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ゴルフQ&A|パターの距離感をつかむためのオススメ練習方法は?【上田プロ】

2019/05/31 ゴルフサプリ編集部

アマチュアゴルファーのお悩みにティーチングプロがお答えする「ゴルフQ&A」のコーナー。今回は、パターの距離感がつかめずショートしてしまう悩みについて、ティーチングプロの上田栄民プロにアドバイスしてもらいました。パターの距離感にお悩みのゴルファーは、是非ご参考ください。

パターの距離感をつかむためには、どのような練習方法がオススメですか?

相談者 男性 / 57歳 / ゴルフ歴10年 / スコア99
使用パター オデッセイ プロタイプ ツアー シリーズ #2 パター [33インチ]

このパターを選んだ理由
一般的なピンタイプのパターです。フェースは流行りのインサートタイプではなく、ミーリング加工されたものです。何度かインサートタイプを使用してみたのですが、感触が合わず、現在はノンインサートが好きで選びました。以前はマレットタイプのパターを使用していたのですが、こちらに変えたら感覚が合って、ここのところ使用しています。

ロングパットでショートしまいます

距離感の問題だと思いますが、パットがショートするのが悩みです。長い距離のパットが上手く1打で寄ればスコアも良くなるのにと思います。

例えばパー4のホールで、グリーンが大きいので何とかツーオンし、残り20mのバーディーパットを1打目で打ち切れず、残り5mのパーパットを残してしまいます。次はオーバーしたり、ショートしたりと、どちらもしてしまいます。結果的にボギーになり、ひどい時はダボになることもあります。

距離感が合ってきている日でも、上りや下り、またはラインを膨らませた時などに、なんとなく気になって打ち切れていないのが原因かと思っています。

パターのグリップの握り方
パターのグリップは左脇の感覚、位置を気にしています。この方法が、左手がいつも同じ位置に来るイメージを持ちやすく感じます。また、グリップは軽く握るように意識しています。握りが強くなると手の動きがぎこちないです。

パターのアドレスの構え方
フェースをラインに合わせたら、足を閉じたまま、ラインと平行になるように立ちます。そのあと、左足、右足と少し体より後方に下げながら開いて、スタンスを取ります。体が開く癖があるので、膝、腰、肩のラインを気にしてアドレスします。

パターの打ち方(ストローク)
なるべくゆっくり引いて、押し出すような打ち方をすることを心がけています。パチンという打ち方はダメみたいで、調子が悪い時はそうなっています。また顔が早く上がってしまうことがあり、こうなると距離感が狂います。

現在のパターの練習方法
ネットで見つけて、5mのパターマットを購入して自宅で練習するようにしました。5mくらいの距離感がだいぶ合うようになり、それを基準にして、10mくらいまでのパットは以前より良くなってきました。

コースに出る前の話だったのですが、ネットを検索していたら、女子プロによるパターの距離感の練習で、「6mの基準を作る練習」というのがありました。考えてみると長いパットの練習は、あまりしていないと思い、始めることにしました。

上田栄民プロへの相談
10~20mの距離感を養う練習方法はありますか?また、実際にコースでロングパットする際に、上りや下り、大きくラインを膨らます時の、距離感の考え方などがありましたら教えていただきたいです。

距離感が合ってくると、スコアが良くなるかと思います。是非、よろしくお願いいたします。

今回のお悩みには上田栄民プロが即断回答!!

上田栄民(うえだえいみん)
1964年11月10日生まれ。31歳でPGA資格を取得。2001年より「エイミンゴルフアカデミー」を主宰。東京都、神奈川県内に7つのスクールを運営し、これまで2万人を超えるアマチュアゴルファーを指導してきた。自身で開発した「スイング軸体感デバイス JIKU-KNOB」で2019年PGAティーチングプロアワード最優秀賞を受賞。GOLFサプリの連載「われらアマチュアお助け隊」のブルー隊員として活躍中!

エイミンゴルフアカデミー店舗一覧|多摩センター校、南町田校、横浜校、淵野辺校、WG小平校、鶴川大蔵校、座間校

上田栄民プロのアドバイス「パターがショートする人は、ピンを立てて打ちましょう」

まず、パターがショートする人にやって頂きたいことが、ピンを立ててパターを打つ練習です。ピンにボールを当てて入れようとする気持ちを持ちましょう。

また、ご質問の方から「10〜20mの距離感を養う方法」について相談がありますが、これはコースに慣れるしかありません。コースに行ったら、グリーンに対して四方向から10〜20mの距離のパターをたくさん打つ練習をしましょう。

パターの距離感を養うためには利き手だけで打つ練習をしましょう

パターの距離感を養うために一番良い方法は、利き手1本だけでストロークする練習です。

利き手はパターの距離感を計り、利き手の反対の手はパターの方向性を生み出します。

右利きの方の場合には、右手のみでパターを打つ練習を繰り返し、その中で距離感をつかみましょう。

パターの正しい打ち方は、飛球線に対してヘッドをインサイドイン軌道で振ること

ご質問の方がパターをショートしてしまう一番の原因は、“パターをゆっくり引いて押し出す”打ち方にあります。

パターを真っ直ぐ打つとは、飛球線に対してフェース面を真っ直ぐ動かすことではありません。「パターを真っ直ぐ打つ」の正しい定義としては、“地面とライ角の角度を変えないで打つ”ことが正解です。

そのためには、飛球線に対してパターのヘッドをインサイドイン軌道で動かします。

両肩は飛球線に平行に構え、肩のラインを前傾と軸を保ちながら、左右交互に前後に動かします。

上の写真のように、頭を壁にくっつけた状態で、肩を上下に動かしながらパターを打つ練習をしてみましょう。

手首ではなく肩の動きでストロークする

ご質問の方は、パターの打つ時に“パチン”とパンチが入ってしまっているようです。この原因は、手首だけで打っていることにあります。

そこで、パターを打つ時にグリップを握る両手の平に水を汲んだまま動かすイメージを持ってみてください。水をこぼさないよう打とうとすれば、手首を捏(こ)ねる打ち方にはなりません。

上の写真のように親指を開いた状態で、手の平に汲んだ水をこぼさないことをイメージしながらパターをストロークする練習をしましょう。もし、この状態でグリップが滑り落ちてしまうようなら、グリップの交換が必要です。

<ポイント>
・グリップを握る手の役割は、フェース面をキープしたままクラブを持つこと
・ヘッドは肩の上下の動きでストロークする

パターの構え方は両肩とグリップで三角形を作る

パターの正しい構え方は、両肩とグリップが三角形になる構えです。この時、脇をしっかり閉じることがポイントです。(※「脇を閉じる=肘を閉じる」ではないことに注意)

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