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三菱ケミカル|テンセイのシャフトが世界を制する必然(2/2)

PGAツアー200勝以上を誇るミツビシ/海外メジャーは直近12試合で11勝

2019/09/28 ゴルフサプリ編集部

選手との使用契約がないシャフトにおいて、三菱ケミカルは圧倒的な数字を残している。PGAツアーでは過去15シーズン中14シーズンで勝利数No.1を記録。最近の4大メジャーでは『テンセイ』が使用率1位を継続し続けている。なぜ三菱は圧倒的な支持を集めているのか?そこには必然とも言える開発背景があった。

●テンセイが世界を制する必然
(1/2):原材料から開発できる世界唯一のシャフトメーカー
(2/2):元調子の常識を超えた新素材とカーボンの融合

MCA ゴルフ 副社長
マーク・ガンサー
マーク・ガンサーは米国のゴルフ雑誌のインタビューで「テンセイは、新世代のシャフトで、ツアープロからアマチュアまで今でのシャフトとの違いを体感できる」と語っている。

元調子の常識を超えた新素材とカーボンの融合

~なぜ、テンセイは元調子なのにやさしく飛ぶのか~

当初、『テンセイ』は日本で発売する予定はなかった。開発のスタート段階について伊藤は、

「14年の秋頃に米国ツアーでのポジションを強化するために、王道の『ディアマナ』とは違う新ブランドの企画が立ち上がりました。まず、三菱の利点を最大限に発揮できる“複数の材料がトランスフォームして、高性能のシャフトになる”という製品コンセプトを立てました。その際に米国市場の拠点であるMCAゴルフの副社長マーク・ガンサーが“トランスフォーム”をグーグル検索して日本語で“テンセイ”という言葉を見つけ商品名として提案しました」

性能面において、複数の材料がテンセイする特徴は、特に手元側によく現れている。渥美に話を聞くと、

「最初はガラス系の素材や樹脂系など色々なものをテストして、その中で面白い素材だったのがケブラーでした。このケブラーは軽くて強靭でカーボンより伸度(伸びやすさ)があり、粘り強さのある素材です。それを炭素繊維と織り込んだクロスにして、手元側に配置しています」

そんな新素材やタングステンを駆使した『テンセイ』は、今年2月の日本発売前から、昨年の4大メジャーの全試合で最多使用シャフトとなっていた。昨年の前半から愛用するマキロイは本誌編集部の取材に対して、

「すごく振り抜きやすい。それとシャフトがカウンターバランスになっているぶん、ヘッドを重くできるから、飛距離が5ヤード以上は伸びた」

と語っている。そして世界のトップ選手が愛用したことで、日本での問い合わせが増えていった。伊藤は、

「日本での発売が決まり、試打会をやると、今まで元調子は難しいという印象があった人も『これなら打てる』『元調子なのに飛ぶし、やさしい』という意見が多かった。そのときに、ヒットしそうだなと思いました」

手元側にはタングステンを入れてカウンターバランスにしているが、ここにも秘密がある。

「このタングステンプリプレグも自社工場で作って、最適な重量配分と配置にしています。実は、タングステンはすごくナイーブなので主張しすぎても、主張しなさすぎても意味がない。微妙な調整が必要だったのです」

元調子なのにやさしい原因について渥美は、

「シャフトは切り返しのしなる瞬間に、最も手元側に負荷がかかるのですが、『テンセイ』は手元側だけ違う素材なのでスイングに間ができる。それが今までの元調子になかった、やさしさと飛距離につながっていると思います」

世界最高峰の舞台で最も使用者が多く、最も勝ち続けることが出来るのはトレンドでもなく、偶然でもない。それは世界で唯一、原材料から“テンセイ”させたシャフトを作れる三菱ケミカルには必然かもしれない。

肉眼で見たときにも、手元部分はカーボンとケブラーが交差しているハイブリッドクロスの素材感が見えるデザインになっている。

世界の一流選手が三菱のシャフトを長年愛用!

メジャー4勝はすべてミツビシ
ブルックス・ケプカ
世界ランクNo.1のケプカが愛用しているのが『ディアマナ ホワイトD+リミテッド70-TX」。ケプカのメジャー4勝はすべで三菱のシャフトであり、海外メジャーでは今年の「全米プロ」での優勝まで三菱ケミカルはメジャー10連勝を飾っていた。

2年連続の平均飛距離1位
ローリー・マキロイ
17年、18年とPGAツアーの年間平均飛距離1位を記録したマキロイが『テンセイCKプロ オレンジ』を使用して、人気に火をつけた。現在は『テンセイ CKプロホワイト70-TX』を愛用している。

PGAツアー通算44勝にも貢献!
フィル・ミケルソン
PGAツアー通算44勝を記録しているミケルソンも、長年、三菱のシャフトを愛用してきた選手の一人。2010年頃からは『フブキ』シリーズを約8年間にわたりエースシャフトとして使用。

今年2月に日本で発売された『テンセイ CKプロオレンジ』は50グラム台から80グラム台までの幅広いラインナップ。また8月23日からはユーティリティ用の『テンセイ CKプロオレンジハイブリッドシリーズ』も発売。


テンセイが世界を制する必然(2/2)終


GOLF TODAY本誌 No.567 108〜109ページより