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渋野日向子プロも使用「スピーダーエボリューション6」を野村タケオがレビュー!

2019/09/26 ゴルフサプリ編集部

野村タケオのゴルフ実験室タイトル画像

藤倉コンポジットから発売となったスピーダーエボリューションの6代目、発売前からかなり話題になっていました。なにしろ、あの渋野日向子プロが使っているってんだから、そりゃ話題になりますよね。全英女子オープンを買った時も当然この”エボ6”をPINGのG410 Plusに挿れて使っていました。そんなわけですから、ギア好きな僕としては使ってみないわけには行きません!さっそく自分のドライバーに挿してラウンドで使ってみました!果たして”しぶこプロ”のようにぶっ飛びとなったのでしょうか?

撮影/野村タケオ

スピーダーエボリューション6っていったいどんなシャフト?

2017年に発売されたスピーダーエボリューション4の叩けるフィーリングを継承しながら、さらに超高弾性の「70tカーボンクロス」を使用することでインパクト時のブレを抑え、超高弾性素材特有の弾きを生み出しています。またスピーダーTRで使用された「マルチフーププライ積層」を採用し、シャフトの変形を抑えることでスイングの再現性を高めています。高性能中弾性炭素繊維「パイロフィルMR70」の採用により、中調子らしい叩けるフィーリングを実現しています。

スピーダーエボリューション6のロゴアップ写真

このようにスピーダーエボリューション6はエネルギーロスを最小限に抑え、プレーヤーのポテンシャルを引き出す、叩けるシャフトに仕上がっているようです。今回のキャッチコピーはズバリ「とにかく叩けるSpeeder」です。

PINGのG410LSTのヘッドアップ写真

さっそく打ってみた!

すでに3ラウンドこのドライバーを使ってみましたが、かなり僕的には好印象!しなりの感じは素直で、切り返しからほぼ真ん中当たりが少しだけ大きめにしなって、インパクトではけっこうなスピードでしなった分だけ戻ってくるイメージ。タイミングは非常に取りやすいです。シャフトが捕まえてくれるような感じはないので、捕まりの良いシャフトとは言えないかもしれませんが、左に行く感じがないので安心して振れますね。
僕が選んだ661のSですが、硬さはあまり感じませんでしたが、やはり少しだけ重さは感じました。そしてしっかりと振り切ってやらないと良い球が出ないという印象。中途半端に当てに行ったり、気持ちよく振り抜けないときは少し右に曲がってしまいました。569だったら、もう少し楽に打てたのかなという気もします。
飛距離性能ですが、これはかなり高いのではないかと。フィニッシュまでしっかりと振ってやれば今までのシャフトよりも飛びます。ボールが上がりやすいシャフトではないので中高弾道くらいの高さで、少しスピン少なめの強い球が出ますね。キャッチコピー通りに叩けば叩くほどシャフトがしなって、その分のしなり戻りで飛距離を出してくれるような感じ。個人的には今までのスピーダーエボリューションシリーズの中では飛距離性能は一番高いような気がします。
僕はPINGのG410LSTに挿れて使っていますが、最近の慣性モーメントの大きい大型ヘッドにもとても合うシャフトではないかと思います。あまりクセのないしなりなので、インパクトでスクエアに戻しやすいし、自分の思ったように操作もしやすいです。そういう意味ではあまりヘッドを選ばないシャフトと言えるんじゃないでしょうか。ただ、スライサーの人は少し捕まりの良いヘッドにしたほうが良いかもしれません。ボールが上がらない人は少しロフト多めのヘッドがおすすめです。

渋野日向子プロのショット写真

どんな人に合うシャフト?

さっきも書きましたが、あまりクセのあるシャフトではないのでいろんな人が使えるとは思いますが、しっかりとクラブが振れる人が使ったほうがこのシャフトの特性を生かせるでしょうね。しなりを感じやすいシャフトなので硬さはあまり感じませんが、661だとやはりヘッドスピードは45m/s
くらいはあったほうが良いのではないでしょうか。一般的な男性ゴルファーのヘッドスピード42m/sあたりなら569のほうが無難なのかもしれません。しならせて叩いてナンボみたいなシャフトなので、オーバースペックは避けたほうがいいような気がします。あのしぶこちゃんでさえ、569のSRを使ってるんですからね。

スピーダーエボリューション6、叩いて飛ばす快感を味わえるシャフトでした。しっかりと叩いても左に行きにくいので、安心して振れるところもいいですね。なにより渋野日向子プロと同じシャフトを使っているという満足感も高いです。購入を考えている人は、一度試打をしてみて、自分が気持ちよく振り切れるスペックを選びましょう!

(取材・文)ゴルフバカイラストレーター野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン

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