1. TOP メニュー
  2. スコアに効く
  3. 練習方法
  4. セキ ユウティンのドライバー飛距離アップの秘密を本邦大公開!

セキ ユウティンのドライバー飛距離アップの秘密を本邦大公開!

地面反力を使ったら飛距離が30ヤードも伸びました!!

2020/09/25 ゴルフサプリ 編集部

人気、実力ともに急上昇中のセキユウティンは、ドライバーの飛距離がたった3年弱で220ヤードから250ヤード超に。これは誇張ではなくホントの話で、「地面反力」の使い方が重要だという。飛距離不足に悩んでいる人、必見です!

福井生まれの中国育ち
セキ ユウティン
(ミツウロコグループホールディングス)
1998年3月5日生まれ。福井県出身。2016年に中国ツアーで初勝利を挙げ賞金ランク1位になると、翌年から日本ツアーに参戦。昨季はステップ・アップ・ツアーで優勝し、プロテストにも合格。今季はレギュラーツアーでの活躍が期待される注目株。

今年になってさらに飛距離アップ!
今シーズンは1試合のみで正式なデータはないが、250ヤード以上の数値を記録。「2年半の努力が実を結び、ここ数か月でも10ヤード近く飛距離が伸び続けている」と言う。

『地面反力』とは
地面に力を加えることで、跳ね返ってくるエネルギー(反力)のこと。ダウンスイング以降、左足を強く踏み込み、跳ね返るエネルギーを利用して飛ばす。近年、世界の一流プロが採り入れており、注目が集まっている。

【関連】ドライバー飛距離アップの工夫を女子プロゴルファー5人が解説

足の裏の感覚が大切です|クロスの体重移動で回転力がアップ!!

左右よりも前後の動きを重視する

地面反力を得るために、私は体重移動の方法を大きく変えました。今まではトップで体重を右足に、ダウンスイング以降は左足に乗せるという「左右の体重移動」で、真横だけの動きでしたが、それよりも前後の動きを重視。トップでは左足母趾球と右足カカト、ダウンスイング以降は右足母趾球と左足カカトに体重を乗せています。

この「クロスの体重移動」によって、地面反力がうまく使えるようになり、体の回転力と飛距離がアップしたんです。足の裏で体重を感じながら、フットワークを使うのがポイントです。

アドレス|ドライバーの場合は、左4対右6のやや右足体重に。

股関節から上半身を前に倒し、ヒザを軽く曲げながら、バランスよく構える。極端なツマ先体重やカカト体重はNG。足の裏の真ん中で体重を感じると、前後の移動がしやすくなる。

トップ|左右の体重配分は左3対右7。極端な右足体重はNG。

左足母趾球から右足カカトへのクロスしたラインをイメージし、体を回しながら右足カカト側に体重を移動させていく。トップの右足裏の感覚はカカト側に8割、ツマ先側に2割。

インパクト|左右の体重配分は左7対右3。フィニッシュは9対1に。

クロスのラインがトップとは反対になるように、左足ツマ先側の体重をカカト側に移動させていく。インパクトの瞬間は左足の裏全体で体重を感じ、フォロー以降にカカト体重になるのが理想。

フィニッシュ|左足1本で立ちます

体重を左足に乗せ、右足はツマ先立ちになるのが理想形。

地面反力には股関節を入れる動きが必須! ヒザを“前後”に動かすと股関節を使って飛ばせます

左ヒザを前、右ヒザを後ろに動かそう

地面反力というエネルギーを最大限利用するには、バックスイングでの準備が欠かせません。そのポイントが「ヒザの前後動」です。左ヒザを前、右ヒザを後ろに動かしながら体を回すことによって、体重が右足カカト側に移り、右股関節がしっかり入ります。股関節は地面反力を使う上でとても重要な部位で、パワーのモト。右足の付け根にシワができるのが、正しい動きの目安です。

この時にボールを見すぎると、捻転が浅くなり、体重移動が不十分になってしまいます。首の付け根が動かなければ、頭の位置や顔の向きは多少変わってもOK。頭は自然に動かしたほうが、スムーズな体重移動ができます。

「ワキ腹を柔らかくしたら手打ちがなくなりました」

左ワキ腹を伸ばす時は、右手で左手首をつかみ、上半身をゆっくり真横に倒す。左右交互に行い、ワキ腹を柔らかくすると体が回りやすくなる。「以前は硬くて体が回らず、手打ちになっていた」と言う。

ヒザの使い方|ヒザもクロスに動かす

両ヒザの間にスペースを作る

後方から見た時に、両ヒザの間にスペース(すき間)ができるように、左ヒザを前、右ヒザを後ろに動かす。この動きに体の回転を加えると、意識しなくても体重が右足カカト側に移る。

前傾姿勢をキープしながら、両ヒザの間にスペースを作る。最初はクラブを持たずに、ヒザの動きを理解しよう。
クロスの体重移動をイメージして、ヒザを前後に動かす。

ボールへの目線は無理に固定しない

首の付け根の位置をキープする

首の付け根を軸にして体を回し、その位置をキープすることが大切。捻転によって頭の位置や顔の向きはズレるため、ボールへの目線も自然に変化する。無理に固定すると捻転が浅くなってしまう。

目線をボールに無理に固定しようとすると、捻転が浅くなる。体の回転に合わせて自然に変化させてOK。

× 頭の位置を無理に固定してボールへの目線を変えないようにすると、上半身が目標方向に傾いたり、左肩が落ちたりするので注意しよう。

トップでのボールへの目線は、アドレス時よりも角度がつき、斜め上から見る形に。このほうが深い捻転で右股関節がしっかり入る。

プッシュするほど地面反力が大きくなる!太モモを締めながら左足で地面をプッシュ

左足を地面に埋めるつもりで下方向に力をかける

私のインパクトイメージは、左足の裏全体で地面をプッシュする(押す)感じです。左足を地面に埋めるつもりで、力を下に下にかけていきます。このプッシュする力を強めるほど、地面反力が大きくなり、飛距離アップにつながるんです。

それにはダウンスイングで、両太モモを締めながら、右足を内側に倒すのがコツ。右ヒザを前ではなく、横(左ヒザ方向)に動かし、右足の力を内側にかけます。そして地面反力を使い、跳ね上がる力を利用しながら体を回します。左股関節が切れ上がるように腰を回して、体重を左足カカト側に移していきましょう。

ダウンスイングでは左股関節が切れ上がるように腰を回す。

フットワーク|左股関節を使う

バックスイングとは反対に、左股関節を使うことがポイント。地面反力を利用するため、インパクト以降は股関節が切れ上がり、左ヒザが伸びていく。

左足で地面を押して跳ね上がる

右足内側のくるぶしを地面につけるつもりで、太モモを締めながら右足を内側に倒す。そして左足で地面をプッシュする(押す)と、その反力で跳ね上がり、体が素早く回転する。

右足を内側に倒す。後方から見た時に、両ヒザの間にスペースがないのが正解。
右ヒザを前に出すと、体が起き上がってしまい、地面反力が使えない。

腰の回転|水平回転、ではありません

腰のラインは斜め→平ら→斜め

腰はレベルターン(水平回転)ではなく、両腰のラインはトップで右上がり、インパクトで平ら、フォローで左上がりになる。クロスの体重移動と地面反力で、この動きを作り出すのが理想的。

腰をレベルに回すと、地面反力が使えない。以前はこのスイングをしていた。

飛距離30ヤードアップを実現したストレッチ&トレーニング

ストレッチ1|ヒザまわりの筋肉を強化する

ヒザまわりの筋肉が弱いことが分かり、このストレッチを採用。
下半身全体の筋肉が刺激され、フットワークを使いやすくなる。アドレスの姿勢が良くなるという効果もある。
ヒザが内側に折れると、正しいストレッチにならない。

片足を前に出してヒザを真っすぐ立てる

直立した状態で腰に手を当て、上半身を垂直にしたまま、片足を前に大きく出します。ヒザが折れないように真っすぐ立てると、股関節のストレッチとヒザまわりの筋肉の強化になります。私はここが弱点だったので、今も実践中です。

ストレッチ2|お尻の筋肉を伸ばす

お尻の筋肉を伸ばすことで、体が楽に動き、捻転が深くなる。
椅子に座って上半身を前に倒すと、股関節まわりのストレッチにもなり、可動域が大きくなる。

臀部と股関節が柔らかくなる

右足の足首を左足のヒザの上に乗せ、しゃがむように腰を落とすと、ヒザまわりの強化に加え、臀部と股関節が柔らかくなります。バランスを取りにくいので、最初は椅子に座ってもOK。左右交互に行えば、ケガの予防にも役立ちます。

トレーニング1|目を閉じてシャドースイング

目を閉じて、足裏の感覚を研ぎ澄ます。体重が乗っているポジションを常に確認できるため、フットワークが自然に良くなる。

足裏の感覚が鋭くなり正しい体重移動が身につく

肩のラインにシャフトを当てて前傾姿勢を取ったら、目を閉じてシャドースイングをしましょう。目を閉じると足裏の感覚が鋭くなり、スイング中にどこに体重が乗っているかがよく分かります。私は、この方法でクロスの体重移動を常に確認しています。

トレーニング2|サイドステップで下半身を鍛える

右足を着地した時は右股関節、左足を着地したときは左股関節を入れて、地面反力を利用したジャンプをくり返す。

瞬発力や反発力が向上し飛距離アップにつながる

サイドステップ(横跳び)は、地面反力と共通した動きがあり、とても効果的です。右から左へ、左から右へと跳ぶことで、下半身の強化に加え、股関節の可動域も大きくなります。私はこのトレーニングのおかげで、瞬発力や反発力が向上したのでぜひ試してみてください。

取材協力/信楽カントリー倶楽部杉山コース

GOLF TODAY本誌 No.579 48〜57ページより

関連記事