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ゴルフ新ルール|風で動いたボールなのにうっかり戻しちゃった!

ここがわからない!新ルールの後始末 第2回

2020/03/03 ゴルフサプリ編集部

マークする前と後では違うんだっけ? それをプレー中に気付いた時はどうする? どんな状況だとペナルティがついてしまう? 拾う前に風で動いてしまった球を戻す、ついやってしまいがちだが……。

グリーン上での処置はケースによって異なるポイントを押さえておく

冬場は風の強い日も多い。グリーン上のボールが風に動かされてしまう、といったケースも起こりがちだ。

2019年のルール大改革で、グリーン上で旧ルールとは異なる処置といえば、旗竿の扱いばかりに目が行きがちだが、動いた、または動かされたボールに対する処置のほうがわかりにくく、処置ミスも生じやすいように思える。

処置方法を整理して覚えるには、まず「元の位置に戻すケースか、そのまま続行するケースか」を知ることだ。

グリーン上以外では、この判断は実にカンタンで、風や雨などで自然に動いた場合は無罰でそのまま続行。プレーヤーがうっかり動かした場合は、1罰打で元の位置に戻すのが原則となる。

ところがグリーン上だけは特別で、プレーヤーがうっかり動かした場合、すべて無罰。動いたボールはリプレースするだけで、うっかりミスはなかったことになる。素振りでパターヘッドが当たっても、パターカバーが手元から落ちて当たっても、お咎めなし。

風など自然の力で動いた場合は無罰でそのまま続行なのは、他のエリアの場合と同じ……だが、ここにも例外がある。ボールをマークして拾い上げ、リプレースした後は、ストローク以外で動いた場合はすべて無罰でリプレースとなる。これがわかりにくい。

他のエリアとの処置が異なり「無罰だが、元に戻す場合と、そのまま続行する場合がある」わけだ。

一番気をつけなければいけないのは、風で動いた場合。マークした後は、すべて元に戻すわけではない。

マークしても、ピックアップする前なら動いた位置からプレー続行となる。一旦拾い上げて、リプレースした後でなければ元の位置に戻してはいけないのだ。

状況判断はプレーヤーに委ねられる

ややこしいのは、ボールをマークする際に、マーカーや指が当たってボールが動いた場合は、無罰でリプレースになること。風で動いたのか指が当たって動いたのかは、同伴者が傍目で見ていてもわからないだろう。プレーヤー自身の判断となる。

マークしてピックアップする前のボールが風で動いていた場合、リプレースするとペナルティになる。インプレーのボールなので1罰打。そのまま打つと誤所からのプレーで計2罰打になってしまう。

ちなみに、このときにリプレースしてしまっても、ミスに気が付いて元に戻せば1罰打で済む。また、マークしてリプレースしていた場合は無罰となる。

<今回のポイント>
・グリーン上はうっかりで動かしたら無罰でリプレース。
・拾い上げ、リプレース後に動いたらすべてリプレース。
・拾い上げる前に風で動いたらそのまま。戻すと2罰打。


ここがわからない!新ルールの後始末

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【シリーズ一覧】
●第1回:うっかり肩の高さからドロップしちゃったら?
●第2回:風で動いたボールなのにうっかり戻しちゃった!
●第3回:赤杭の中にある排水口に止まった球、普通に無罰でドロップして打ったけれど…え、ダメなの?
●第4回:バンカー内でボールが戻って足元に触れて止まったら?
●第5回:バンカー内で小石をどけてボールが動いてしまったら?
●第6回:サブグリーンのカラーにある球は“あるがまま”で打ってもいい?
●第7回:ドライバーに鉛1枚貼るのがルール違反になる!?
●第8回: ウェッジには長さの制限ができたってホント!?

GOLF TODAY本誌 No.573 111ページより

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