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佐渡充高のテレビでは語れなかったPGAツアー

ゴルファーズ キングダム[GOLFER'S KINGDOM]ゴルフ業界のトレンドが満載!旬のゴルフがすぐわかる!

2020/04/30 ゴルフサプリ編集部

今、最も旬なニュースを紹介する「ゴルファーズキングダム」。ここではツアー情報、ギア情報やルール、されにゴルフ業界のトレンドまでゴルファーが興味津々の”最旬情報”をお届けします!

●佐渡充高 さど・みつたか

上智大学法学部卒業。 1985年に渡米し、US PGAツアーを中心に世界のゴルフを取材。 NHKゴルフ解説者。

昨日の友は今日の敵!? ゴルフバディたちの大統領選

大統領選の真っ只中にいるジョー・バイデン氏。
オバマ時代の副大統領で、やはりゴルフ好きで知られハンデは10というからかなりの腕前。

トランプ大統領(73歳)がメラニア夫人との結婚式(05年)で最前列に招いたのはビル&ヒラリー・クリントン元大統領夫妻。娘同士も友人という親しい関係から一転、ヒラリーとの熾烈な戦いに勝利し第45代大統領に。現在は11月の再選に向け意欲的だ。

ゴルフにもパッション全開でタイガー・ウッズや今年2月にはブルックス・ケプカとプレーするなど就任後3年3カ月で多くの著名選手とのプレーを楽しみ、ハンデも就任時の2.8を維持していると聞く。

一騎打ちの相手、民主党指名候補も絞られてきた。その中で最もゴルフ上級者はジョー・バイデン(77歳)。09年から副大統領として若いオバマ大統領(58歳)を8年支え、白熱のゴルフもしてきたバディ。オバマは就任中のラウンド数333回、1100時間以上、ハンデの13腕前で、バイデンは10でそれぞれの任期を終えた。

昨年末、バイデンと次男ハンターが取締役だったウクライナの天然ガス会社要人とゴルフをする様子が度々ニュースに。父子の疑惑の成否は定かではないが、楽しそうな姿が印象的だった。

安倍首相はオバマにパター、トランプにドライバー、もしバイデン就任なら何を贈呈するだろうか?

情報サービス会社創業者で前ニューヨーク市長マイケル・ブルームバーグ(78歳)は共和党から一転、民主党候補に名乗りを上げたが2月末に撤退し、バイデン支持を表明した。実はトランプ大統領と公私ともに親しく、クリントン元大統領も交えプレーするゴルフ仲間だった。

PGAツアーのプロアマではミケルソンと楽しくプレー。自身経営TV局の番組にマスターズ優勝直後のスピースを招きパットのレッスンを受けたことも。今回のキャンペーン時には巨額の私費を投じ視聴率40%超のスーパーボール中継でスポットCMを流した。その中の一つはトランプ大統領が残念な姿でゴルフする場面を用いた反トランプCM。全資産を投じてもトランプ大統領に勝つ!と宣戦布告した。一方トランプ大統領はツイッターでブルームバーグをミニ・マイク(172㎝低身長)と揶揄するなど舌戦が激化していた。

もう一人の有力候補であるバーニー・サンダース(78歳)は富裕層のイメージがあるゴルフには興味がない様子。かつてトランプ大統領は「クレイジー・バーニーが大統領になれば高税率でゴルフができなくなるかも」と発言したことも。

2018年ニュージャージー州開催のプレジデンツ杯初日にブッシュ、クリントン、オバマ元大統領とトランプ大統領が現地を訪れ談笑。大統領選が決着後、元大統領たちのように、ゴルフで“今日の敵も明日は友”に戻ってほしいと思うばかりだ。

GOLF TODAY本誌 No.575 123ページより


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