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渋野日向子の強さ徹底解説|パター&パッティング編

2019/10/02 ゴルフサプリ編集部

渋野日向子の強気で潔いパッティングに目が行きがちだが、注目すべき点はストロークとルーティン。ツアープロコーチ、石井忍が詳しく解説。

●型破りシブコ|渋野日向子テクニック&キャラクター
Part1:“世界のスマイル・シンデレラ”を徹底解剖!
Part2:シブコの強さ''徹底調査''ドライバー編
Part3:シブコの強さ''徹底解説''アイアン編
Part4:シブコの強さ''徹底解説''パッティング編
Part5:今明かされる、シブコのすべて

解説
石井 忍
いしい・しのぶ
1974年8月27日生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て、98年プロ転向。その後、コーチとしての手腕を発揮。現在は、金田久美子プロをはじめ、その他にも、男女プロを指導。その一方、学生やアマチュアへのレッスンも積極的に展開している。現在千葉、神保町、赤坂で「エースゴルフ」を主宰している。

渋野日向子が、どんな状況でもパッティングを強気に打てる秘密

“型にはまらない”ルーティンで意識してるのは出球と方向性だけ

◆ストロークを意識しすぎない超自然体ストローク

彼女の強気で潔いパッティングに注目が行きがちですが、ここで注目すべき点はストロークとルーティンです。

まず、彼女のストロークで良い点はフェースを真っすぐ振ろうとしていないこと。そして、シャフトのプレーンとフェース面がスクエアになっていること。ヘッドの形状にもよりますが、その2つがバラバラに動いてしまうことが多いです。

彼女の場合は手元でフェースを操作して、真っすぐ振ろうという意識よりも、肩甲骨周りの大きな筋肉を使ってゆったりストロークすることに意識を向けられているので、プレッシャーのかかる場面で体が固まってしまっても、いつもどおりの変わらないストロークができていますね。

あと、一つ気になっているのがルーティンです。大概のプロはプレッシャーのかかる場面でもいつもと同じルーティンをすることによって、同じ動きをくり返せる選手が多い中で、渋野は大まかな流れは決まっているものの、構えてから目標をみる回数が1回だったり2回だったり。僕にはそれがとても面白くて、一つの言い方をすれば“型破り”な選手だと思いました。ルーティンが毎回同じでは無いということは彼女の意識はストロークには向いていなくて、どこにどれだけの強さでストロークするかということに集中していると思います。その感覚も彼女の強さの秘密だと思います。

自分が1番自然なストロークができる握り方を選んでいる

手元を使わないようにするグリップの握り方ではなく、自分自身が1番ストロークしやすい、握りやすいグリップ。

安定したインパクトポイント

肩甲骨周りの大きな筋肉を使ってストロークすることで、常にヘッドの最下点で球をとらえられている。

渋野日向子のパッティングルーティン

目標方向にボールをセット

飛球線後方で目標を見ながら

構えてから打ち出し方向を再確認

優勝を決めたのはSIGMA 2 ANSERパター

全英女子オープン最終日18番では約4.5mのバーディパットを強気でねじ込んで優勝を決めた。
使用スペック/SIGMA 2 ANSER(プラチナム仕上げ)


型破りシブコ|渋野日向子テクニック&キャラクター Part4


Part5へ続く

撮影トーナメント/ ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ、資生堂 アネッサ レディスオープン、北海道 meiji カップ、NEC軽井沢72ゴルフトーナメント

GOLF TODAY本誌 No.568 28〜29ページより

関連:全英女子オープン優勝!渋野日向子のドライバースイングを連続写真で分析