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ゴルフ新ルール|バンカー内でボールが戻って足元に触れて止まったら?

ここがわからない!新ルールの後始末 第4回

2020/04/25 ゴルフサプリ編集部

バンカー内で球が戻ってきて足元に触れて止まった場合、3つの対処法があるのでよく覚えておこう。

足をどかしてみて止まった場合と動いた場合の対処は違う

木などで跳ね返った球が自分の体や持ち物に当たった場合、2018年までは1罰打だったが、現在の新ルールでは無罰となった。

自打球は滅多にないことのようだが、たとえばバンカー内から高いアゴを越えようとして打った球が低く出てしまい、土手に跳ね返されて、足元に戻ってきて靴に当たりそうになる、といったことはかなり起こりやすい。

その際、もし避け損なって、足に当たって球が止まったらどうなるか。対処法は状況によって3パターンある。

まず、避けようとして動いている間に足に当たった場合。これは無罰で球が止まった所からプレー続行でOK。

次に、足元がスタンス位置のまま、戻ってきた球が靴に触れて止まった場合。足をそっとどかして、球が動かなければそのまま無罰でプレー続行できるが、大抵の場合は球が動いてしまうだろう。

バンカーでスタンスを取る際、多少は足を砂に埋めているはず。その足を砂から抜くのだから、靴に触れている球は、足跡にコロげ落ちやすい。

問題は、この球をどう処置すればいいのか。迷うところだろう。

実は、そのままプレー続行すると誤所からのプレーで2罰打となる。正解は、靴に触れて止まった位置にリプレース。これなら無罰でプレー続行となる。

第3のパターンは、砂に埋めた靴の上に戻ってきた球が乗ってしまった場合。どう足を動かしても、リプレースできる場所は、厳密に考えると〝空中〟になってしまう。

この場合は、ビニール袋などの「動かせる障害物」の上に球が乗った場合と同様の処置を取ればいい。つまり、その球の真下を基点とする救済エリア(ホールに近づかない1クラブレングスの範囲)にドロップ。これで、無罰でプレー続行できるようになる。

跳ね返ってきた球をキャッチしたら故意でなくても2罰打

さて、もし戻ってきた球を足や手を出して止めてしまった場合はどうなるのか。〝うっかり〟でも〝故意〟の行動とみなされて2罰打となる。

もちろんそんなことをする気はないだろうが、跳ね返った球が顔のほうに飛んで来たら、思わず手でキャッチしてしまうかもしれない。その場合、2罰打となり、手で止めなければ球が止まったと思われる地点を基点とした救済エリアにドロップして、プレー続行することになる。

ちなみに、足元に戻ってきた球を、避けるフリをして故意にいいライに蹴り返すようなことは言語道断。原則的には2罰打だが、競技失格となってもおかしくない。皆でルールを守ることが、競技を楽しむことにつながるのだ。

今回のポイント

・打った球が自分の体に当たっても無罰でプレー続行。
・靴に触れて止まっても、足をどけて動かなければOK。
・足をどかしたら動いた球は、無罰でリプレース。

GOLF TODAY本誌 No.575 127ページより

【関連】
ゴルフ新ルールへ2019年改正|OB・ドロップ・パットなど変更点まとめ


ここがわからない!新ルールの後始末

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【シリーズ一覧】
●第1回:うっかり肩の高さからドロップしちゃったら?
●第2回:風で動いたボールなのにうっかり戻しちゃった!
●第3回:赤杭の中にある排水口に止まった球、普通に無罰でドロップして打ったけれど…え、ダメなの?
●第4回:バンカー内でボールが戻って足元に触れて止まったら?
●第5回:バンカー内で小石をどけてボールが動いてしまったら?
●第6回:サブグリーンのカラーにある球は“あるがまま”で打ってもいい?
●第7回:ドライバーに鉛1枚貼るのがルール違反になる!?
●第8回: ウェッジには長さの制限ができたってホント!?