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福田真未が解説!状況別フェアウェイウッド&ユーティリティの打ち方|【最終回】

連載「福田真未のFW&UTレスキュークラブLesson」【最終回】

2019/11/12 ゴルフサプリ編集部

今回も福田真未にフェアウェイウッド&ユーティリティの状況別レスキューを教えてもらおう! 本人曰く「私もよく曲がるから、トラブルならお任せ!」とのこと……。プロがそんなこと言ってもいいのか少々不安になるが、何と言っても福田はツアー2勝を誇る実力派!
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福田真未
ふくだ・まみ
(えんホールディングス)
1992年6月15日生まれ(27歳)福岡県沖学園高等学校卒業後、 2011年のプロテストに一発合格。下積み時代を経て、2014年には初シードを獲得。そして2017年の「伊藤園レディス」でプロ初優勝、さらに2018年の「北海道meijiカップ」ではうれしいプロ2勝目を挙げている。

【今回の想定ショット】傾斜のあるフェアウェイからでも前に飛んでくれる力強い球が打ちたい!

【ライ】
左足下がりのフェアウェイ

【使用クラブ】
フェアウェイウッド

【目標】
左足下がりでバランスが取りにくいけど、目標に対して厚い球を打てるようになりたい。

左足下がりから厚いインパクトで飛ばすためには・・・

傾斜だからと言ってスイング全体を傾斜なりには動かしません!

ずっと傾斜なりの左足重心!ヘッドをフォローだけ傾斜なりでインパクトよりも低く出す!

ダウンスイングは正直何も考えてません!フォローで低く出すことだけを意識します

ヘッドを大きくあげると、インパクトゾーンが短くなる→傾斜なりのダウンスイングがダフる原因に

ダウンスイングから傾斜なりにヘッドを下ろそうとすると、ヘッドが地面に突っかかってしまう

ヘッドを手前から滑らそうというイメージを持つと、右足の前でヘッドが地面に当たってしまいます。その時点でフェースの向きがオープンやクローズになる。キチンとしたインパクトができないので、インパクトゾーンも短くなってしまうし、フォローで大きくヘッドを上げて球を前に運ぼうという意識が出てきてしまう。

傾斜なりにダウンスイングをすると左足傾斜だから、右足前の地面にヘッドが突き刺さってしまったり、その反動でフェースが開いてインパクトしてしまう。

低く出すことで、インパクトゾーンが長くなる!→傾斜なりに動かすのはフォローだけ!

ヘッドの低めを意識するのはインパクトから左足の前にヘッドが来るまでの間だけ

フォローを低く出してあげることで、インパクトゾーンが長くなり厚い球が打てるようになります。それは、低く出すことによって、フェースと球がくっついている時間が長くなるからです。そうすると球も安定するので真っすぐ打てるようになります。出球はもちろん低くなるので、わざわざ上げようとしなくても大丈夫です。ここは思い切って低い球しか出ないと思ってスイングしましょう。

ダウンスイングは傾斜なりではなく、トップから球に一直線にヘッドが下りてくるような軌道を意識しています。

フォローはここで終わり。ピタッと止める必要はないが、ここで終わらせる意識を持つことによって、フォローでヘッドを低く出しやすくする。

インパクトする前は全く何も考えない。逆にフォローを考える

ゴルフをすると、様々な傾斜があると思いますが、私は基本的にはどんな傾斜でもその傾斜にヘッドを沿わせてスイングするように意識しています。その中で一つだけ、他の傾斜ショットとは違うのが、この左足下がりです。

左足下がりの傾斜でヘッドを沿わせようとしてしまうと、右足の方が高い位置にあるので、インパクトの前にヘッドが地面に突っかかってしまい、フェースが開いたり、閉じてしまったりしてしまいます。なので、左足傾斜でヘッドを地面と沿わせようと考えるのは、フォローだけです。インパクトの前はヘッドの位置だとかスイングだとか私は何も考えません。

地面に沿ってフォローが出せたら、ヘッドはインパクトの時よりも低い位置におさまり、フィニッシュもいつもより低くなります。

低くフォローを出すので、球は高くは上がりません。むしろ低くしか出ないので、球を上げようという意識はこの傾斜では考えないようにしましょう。

左足下がりのフェアウェイからフェアウェイウッドでしっかり飛ばす、真未流3カ条

①傾斜は体重移動をしない!持ってます!左8対右2配分をキープ

私の場合は、左足下がりだと常に左足に重心があります。テークバックでも右足に重心を移動することはありません。傾斜に逆らってしまうと、ヘッドの軌道がダウンスイングで下から入ってきてしまったりして、インパクトでしっかりヒットできないと思います。

ダウンスイングで右足重心になると、フォローでヘッドが上がってしまう。

②グリップは少し短く持つと、ヘッドの操作がしやすくなる

どんな傾斜でも、大事になってくるのはヘッドをいかに自分自身で操作できるかということ。フェアウェイウッドはアイアンなどよりも長くて難しいクラブです。操作性を少しでもよくすために、私は傾斜では常に短く持つように意識しています。

③ツマ先下がりは上半身がダウンスイングで起き上がらないように、アドレスでお尻を後ろに突き出して全体の重心を下げる

左足下がりの傾斜は、右足の方が左足よりも高い位置にあります。必然的にヘッドが上から入ってしまい、ダフリのミスが多くなってしまいます。そこで私は、お尻をアドレスから後方に突き出すように構えることで、上半身の起き上がりを防ぐようにしています。お尻が前に反るように出てしまうと、上半身が起き上がってしまうので要注意です。

トップから上半身が起き上がってしまうと、ダウンスイングでのヘッド位置が安定しなくなり、ダフリにつながる。

トップから上半身が起き上がってしまうと、ダウンスイングでのヘッド位置が安定しなくなり、ダフリにつながる。

今回の私が1番伝えたいこと


左足下がりで傾斜なりにヘッドを動かすのはフォローだけ!ダウンスイングでは何も考えない!

撮影協力/浜野ゴルフクラブ

GOLF TODAY本誌 No.568 136~139ページより

[関連]フェアウェイウッド&ユーティリティの上手い打ち方をプロが解説!