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初心者ゴルファー必見! ゴルフスイングは肩も腰も「タテ回転」が正解!

吉本舞の“ゴルフ上達の近道”を教えちゃいます! 第11回

2021/01/09 ゴルフサプリ編集部

ゴルフがあっという間にうまくなれるコツを、吉本舞がわかりやすくレッスンするシリーズ。今回のテーマは正しいカラダの回転のイメージについて。「肩や腰を頑張って回すのはいいんですけど、回し方を間違えてしまうとスイングを壊してしまいますよ」と吉本。正しい回転イメージを教えてもらおう。

バックスイングは左肩、ダウンスイングは右肩が下がる感覚が正しい軸回転

前傾軸に対して回転すれば、肩は思った以上にタテに回す感覚となる

ゴルフスイングの理想とは、ゴルフクラブに仕事をさせるということにあります。クラブヘッドの遠心力が働いて、クラブが進もうとする方向に委ねて腕を振ればいいのであって、カラダはクラブヘッドの遠心力や腕の振りと同調して受動的に回転するもの。クラブヘッドに引っ張られるようにカラダが回るという感覚です。自分でカラダを能動的に回そうとすると、スイングを壊してしまいやすいので注意が必要です。

カラダの回転といえば、「肩をしっかり回しましょう」とよくいいますけど、肩を回す動作は単純な動作のようでいて案外難しいですよね。そこで、私からのアドバイス。まずは直立の姿勢になってクラブを両肩に水平に当てましょう。そのまま上体をトップの方向に右に90度回し、胸が目標を指すまで上体を180度回します。カラダの軸が真っすぐ立っているから肩は地面と平行に回転します。今度はアドレスと同じ前傾姿勢を作り、上体を左右に回転しましょう。カラダの軸が前傾しますが、肩と腰を軸に対して直角の角度で回すのは一緒です。すると直立姿勢で上体を回したときと、回転の感覚がまったく違うことがわかるはずです。

アドレスの前傾姿勢を作るときは、背中のラインに沿って骨盤も前傾させることが重要なポイント。カラダの前傾軸に対して肩を正しく回すと、バックスイングでは左肩が下がってアゴの下におさまり、ダウンスイングからフォロースルーにかけては右肩が下がってアゴの下を通過してフィニッシュへと向かいます。つまり肩はヨコ回転ではなくて、タテに近い角度で回すイメージが正しいのです。地面に対して垂直となるほどタテに回すわけではありませんが、「思った以上にタテに回すんだな」と感じるでしょう。前傾姿勢を作っているのに肩を地面と平行に回そうとしては上体が起きてしまうことになります。また「肩はタテ、腰はヨコ」というのも違います。骨盤を前傾させて構えるなら、腰も肩と一緒にタテに回すイメージが正解です。

直立の姿勢で上体を左右に回せば、肩も腰も水平に回転する。
今度はクラブを両肩に当てたままでアドレスと同じ前傾姿勢を作ろう。
前傾軸に対して肩を直角に回してバックスイングすれば左肩が下がる感覚となる。
肩が正しく軸回転すれば、インパクトまでアドレスの前傾角が保たれる。
ダウンスイング以降から右肩が下がり、アゴの下を通過してフォロースルーへと向かう。
肩を地面と平行に回そうとする人が多い。上体が起きて前傾姿勢を保てないから様々なミスが生じる。
正しい回転のイメージは、直立の姿勢でカラダを回す感覚とまったく違うことを理解しよう。
肩は思った以上にタテに回転する。この認識だけでも正しいスイングに大きく近づく。

水平素振りからスイングを作って正しい回転イメージをつかもう

もっと細かくいえば、「体側の伸縮」が生じるんですね。体側とはワキ腹と考えていいと思います。バックスイングでは左ワキ腹が縮んで、右ワキ腹が伸びる。ダウンスイングからフォロースルーにかけては右ワキ腹が縮んで、左ワキ腹が伸びる。これがカラダの正しい回転イメージです。アドレスの前傾軸をしっかりキープでき、肩と腰を正しく回転しますからスイングの軌道が安定してミート率がアップします。

カラダの回転の仕方がよくわからないという人には、水平素振りからスイングを作るのもオススメです。最初に直立の姿勢になり、クラブを胸くらいの高さで構えて水平に振りましょう。トップとフィニッシュの間を往復して、クラブヘッドの遠心力を感じながら素振りを続けてください。クラブできれいな円を描くように振ることで、クラブの遠心力にまかせて腕が振られて、クラブに引っ張られるようにカラダが回転する感覚もつかめてきます。

この往復素振りを続けながら、上体を少しずつ前傾させていきましょう。前傾姿勢を作るときは骨盤を前傾させて、腰のツケ根から上体を軽く折り曲げること。骨盤が立ったままの姿勢では腰がヨコに回転してしまい、肩のタテ回転とのバランスが崩れてクラブが正しい軌道で振れません。背中のラインに沿って骨盤をゆっくり前傾していくと、左右のワキ腹の伸縮が徐々に生じてきます。肩と腰のタテ回転のイメージがつかめて、正しいスイングに大きく近づきます。カラダを一生懸命回そうとするよりも、水平素振りからスイングを作ることを考えればクラブに仕事をさせる感覚がよくわかりますし、効率よく上達することができるんですよ。

バックスイングでは左ワキ腹が縮んで、右ワキ腹が伸びながら回転する。
ダウンスイングからフォロースルーにかけては右ワキ腹が縮んで、左ワキ腹が伸びる。
直立姿勢になり、クラブを胸くらいの高さで水平に振る往復素振りを繰り返そう。
クラブの遠心力に引っ張られるように腕が振られて、カラダが回転することも感じよう。
正しい軸回転をマスターするには、背中のラインに沿って骨盤を前傾させるのが大前提。
骨盤が立ったアドレスはNG。腰がヨコに回転してスイングが崩れてしまう。
水平素振りを続けながら、少しずつ骨盤を前傾させてアドレスの姿勢に近づけていく。
水平素振りから前傾姿勢を深くしてスイングを作っていくと、正しい回転イメージがすぐに体感できる。

最後に動画でチェック

直立の姿勢で水平の往復素振りを続けながら、上体を少しずつ前傾させていこう。これで正しい回転イメージが簡単につかめる。

※動画はBGMが流れますので音量にご注意ください。

吉本 舞
よしもと・まい/佐賀県出身。USLPGA Teaching&club Professionalの資格を取得。ゴルフの楽しさを多くの方に伝えたく、敏腕カリスマコーチ森守洋に師事。現在は東京ゴルフスタジオ(三鷹市)で多くのアマチュアをレッスン。一人一人の悩みに寄り添い、丁寧でわかりやすい指導で大人気。Instagramにてゴルフレッスンやゴルフウェアコーディネートなど更新中。@maiyoshimoto_

取材・文/三代 崇
写真/富士渓和春
協力/武蔵丘ゴルフコース



【吉本 舞の“ゴルフ上達の近道”を教えちゃいます! 】
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