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ゴルフ新ルール|うっかり肩の高さからドロップしちゃったら?

ここがわからない!新ルールの後始末 第1回

2020/02/01 ゴルフサプリ編集部

ホールアウトしてしまったら、罰打は?それをプレー中に気付いた時はどうする?やり直してはいけない場合にやり直して、罰打の雪ダルマ状態だけは避けたい。

やり直せるのか、そのまま続行するケースなのか覚える

ゴルフでは〝あるがまま〟のプレーが続行できなくなったときに、救済してくれるのがルール。だが、その処置を間違えると、さらなるペナルティーが加わりかねない。

2019年のルール大改革で、旧ルールとは異なる処置が増えた結果、ベテランでもミスを犯すケースが増えているようだ。だが、処置をミスした場合の対処法となると、もうどうしていいかわからない、というのが本音だろう。

まず覚えておくべきことは「やり直せるケースか、そのまま続行するケースか」だ。新ルールでは、間違った処置はやり直せば無罰で済むケースがある。ただし、やり直しは認めず、罰打を加算することでそのまま続行を促すケースのほうが多い。

問題は、やり直しをしてはいけない場合にやり直すと、インプレーの球を拾い上げて罰打、誤所に移してプレーしてしまい罰打、その修正として……といった、罰打の雪ダルマ状態になることだ。

というわけで、数が少ない「無罰でやり直せるケース」から覚えてほしい。

さて、コースでインプレーの球を動かす機会は、グリーン上以外では少ない。おそらくカート道路などの動かせない障害物から救済を受ける場合くらいだろう。

この処置は、救済エリアへのドロップとなるが、その際の処置ミスはすべて「無罰でやり直し」ができる。たとえば、ヒザの高さから落とすはずが、うっかり旧式なやり方で、肩の高さから落としてしまっても、打つ前にやり直せば無罰で済む。

だが、やり直さずにそのまま打ってしまったらどうするか。その場合は、絶対やり直してはいけない。スコアに1罰打を加算するだけだ。

一連の救済処置で起きたミスは、合算はされない

ちなみに、ドロップのやり方の正誤に関わらず、救済エリアの外に止まった球をプレーしてしまった場合は2罰打を加算。これは、やり直しの必要がない(重大な違反がない)誤所からのプレーの処置と同じと考えていい。

ドロップのやり方を間違えた上に、救済エリアの外に止まった球を打ったら3罰打……ということにはならない。一連の救済処置で起きたミスは、合算はされないのだ。

ドロップのやり方を間違える、というのは落とす高さだけとは限らない。救済エリアの縁ギリギリに落とそうとして、その外側に落としてしまうのも、やり方のミス。その球が救済エリア内に止まったとして、そのまま打ってしまうと1罰打となる。

ドロップのミスなど、うっかりでしか起こりえない。プレーヤー同士、お互いの処置を見守るようにしてほしい。

<今回のポイント>
・ドロップの間違いは、打つ前なら無罰でやり直せる。
・やり方を間違えたまま打った場合は、1罰打加算。
・救済エリアの外に止まった球を打てば、2罰打に。

GOLF TODAY本誌 No.572 114ページより


ここがわからない!新ルールの後始末

 第2回(次回)へ

【シリーズ一覧】
●第1回:うっかり肩の高さからドロップしちゃったら?
●第2回:風で動いたボールなのにうっかり戻しちゃった!
●第3回:赤杭の中にある排水口に止まった球、普通に無罰でドロップして打ったけれど…え、ダメなの?
●第4回:バンカー内でボールが戻って足元に触れて止まったら?
●第5回:バンカー内で小石をどけてボールが動いてしまったら?
●第6回:サブグリーンのカラーにある球は“あるがまま”で打ってもいい?
●第7回:ドライバーに鉛1枚貼るのがルール違反になる!?
●第8回: ウェッジには長さの制限ができたってホント!?

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