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ゴルフQ&A|ドライバー飛距離アップのためのスイング練習方法は?【岡部プロ】

2019/07/12 ゴルフサプリ編集部

アマチュアゴルファーのお悩みにティーチングプロがお答えする「ゴルフQ&A」のコーナー。今回は、ドライバーの飛距離を伸ばすための練習方法について、ティーチングプロの岡部建一郎プロにアドバイスしてもらいました。ドライバーの飛距離でお悩みのゴルファーは、是非ご参考ください。

ドライバーの飛距離を伸ばすためには、どのような練習をしたらいいでしょうか?

相談者 男性 / 49歳 / ゴルフ歴6年 / スコア91
使用ドライバー テーラーメイド M2 ドライバー 2017年モデル [TM1-217 フレックス:S ロフト:10.5]

このドライバーを選んだ理由
可変スリーブを搭載しているのでネックがカチャカチャ出来て、シャフトを簡単に交換できるテーラーメイドのドライバーが以前から好きでした。ゴルフショップで他のメーカーも含めていろいろと試打した結果、一番方向性が良く飛距離も出ていたので購入しました。白黒デザインのヘッドが、構えた時に見やすいような気がします。

ドライバーの飛距離が伸びず、弾道も高く上がりません。

ティショットでいくら振ってもドライバーの飛距離が伸びず、いつも同伴者に20ヤードぐらい置いて行かれてしまいます。

練習場でドライバーをたくさん練習しますが、周りで練習している方々はゆったりとしたスイングで軽々と奥のネットまで飛ばしているのに、自分はネットの手前でいつもボールがお辞儀してしまいます。

マン振りしても全然飛ばず、弾道も高く上げることが出来ないので飛距離を損しているように思います。

ドライバーのグリップの握り方
飛距離が出ると言われているオーバーラッピングです。ドローで飛距離を稼ぎたいのでグリップエンドギリギリに長めに持って右手は開き気味、左手は被せ気味のフックグリップで握るようにしています。

ドライバーのアドレスの構え方
ボールを左足かかとの延長線上に置いて、右肩を少し下げてボールの後方を覗き込むように意識してアドレスしています。肩幅を越えて広くスタンスを取る癖があるので、あまり広くならないように少し狭めに、肩幅を越えないように意識しています。

ドライバーの打ち方(ストローク)
テイクバックを出来るだけ後方に真っ直ぐ引きつつ、オーバースイングにならないようにコンパクトにトップを上げることと、ダウンスイングでインサイドから振れるように、体のターンを少し我慢して腕から下ろすように意識しています。

現在のドライバーの練習方法
ドライバーの飛距離を伸ばすドリルとして、練習場でドライバーを打つ前に重たいスイング棒で10回連続素振りをしてスイングパワーを上げる練習をしています。

また、毎晩少し腕立て伏せをして、上半身の筋力トレーニングをしています。上手な方に飛距離アップのためにどんな練習をしているか尋ねたところ、腕立て伏せが必須だと伺ったので取り入れています。

岡部建一郎プロへの相談
ドライバーで飛距離を伸ばすために、どのような練習やドリルを行えば良いでしょうか?また、ドライバーと他のクラブとで、ボールの位置やアドレスの意識を変えるのは正しいことなのかも教えていただきたいです。よろしくお願いします。

今回のお悩みには岡部建一郎プロが即断回答!!

岡部建一郎(おかべけんいちろう)
1970年9月4日生まれ。30歳でNGFティーチングプロ資格を取得。ドラコン国内記録431ヤードの記録保持者。「飛ばしのプロ」としてラフサイドゴルフアカデミー御徒町校にて飛距離アップを目指すゴルファーの指導にあたるほか、テレビ・雑誌など、様々なメディアでレッスンを展開している。ドラコン選手として全国のドラコン大会で活躍中!

ラフサイドゴルフアカデミー御徒町店

岡部建一郎プロのアドバイス「フェースの向きとグリップはスクエアに、ヘッドスピードを上げるドライバースイングを練習しましょう」

弾道が上がらないのはフェースの向きとグリップが原因

弾道を高く上げることができない理由として、可変スリーブのドライバーでフェースを開いたり閉じたりしていることと、フックグリップすなわちストロンググリップであることが原因であると考えられます。

フェースを開いたり閉じたりする際に、フェースが閉じた状態でボールに当たればドロップ系になり、弾道が上がらず左に飛ぶボールになってしまいます。まずは、フェースの向きをスクエアに意識されるといいと思います。

また、グリップは長めに持つことは構わないですがフックグリップは修正しましょう。右手を開いて左手が被る握り方はストロンググリップとも言い、インパクトの際にフェースが被りやすくなります。

例えば、ボールを手で打ってくださいと言われた場合、手のひらで打ちますよね。ストロンググリップは、フェースが真っ直ぐの状態で構えた時に、最初から右手の手のひらが上を向いている状態です。この状態で、手のひらでボールを打つような感覚でダウンスイングした場合、インパクトの際にフェースが被ってしまいます。そのために弾道が上がらなくなります。

スタンスは肩幅に、ボール位置は左足かかと延長線上に

現在のアドレスは良いと思います。スタンスは肩幅か肩幅より少し広めぐらいにしておきましょう。

立っている時に両側の鎖骨と腰骨の延長線上、つまり顔の幅が人間の持っている軸になります。スイングした時に、顔の幅の内側で軸が左右に移動するのは構いません。

スタンスが顔の幅よりも狭くなってしまうと、スイングした時に体の軸が左右に動きやすくなってしまいますので、顔の幅が足の内側に入るのが一番狭いスタンスだと考えてください。

顔の幅が足の内側に入るのが一番狭いスタンス

ドライバーと他のクラブでアドレスの際のボールの位置を変えるのは良いことです。基本的にアイアンは両足のど真ん中、フェアウェイウッドやユーティリティはヘッドが両足のど真ん中(ボールはやや左足側)、ドライバーは左足のかかと延長線上というのがひとつの目安になります。

飛距離は力で伸ばすのではなくヘッドスピードで伸ばす

スイングについて、ご質問の方が「テイクバックを出来るだけ後方に真っ直ぐ引く」ようにされていますが、ドライバーが体の周りを円で回りますから、厳密にいうと体の後方に向かって回り出すイメージです。

インに引いてしまう癖の矯正方法として真っ直ぐ引いているようでしたら構いません。コンパクトなスイングを意識することは良いことですね。

しかし、ダウンスイングで腕から下ろしていると飛距離は伸びません。腕を使って軌道を調整するのは構いませんが、腕を使って下ろしたり打ったりしてはいけません。

飛距離を伸ばすためには、ヘッドスピードを上げて遠心力でボールを弾き飛ばすパワーが必要になります。

スピードと力を兼ね備えたところにパワー(運動の力)が生まれます。力というのは質量です。ドライバーのヘッドは男性用で190グラムほどありますので、ヘッドの質量が力を持っています。遠心力でヘッドがボールに当たった時に、負けないだけの力を持っているわけです。

だから、スイングで力を使う必要はありません。欲しいのはスピードです。さて、スピードを上げるためにはどうすればいいでしょうか?

体の中心でドライバーを引っ張り回して、外に行こうとしている力(遠心力)を引く、反動の力(向心力)がスピードを生みます。ゆったり大きくスイングして飛距離が伸びるのは、体の回転を使って大きな円を描いて回しているので、外周のヘッドスピードが早いためです。

体の回転を使って大きく円を描きヘッドスピードを上げる

体を回転させるスイングを練習しよう

体が腕やドライバーを引っ張り回し、スイングを行う順番はバックスイングもダウンスイングも同様に、体幹、腕、グリップ、シャフト、ヘッドの順番で自分の体を中心に円が回っているイメージで練習をしてください。体を回すイメージがわかりにくい時は、首の周りを肩が旋回するイメージでも構いません。

アドレスは小文字の「y」の様に左腕とドライバーを真っ直ぐにし、右腕が刺さるような感じで少しハンドファーストに構えます。小文字の「y」はスイングの回転方向に体を回転させる時に有利な形です。

小文字の「y」の様に構えると体を回転させやすい

重たいスイング棒で練習する場合は、重い物を振ることで遠心力をかけながら、体を回転させる力を意識してスイングしてください。引っ張り回すイメージを持つために、しなる物でスイングするのも良いでしょう。

体の軸がブレないように、スクワットなどで体幹を鍛える筋力トレーニングをすることもおすすめです。

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