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河本結のドライバー飛距離アップ術|右足の踏み込みを回転力に変換して飛距離ドーン!!!【後編】

2019/06/16 ゴルフサプリ編集部

LPGAツアー、2019シーズンの前半戦の出場権を手にするや、 4戦目でさっそく初優勝!
今シーズン大注目の大型ルーキー、河本結がオフシーズンに取り組んだドライバー飛距離アップ術を特別に教えてくれた!

踏み込みによる回転力を生かすには、「腹圧」(おなかの力)をゆるめないこと!

踏み込みによる地面からの圧を生かすには、アマチュアゴルファーによくある“体の起き上がり”を抑え込まなければいけない。そこで効果的なのが、スイング中に“おなかの力”をゆるませないことだ。

おなかに入れる力は、強すぎてもいけない。
「ゆるまない」
「体がぐらつかない」
くらいの力加減でいい。

おなかを意識するだけで、おなかに力が少し入るはず。この感覚をフィニッシュまでキープしよう。
右足の踏み込みをきっかけに切り返す。蹴るのではなく、下に向かって力を向けるイメージ。

アドレスで入れたおなかの力をゆるめずに、体の回転と遠心力を使ってクラブを振る。
前傾した背骨に対して垂直に、飛球線に対してタテに回転するイメージでスイングしているという、河本。

おなかに力が入っていないと前傾角をキープできない

地面からの圧を体の回転につなげるためにも、「腹圧」によって前傾角をキープすることは重要。おなかがゆるむと、体が起き上がったり、泳いだりしてしまう。

腕は使わない。おなかに力を入れる。この2つがポイント

タテの動きを簡単に表現すると、体を左右に動かさず、“その場でスイングする”です。このタテの動きと、踏み込みによる力を上手に活かすには、体が左右に泳いでしまったり、起き上がってしまってはいけません。

そこで効果的なのが、「腹圧」(おなかの力)をゆるめないこと。アドレスからフィニッシュまで、おなかに入れた力を変えないことで体が泳いだり、起き上がったりすることを抑えられます。また、左右に体がぶれなくなり、タテの動きもしやすくなります。

クラブを腕の力で振ろうとすると、右足で踏み込みにくくなったり、ダウンスイングで体が右側に傾いたりします。私は、スイングする際に腕を振るという意識は、まったくありません。腕とクラブは体の回転に付いてくる、くらいのイメージでスイングをしています。

タテの動きと踏み込む動作をイメージしやすくなるドリルを紹介するので、ぜひ試してみてください。

これがワタシのタテの動きイメージ

ドリル1|左右の体の側面を収縮させてスイングする

バックスイングでは右体側を伸ばして、左体側を縮める。ダウンスイングでは左体側を伸ばして、右体側を縮める。「タテの動きでスイングするには、体を左右に傾かせたり、泳がせたりしてはいけません。そこで、この動きを反復する練習も行なっています」(河本)

ドリル2|踏み込む感覚がわかるジャンプスクワット

右足だけで立ったら、体を沈みこませるくらい地面に向かって踏み込んで、ジャンプする。ジャンプする際、足裏で地面からの圧を感じてみよう。この圧を活かして、体を回転させるのが“河本流”。

「ジャンプする勢いを使って、体を左に振ったりもします。地面からの圧を活かして回転する感覚に近いので、ぜひ試してみてください」(河本)

河本 結

かわもと・ゆい。1998年8月29日生まれ。愛媛県出身。日本体育大学在学中。2018年プロテストに合格するだけでなく、同年のステップアップツアーで4勝し、賞金女王にも輝く。今年のLPGAツアー4戦目の「 アクサレディス in MIYAZAKI」で、レギュラーツアー初優勝を飾った大注目のルーキー。


≪前編はこちらから


前編を読む

取材トーナメント/ヤマハレディースオープン葛城

GOLT TODAY本誌 No.564 55~59ページより

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