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ゴルフQ&A|アイアンのシャンクを解消するための練習方法は?【小森プロ】

2019/08/26 ゴルフサプリ編集部

アマチュアゴルファーのお悩みにレッスンプロがお答えする「ゴルフQ&A」のコーナー。今回は、アイアンのシャンクを解消する練習方法について、小森剛プロにアドバイスしてもらいました。アイアンのシャンクでお悩みのゴルファーは、是非ご参考ください。

アイアンのシャンクを解消するための効果的な練習方法はありますか?

相談者 男性 / 44歳 / ゴルフ歴24年 / スコア85
使用アイアン ツアーステージ X-BLADE 709MC アイアン 6本セット [ダイナミックゴールド フレックス:S200]

このアイアンを選んだ理由
現在のセットに買い替える前は、701のマッスルバック(NS.PRO)を使用していました。ミドルアイアンより番手が大きいとミスショットが発生しやすくなったため、マッスルキャビティに変更しました。キャビティバックより振り抜きが良く、マッスルバックよりハードではないという理由で購入し、現在も愛用しています。

ロングアイアンや短い距離のショットでシャンクしてしまいます。

10数年ほど前からシャンクが出るようになりました。3〜5番のロングアイアンと、50ヤード以内の短い距離の時に出る事が多いです。

ダウンスイング時にグリップ始動を意識している場合はシャンクが出ませんが、テイクバックからダウンスイングへ入る時に、グリップを下に下ろさず、斜め前に下ろす形で始動する時があります。その際に手が前に出てしまい、シャンクしているように感じます。シャンクする時インパクトを迎えた時点のグリップエンドは、体ではなく目標に近い方向へ向いてしまいます。そういう時は、肩と腰も開いた状態でスイングしています。

ロングアイアンの場合は飛ばさないといけないと思いスイングを急いでしまうため、体が開いて手が前に出てしまい、アプローチの場合は緩んでしまって体が開き、手が前に出てしまう状況だと自己分析しています。

アイアンの打ち方(ストローク)
シャンクを回避するために意識しているのはグリップです。ダウンスイングやインパクトの時のグリップエンドがどこを向いているかを注意します。特にダウンスイング時のグリップエンドを下方向に始動する事で手が前に出るのを防ぎ、常にグリップエンドが体を向いている状況を作っています。

現在のアイアンの練習方法
練習場ではピッチングウェッジで50ヤードを打つ練習をしています。足を閉じてハーフショットを打つイメージです。グリップエンドは右足の前あたりに下ろすイメージでスイングする練習を、1時間ほど行っています。

この練習をしようと考えた理由は、体のブレと開きを強制するためです。足を閉じてスイングする時に、体の前からグリップが離れるときちんと飛びません。軸と体の開きを意識して練習しています。

小森剛プロへの相談
自己分析したシャンクの原因が合っているのか、また、前述の練習方法で解消する事が出来るのかを教えていただきたいです。他にもより良い練習方法があれば是非教えてください。よろしくお願いいたします。

今回のお悩みには小森剛プロが即断回答!!

小森剛(こもりつよし)
1964年11月16日生まれ。「健康的に上達する」をモットーに神奈川県内、横浜、湘南地区8拠点で展開するゴルフハウス湘南を運営し、藤沢川名校、立場校、湘南台校で指導にあたる。シンプルで個々の潜在能力を引き出す指導とフィジカル面、メンタル面にフォーカスしたレッスンに定評がある。講演や執筆活動など幅広く活躍。

ゴルフハウス湘南店舗一覧|向ヶ丘校、根岸校、東戸塚校、立場校、湘南台校、鎌倉校、藤沢川名校

小森剛プロのアドバイス「関節や筋肉の動きを感じてボディターンメインのスイングを練習しましょう」

両足を閉じたスイングはシャンク解消に効果的

両足を閉じたスイングはシャンクの解消に効果的な方法です。ダウンスイング時に体が開いて手打ちになりシャンクしている状態だと思われますので、あえて不安定な状態にすることで、腕や体の不要な動きを排除し、軸がブレないようにスイングしようとするからです。

ボディターンを意識しすぎて体が開いていることも考えられます。その場合、ボディターンは意識せず、顔の向きと目線をボールに向けたまま振り抜く練習をしてみてください。

ラウンド中にシャンクが出始めて止まらなくなってしまった時は、スタンス幅を通常より狭めにし、飛距離を求めず、アプローチ感覚の小さなスイングで対処しましょう。シャンクが止まらなくなると気持ちが焦りますので、まずは解消する事を優先してみてください。

片足立ちスイングで使う筋肉を感じる

フィジカルな面で言うとスイングで体が開いてしまう原因として、股関節が硬かったり、太もも内側の内転筋が弱かったりする可能性があります。

股関節の柔軟性があり内転筋でしっかり体を支える事ができれば、スイングで体を回しながらも安定した体勢を保つ事ができます。しかし内転筋が弱いと膝が流れてしまったり、右肩が落ちてしまったりして、インパクト前に体が開いてしまい、シャンクしてしまいます。

また、股関節が硬く動かない状態で無理に体を回そうとすると腰が引けて重心位置がズレ、右膝が出て体が開いてしまいます。

そこで、片足立ちでスイングする練習方法をご紹介します。右利きの方は、右足を後ろに引いて左足に重心をかけてボールを打ちます。片足でスイングする事により動きに必要な筋肉を過剰に使うので、左足の内転筋を使って体を支えている感覚や、軸を安定させてスイングする感覚を掴む事ができます。

右足を後ろに引き、体重を左足に乗せたままボールを打つ

肩甲骨の動きを感じながら肩を回す

肩甲骨が硬い場合もスイングの際に肩が回らず手打ちになりやすく、シャンクの原因になります。

「肩を回す」というのは人間の体の中心を貫く「正中線」を軸に、胸郭が回旋運動をしている状態ですが、ポイントは肩甲骨が背骨から離れたり近づいたりするように動いているかどうかです。

肩甲骨が背骨から離れる事を外転、近づく事を内転

肩甲骨が背骨から離れる事を外転、近づく事を内転と言います。右利きの人の場合、バックスイングでは左の肩甲骨は外転して、右の肩甲骨は内転します。インパクトにかけては左右両方とも外転します。腕が一番伸びる状態です。

その後、フォロースルーにかけて左が内転して、右が外転します。肩甲骨が硬く、可動域が狭いと十分に肩が回りません。

肩甲骨の動きを意識しながら肩甲骨周辺のストレッチを行い、無理なく肩が回せる体を目指しましょう。

「意識する」のではなく「感じて」みよう

ご質問の方は、シャンクを回避するためにグリップエンドが体の方を向くような軌道を意識してスイングされています。このアイアンの動きは良いので、ダウンスイングをチェックするのであれば、グリップエンドの向きより、シャフトの向きやヘッドの軌道を感じてみてください。さらに言いますと「意識する」のではなく「感じて」みてください。

何故ならば「アイアンがどのような動きをしているか」という事を感じるからこそ、理想としている軌道と実際の軌道とのギャップを把握する事ができるからです。このギャップの把握こそが、スイングを修正する場合に大切になります。
「意識する」より「感じて」みましょう。重さがあるヘッドや長さのあるシャフトの方がグリップよりも動きを感じやすいです。

クラブは振り子の動きで運動していますので、その振り子の動きとスイングのボディターンが同調している事が重要です。弛まないようにとグリップや体を硬くしてしまうと、スムーズなスイングになりません。前腕をリラックスさせてヘッドの重さを感じ、下半身を安定させてアイアンを振る練習を行いましょう。

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