もあります。

処方:大慣性モーメント(ミスヒットに強い)&重心アングルが大きい(球のつかまりがいい)モデルで、マイクラブより軽いものがいいでしょう。

AFTER

処方に基づき、ピンG400とプロギアRSを試打。マイクラブと同様に3球のデータを残して比較した。

飛びの3要素でのドライバーの選び方【生野さんの例】

生野明弘さん…身長175㎝、体重81㎏、ゴルフ歴13年、年間ラウンド数45回、平均スコア92。

何と26ヤード飛距離UPした、長谷川さんに続き、悩めるアマチュアもう一人に登場していただき、そのBefore、Afterの違いを紹介。

BEFORE

《ドクター スギの処方箋》

インパクトロフトが不足しているので、打ち出し角もバックスピンも適正値より小さくなっています。ただし、ボール初速は速くミート率も高くなっていますから、トータル飛距離は出るもののキャリー不足が懸念されます。

インパクトのロフトが増えれば適正値に近づき、キャリーが伸びるはずです。

処方:ヘッドの性格は変えずにロフトを大きくするといいでしょう。マイクラブと同じモデルでロフトが大きいものか、マイクラブと性格が似たモデルでロフトが大きいものがオススメ。

AFTER

マイドライバー(M4 9.5度)だったので、M4 10.5度と、同じく慣性モーメントが大きいモデルの中からRSを試した結果。RS10.5度で打ち出しとスピン量が適正値に近づき、弾道が高くなりキャリーが 伸びました。少し軽くなった分ヘッドスピードが上がり、球筋も弱フェードから弱ドローとなりました。

飛びの3要素を参考に、自分に合ったドライバー選びをしよう!

《飛びの3要素、症状別ドライバーの選び方》

飛びの3要素のどれが適正値から外れているかによって、選ぶべきドライバーは変わる。症状別にどんなドライバーを選べばよいかをドクター スギに分類してもらった。

症状1. ボール初速が低い場合のドライバーの選び方

対処法:慣性モーメントが大きく、ミスヒットに強いドライバーを選ぶ。

ボール初速が低いのは打点のバラつきが原因です。ミート率が1.4未満だったら症状が出ていると判断してください。慣性モーメントが大きいクラブの中から、自分に合ったつかまりのものを見つけて、打ち出しとスピンが適正となるロフトを選びましょう。

症状2. スピンが多い、打ち出しが高い場合のドライバーの選び方

対処法:スライスするならつかまりがいいもの、真っすぐ飛んで両方多いなら、ロフトダウン。 真っすぐ飛んでスピンだけ多いなら浅重心。

スライスして打ち出しとスピンの両方が多いのならつかまりのいいドライバーの中から、真っすぐ飛ぶものを選び、打ち出し角とスピンが適正になるロフトを選びましょう。

真っすぐ飛ぶけれど打ち出しとスピンの両方が多い人はロフトダウン、スピンだけ多い人は浅重心がオススメです。

症状3. スピンが少ない、打ち出しが低い場合のドライバーの選び方

対処法:打ち出し角もスピンも両方少ないならロフトアップ。スピンだけが少ないなら深重心。

打ち出しが低く、スピンも少ないなら、インパクトロフトが不足しています。方向性に問題がなければ、今使っているものと同じヘッド、または同じタイプのヘッドでロフトが多いものがオススメ。スピンだけが少ないのなら、今使っているヘッドより、重心が深いヘッドがオススメです。

症状4. 3要素すべて問題ないけど飛ばしたい場合のドライバーの選び方

対処法:ヘッドスピードを上げる。シャフトの軽量化がオススメ。

3要素すべてが適正値、だけどもっと飛距離が欲しいという人は、ヘッドスピードを上げるしか方法がありません。

長尺も思い浮かびますが、長尺化しても思うようにヘッドスピードが上がらなかったり、ミート率が悪化したりすることもありますので、軽量化がオススメ。リシャフトでシャフトを軽くするか、軽量タイプのドライバーを選びましょう。

GOLF TODAY本誌 No.557 綴じ込み付録より

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