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ゴルフQ&A|アイアンのシャンクが止まらない!どうしたらいいですか?【上田プロ】

2019/05/25 ゴルフサプリ編集部

アマチュアゴルファーのお悩みにティーチングプロがお答えする「ゴルフQ&A」のコーナー。今回は、アイアンのシャンクを解消する方法について、上田栄民プロにアドバイスしてもらいました。アイアンのシャンクでお悩みのゴルファーは、是非ご参考ください。

緊張する場面でアイアンショットがシャンクしてしまい、その後続いてしまいます。

相談者 男性 / 34歳 / ゴルフ歴10年 / スコア95
使用アイアン PRGR(プロギア) iD nabla RS FORGED NS PRO ダイナミックゴールド 7本セット

このアイアンを選んだ理由
行きつけのゴルフショップの試打会に行った際、勧められました。ヘッドとシャフトを自由に組み合わせて、自分のスタンスやスイングに合った形をセミオーダーメイドできるアイアンです。

自分のスイングを計測し解析してもらい、自分のクセに合った形状で組み合わせて作ってもらいました。

一度シャンクするとリカバリーできません。

グリーンを狙う時や、距離を稼ぎたいと思う時に限ってシャンクしてしまいます。ボールがアイアンの付け根に当たった後、ガキッという鈍い音がして大きく右に飛んで行ってしまいます。

傾斜がついている場所に限らず、比較的平坦に近い場所でもやってしまいます。一度シャンクが出だすと、その後何回も続いて嫌になります。ボールをしっかり見るようにするのですが、それでもシャンクしてしまうのです。

シャンクが起こる時は、体重がかかとにのっているのではないかと自己分析しています。後ろに体重が残っていると、スイングする時に体重を戻そうと前に体が傾いて前後に揺れ、体勢が安定しないためです。さらにフェースが開いてしまっていることも原因ではないかと考えています。

アイアンの打ち方(スイング)
シャンクを避けるためにしっかりと体重を足にのせ、かかととつま先にのる体重が均等、もしくはつま先に少しだけ多めにのるように意識し、強制的に前傾姿勢をとるように意識しています。フェースが開いてしまう原因は手首の安定が悪いためと思い、手首もしっかり固定します。

現在のアイアンの練習方法
練習場では一打ごとに打席を離れ、その都度「体重はどうなっているか」を必ず意識します。ボールを運ぶ目標となる場所を決め、「絶対あの目印から半径10メートル以内に運ぶ」というプレッシャーをかけて本番に近いメンタル環境にしています。

緊張感のある状態でシャンクを防ぐにはどうすればよいかを考え、この練習方法にたどり着きました。リラックスしている時はシャンクが出ないこと、シャンクが一度出ると連発してしまうことからメンタルに一番の原因があるのではないかと考えています。

また、シャンクの原因は「かかとにのった体重がスイングと同時につま先に移動することが一番の原因」と聞いたことがあり、練習で意識しています。手首の固定が弱く、気を抜くとねじったり返したりしてしまうことも原因の一つだと思っています。

レッスンプロへの相談
足のどこに体重をのせるかを意識し、手首をしっかり固定して、ボールを打つまでクラブヘッドがブレないように練習をしていますが、やはりシャンクしてしまうことがあります。他に何か根本的な原因があるのでしょうか?

シャンクは無駄な一打でスコアメイクの邪魔になりますので、絶対になくしたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

今回のお悩みには上田栄民プロが即断回答!!

上田栄民(うえだえいみん)
1964年11月10日生まれ。31歳でPGA資格を取得。2001年より「エイミンゴルフアカデミー」を主宰。東京都、神奈川県で7つのスクールを運営し、これまで2万人を超えるアマチュアゴルファーを指導してきた。自身で開発した「スイング軸体感デバイス JIKU-KNOB」で2019年PGAティーチングプロアワード最優秀賞を受賞。GOLFサプリの連載「われらアマチュアお助け隊」のブルー隊員として活躍中!

エイミンゴルフアカデミー店舗一覧|多摩センター校、南町田校、横浜校、淵野辺校、WG小平校、鶴川大蔵校、座間校

上田栄民プロのアドバイス「シャンクが止まらない時はアイアンを体から離してフェースを開いて構えましょう」

シャンクを避けるためにフェースを開かないように意識しすぎると、ヘッドのフェースを閉じて構え、スイングの際にもフェースを閉じようとします。恐らく、ご質問の方もダウンスイングでフェースを開かないよう、閉じようとする動きを入れていると思われます。

しかし、フェースを閉じてそのまま打とうとすると、無意識に「ボールが左に飛んでしまうかもしれない」と思い、実際のスイングではフェースが開いてしまうのです。閉じて構えている人は、ダウンスイングは絶対に開いてきてしまいます。

シャンクを止めるためのアイアンの構え方

シャンクが止まらなくなったら、アイアンを1グリップ分体から離して構え、5度ほどフェースを開いてセットしてから握りましょう。

右の写真のようにクラブを1グリップ分体から離してアドレスする

フェースを5度ほど開いてセットしてからグリップを握る

手首を固定しようとしすぎず、前腕を返す動きでフェースを閉じる

質問には「手首をしっかり固定する」とありますが、実は手首を固定すればするほど、シャンクの原因になります。

スイングの際にフェースを閉じようとする働きをするのは、肘を中心に前腕を返す動きです。手首を固定しようと意識しすぎると、前腕を返す動きができず、脇が開いてクラブが体から離れフェースが開いてしまいます。

手首を捏ねてはいけませんが、開いたフェースの状態でスイングし、ボールが左にいってもいい、と思うくらい前腕のローテーションを考えてみましょう。ボールにトップスピン(順回転)をかけるイメージです。

アイアンのシャンクを防ぐ構え方とスイングのポイント【まとめ】

ポイントは、アイアンを1グリップ分体から離して構えて、5度でいいのでフェースを開いてセットしてから握ること。あまりハンドファーストせず、手首と肘を楽にして構えます。

足にかける体重よりも体の軸と頭を動かさないよう意識して、開いたフェースをダウンスイングで閉じてくるような動きでスイングしてみましょう。

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