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中井学のゴルフレッスン「走らせて飛ばす!クラブヘッド走らせドリル」

ヘッドが走らない2大原因 『フリップ』と『ハンドスライド』を解決!!

2020/12/23 ゴルフサプリ 編集部

ヘッドが走らないアマチュアゴルファーは、「手の力を使いすぎる=ハンドスライダー」と「手首がフリップする=フリッパー」の2つに分類されると、中井学は言う。

ヘッドが走らない原因を解説するとともに、中井学流のタイプ別ドリルを紹介する。

[目次]

ヘッド走らせ・ベース作り|ドリル1

インパクトで左ヒザが曲がっているとヘッドは走らない

ダウンスイングで腕とクラブ、上半身が加速するには、土台である下半身の動きが重要です。

インパクトの瞬間、ヒザは伸びていなければいけません。特に左ヒザです。左ヒザが伸びることによって、“てこの原理”でいうところの「力点」に力が加わります。また、ヒザを伸ばすことで上方への力が発生し、ダウンスイングで下方へと向かう力、すなわち腕とクラブの運動速度が加速するというわけです。

ヒザが伸びることで下半身全体が「力点」となり、「作用点」であるヘッドが加速するというわけです。「支点」は首の後ろ、頚椎にあるとイメージするといいでしょう。

ヘッドが走らないと悩むアマチュアは、まずはヒザを伸ばすことで、ヘッドが加速する感覚を身に付ける必要があります。

そのうえで、そのほかの問題点を解決していくのが、正しい順序となります。

ヒザが伸びないと当たりも不安定になる

インパクトでヒザの高さをキープしようとすると、ヒザは曲がったままになりがち。そして、ヒザが曲がったままだと、腰が浮いて、フェースが開いてインパクトしやすくなる。ヒザが伸びないと、当たりも不安定になるのだ。

中井学流「ヘッド走らせ・ベース作りドリル」

「フリップ」と「スライド」という、ヘッドが走らない2大原因を解決する前に、ベース作りをしましょう。用意する番手は7番アイアン、振り幅は肩から肩です。

このドリルのポイントは、いかに手と腕から力が抜けるかどうか。ダウンスイングで腕とクラブは落ちるにまかせるということです。

うまくヘッドを加速させることができれば、フルショットと同じ飛距離が出せます。

ヘッドの走りに必要な基本の動きを身に付ける「ヒザ伸ばしショット」

ダウンスイングで手元が腰のあたりに下りてきたら、両ヒザを伸ばす。ヒザを伸ばした瞬間に「作用点」が生まれ、手によけいな力が入っていなければ、遠心力が高まって腕とクラブは自然と振られる。

フリップ解決|ドリル2

ヘッドが走らない原因1「フリップ」

インパクトで左手首が甲側に折れることを「フリップ」という

手首を返してヘッドを走らせようとしたり、手でボールに当てようとすると「フリップ」になりやすい。

「フリップ」する人の多くはアーリーリリース

「フリップ」している人はインパクト前に減速し、グリップからヘッドまでという小さなスイングアークで振っているようなもの。そのため、ヘッドを走らせることができない。

手首を使うと、クラブの運動量が小さくなってしまう

ヘッドが走らない2大原因のひとつは、インパクトで手首が折れる「フリップ」というスイングエラー(悪い動作)です。

「フリップ」の問題点は、インパクトゾーンにおけるスイングの支点が手首になってしまうということ。本来、スイングの支点は首の後ろの頚椎にあるべきです。それが「フリップ」してしまう人は、ダウンスイングの途中から手首が支点になってしまいます。すると、ダウンスイング中にスイングは減速、遠心力や慣性モーメントが小さくなり、ヘッドが走るスピードも遅くなるというわけです。

ですが、「フリップ」してしまう人はアームローテーションを身に付けることで問題を解消できます。適切なアームローテーションができるようになると、クラブの運動量が増え、ヘッドが手元を追い越していくようになります。注意点としては、手首を固定する必要はないということ。手首を折らないように力を入れてしまうと、ヘッドは走らなくなってしまいます。

手打ちの人に多いフリッパータイプは、アームローテーションができていない。
そこで、手首の動きを抑えてローテーションが身に付く中井学流のドリルをご紹介しよう。

中井学流「フリップ解決ドリル」

インパクトの姿勢からアームローテーションでボールを飛ばす

用意する番手は7番アイアン。インパクトの姿勢を作ったら、その状態からアームローテーションだけでボールを飛ばす。肩・胸郭・腕を回転させ、思い切りよくフォローを出すのがポイント。20~30ヤード飛ばすことができたら、成功。

アームローテーションは、腕が回旋する動きのこと。「フリップ」する人は、この腕の回旋が少ない。回旋の量を増やすことで、「フリップ」は封じ込められる。

ヘッドが手元を追い越すように! 積極的なアームアームローテーションでフリップを封じ込める

【HOW TO 1

アドレスし、ハンドファーストのインパクトの形を作る。フェースはボールにくっつけておいてOK。

【HOW TO 2

腕の回旋と肩の回転でボールを押すように、思い切りよくフォローを出す。右足に体重が傾かないように注意。

【HOW TO 3

中途半端にフォローを出すと、ボールをつかまえられない。左足に体重を乗せ切るようにしてフォローを出す。

右足に体重が傾いてもボールは飛ばない。ましてや「フリップ」でしゃくり上げてもボールは飛ばない。

ハンドスライド解決|ドリル3

ヘッドが走らない原因2「ハンドスライド」

手で打とうとするから「ハンドスライド」になる

ヘッドが手元を追い越さない = ヘッドが走らない。

手で打とうとする「ハンドスライド」は、上半身と下半身の捻転差のない「ドアスイング」にもなりやすい。ヘッドは走らず、ボールもつかまらない。

手で当てにいくからスライドさせてボールに届かせようとする

「ハンドスライド」は、手を使ってボールを打とうとすることで起こるスイングエラーです。

順を追って説明すると、手を使ってヘッドをボールに当てようとすると、手首の柔軟性が失われます。すると、肩・腰を回すことで、ボールに届かせようとします。いわゆる、上半身と下半身の捻転差のない「ドアスイング」になります。そして、ボールに対してフェースをスクエアに当てようとすると、手元をスライドさせる動きが発生します。これが「ハンドスライド」の仕組みです。

手と体が同調するというよりも、ほぼ同じタイミングで回転するため、ヘッドが手元を追い越していくことはありません。これでは、ヘッドは走りませんよね。

「ハンドスライド」の解決方法は、いたってシンプルです。いかに手と腕から力を抜いて、体を使って振れるかにかかっています。前述した「ヒザ伸ばしショット」だけでも、改善は可能ですが、ここで紹介するドリルも合わせて行うことで、大幅な改善が見込めるでしょう。

手で当てにいくことで起こる「ハンドスライド」は、いかに脱力して体を使って振れるかがポイントだ。

中井学流「脱力ドリル」

クラブを持たずに腕だけで振りかぶり、トップで止まったら、手と腕から力を抜いて落ちるにまかせます。体は動かしません。だらりと落ちた手が、正面から見て右手は甲側、左手は手のひら側が見える状態なら脱力成功です。

〇:トップから脱力すると、自然とアームローテーションが起きる。ここに体の動きが加わると、ヘッドが走る理想的なダウンスイングとなる。

×: 手に力が入っていると、右手のひら、左手の甲が見えた状態で下りてくる。

中井学流「ハンドスライド解決ドリル」

脱力してヘッドを地面に落としてからボールを打つ

通常のアドレスとバックスイグでトップまでいったら、一度ヘッドをボールの後方に落とします。文字通り、手と腕から力を抜いて脱力する感覚です。そして、そこから改めてバックスイングしてボールを打ちます。脱力感を覚えた状態でボールを打つことが目的です。

ダウンスイングは下に落とすだけ!脱力すれば「スライド」は防げる

【HOW TO 1

いつも通りのバックスイングでトップまでクラブを上げる。

【HOW TO 2

手と腕から脱力して、ヘッドを地面に落とす。

【HOW TO 3

その脱力感を忘れないうちに、改めて振りかぶり、ボールを打つ。

【HOW TO 4

手と腕からは力を抜いて、体を使って振ることを強く意識する。

実際のスイングも「クラブは真下に落とすだけ」というイメージをもってもいい。手と腕が脱力しているほど、ヘッドは走るからだ。ヘッドをボールに向かって動かそうとするほど、ヘッドは走らなくなる。

指導者 中井 学(UUUM)

指導/中井 学(UUUM)

1972年4月14日生まれ。大阪府出身。高校卒業後に渡米し、ゴルフ理論を学ぶ。帰国後の2003年からプロコーチとしての活動を開始。
43歳時にプロテストに合格し、PGAトーナメントプロ資格を取得。
活躍の幅を広げ、ゴルフ業界発展のために活動中。著書多数。

撮影協力/こだまゴルフクラブ

GOLF TODAY本誌 No.561 30〜35ページより

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