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プロゴルファーのクラブセッティング|申ジエ

2019/08/05 ゴルフサプリ編集部

国内外のトッププロたちがどんなクラブで戦っているのかを紹介する「QPさんのじっくり見せて!!トッププロのクラブセッティング」のコーナー。今回は、女子プロゴルファー・申ジエ(シン・ジエ)のクラブセッティングを紹介する。

関 雅史
1974年9月生まれ。PGA公認ティーチングプロA級、クラブフィッター。国際ゴルフビジネス学院卒業。「QPさん」の愛称でゴルフメディアなどでも活躍中。東京・駒込でゴルフスタジオ「ゴルフフィールズ」を主宰。

30歳になっても日本では無敵の元・世界女王!申ジエ

申ジエ/シン・ジエ(韓国)
1988年4月28日生まれ。155cm。2006年に韓国でプロ転向すると、2008年までに韓国ツアーで20勝。2009年から米国ツアーに挑戦して、計10勝をマークして、2010年には世界ランク1位に輝いた。2014年から日本ツアーに本格参戦。

5年連続で賞金ランク5位以内!
日本ツアー本格参戦以降は、2014年から2018年まで5年連続で年間の賞金ランキングで5位以内に入っていて、日本ツアーだけで19勝を挙げている。

かつて世界ランク1位になった申ジエだが、日本ツアーに挑戦後の現在でも世界ランク23位と上位をキープ。

国内メジャー3勝の隠れ女王!“超浅重心”セットで 強弾道と操作性を融合!

賞金女王にはなっていませんが、申ジエは日本では圧倒的な強さと安定感を誇っていますね。その安定感にもつながっているのがドライバー、FW、UT、アイアンとも、女子選手としてはかなり重心が浅いタイプで統一していることです。特にFW、UTは超浅重心です。

浅重心ヘッドのメリットは、重心がフェース側にあることで強いボールが打てて、風の影響を受けにくかったり、ランを稼げます。

一般的には深重心ヘッドの方がやさしいと言われますが、それはアマチュアの人はボールをつかまえられない、上げられない人が多いので、深重心ヘッドの方がマッチするのです。

申ジエのように自分でボールを上げられるスイングができれば強いボールで、操作性も高い浅重心ヘッドが最適でしょう。

それとクラフトマンの目線で言うと、4番ユーティリティの下に5番アイアンではなくて、6番アイアンを入れているのは流石です。4番ユーティリティのロフトは23度で、もし『ミズノプロ518』の5番を入れると25度とロフト間隔がなさすぎる。だから28度の6番アイアンを入れていると思います。あくまで番手ではなくて、ロフトでクラブを選択することはぜひ、アマチュアの皆さんも参考にしてください。

\ココがポイント/

  • 4Uの下が5Iではなく6Iにしている
  • 3Wも超浅重心のツアーモデルに!
  • アイアンの名手もアイアンは4本だけ

世界のツアーで50勝以上!申ジエのクラブセッティング

※写真は2018年の「LPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」の練習日に撮影したもの。最近の試合とは異なります。

ドライバー:ローグ サブゼロ (キャロウェイゴルフ)

・ロフト角/9度
・シャフト/フジクラスピーダーエボリューション4

5月の「サロンパスカップ」ではドライバーが『M2』だったが、8月以降は『ローグ サブゼロ』がエースドライバーだった。

フェアウェイウッド:3W=M2 ツアー(テーラーメイド) /5W=プロトタイプ(ミズノ)

・ロフト角/15、18度
・シャフト/スピーダーエボリューション

3番ウッドは、『M2』に比べて、さらに浅重心になっている『M2ツアー』を使用。
5番ウッドは、ミズノのプロトタイプを使っていたがこれも浅重心タイプ。

ユーティリティ:エピックスター (キャロウェイゴルフ)

・ロフト角/20、23°
・シャフト/フジクラMCH

2本のユーティリティは『エピックスター』で統一。ウッド型ユーティリティの中では、超浅重心タイプで、圧倒的なボール初速が魅力。

パター:オデッセイ ホワイト・ ホット♯4 (キャロウェイゴルフ)

オデッセイ愛用者の中でも珍しい『♯4』。ネック周辺はブレードタイプのような雰囲気だが、トゥ側、ヒール側にわずかに膨らんだ部分がある独特の形状。

アイアン:ミズノプロ518 (ミズノ)

・番手/アイアン(6I〜9I)
・シャフト/ツアーAD-65Ⅱ

チタンとタングステンを組み合わせた『ミズノプロ 518』。ミズノ伝統の打感の良さを継承しながら飛距離性能も高い。

ウェッジ:マックダディ 4 (キャロウェイ ゴルフ)

・ロフト角/50度、54度、60度
・シャフト/N.S.プロ850GH

PW以外には3本の『マックダディ4 』を入れていて、60度ではソール幅が広い「Wグラインドタイプ」を選択。

取材トーナメント/LPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ

GOLF TODAY本誌 No.562 146〜147ページより

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