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左に出てから右に曲がるプルスライス修正は、バックスイング時の「右ヒジ」の高さがポイント!

セリザワメソッドを継承|広瀬祥代が“ミスの一発解決法”を教えます! ミスの原因&練習法がすぐにわかる! VOL.2

2020/11/19 ゴルフサプリ編集部

芹澤信雄率いる『チームセリザワゴルフアカデミー』の紅一点のティーチングプロ、広瀬祥代。親切でわかりやすいレッスンで、年齢性別を問わず多くのゴルファーに人気。その広瀬がドライバーからパターまでのミスの解決法をレッスン。ミスの原因に応じた対策法が明確になれば悩みを一発解消、ゴルフがどんどんうまくなる。どんな練習をしたらいいかわからないゴルファーも必見だ!

プルスライスは「右ヒジが下」のバックスイングを重点練習で修正!

手上げのバックスイングがアウトサイドインの軌道を誘発する

前回で説明したように、ドライバーのスライスには右に出て右に曲がるプッシュ系スライスと、左に飛び出してから右に曲がるプル系スライスの2つがあります。今回はプル系スライスの原因と修正練習法について解説したいと思います。

プル系のスライスはアウトサイドインの軌道が原因です。ダウンスイングではクラブヘッドがインサイドから、つまり飛球線の内側から下りてくるのが正しい動きですが、バックスイングでクラブを手だけで上げてしまうとカラダの回転が浅くなって、インサイドから振り下ろしにくくなります。そのために右肩が前に出てカラダが突っ込むような動きとなり、クラブヘッドが飛球線の外側のアウトサイドから下りてきて、カット軌道になってしまうんです。

フェースが開いて当たることが多いけれど、フェースがかぶって当たると左に真っすぐ飛んでいくヒッカケが生じます。「プル」というのは、要はヒッカケですが、インパクトの瞬間のフェース面の向き次第で右にも左にも飛ぶので厄介です。

バックスイングで手だけでクラブを上げると捻転が不足してしまい、ダウンスイングで右肩が前に出やすい。
上体が突っ込むため、クラブヘッドがアウトサイドから下りてしまう。
フェースが開いて当たればプルスライスとなるが、左へのヒッカケも生じやすいのがこのタイプだ。

「左ヒジは上、右ヒジは下」の上下関係を理解すればスイング軌道が整う

プル系スライスはダウンスイングのアウトサイドインの軌道が原因ですが、ダウンスイングの動きだけを直そうとしても効果は薄いでしょう。バックスイングの手上げから直さないと、ダウンスイングの動きもよくなりません。

そこで、右ヒジが左ヒジよりもずっと下になった状態をキープしておくバックスイングの修正練習をしましょう。バックスイングが手上げになるのは右ヒジが左ヒジよりも高くなるからで、そのために左肩の回転が浅くなってしまいやすいのです。右ヒジを左ヒジよりも低い位置にキープしておけば、左肩がスムーズに回転しやすくなります。結果としてダウンスイングでクラブをインサイドから適正角度で下ろせるようになり、プル系スライスを解消できます。

クラブを持たないで左手が右手の上となるように両手首をクロスさせて、アドレスの姿勢を作ってください。その体勢のままでバックスイングの動きを繰り返しましょう。右ヒジを左ヒジの下に保つことで、右ヒジが下を差したままでバックスイングできることがよくわかります。このイメージでクラブを振ればバックスイングの途中で右ヒジが自然にたたまれて、トップの位置が安定してくる効果もあります。わざわざ難しいことをしなくても、カンタンに直せることを知ってくださいね。

両ヒジの間にクラブが通せるくらい、右ヒジを左ヒジの下にキープする。
左手を上にして両手首を交差し、バックスイングの練習をすると効果的。
右ヒジを下にキープしておけば、左肩がスムーズに回転しやすいことがわかる。
アドレスで右ヒジを下に向けて構え、バックスイング中も右ヒジを下に向けたままにしておく。
右ヒジが自然にたたまれて、トップのポジションが安定しやすくなる。
ダウンスイングでクラブをインサイドから下ろせるようになり、プル系スライスを解消できる。

最後に動画でチェック

バックスイングでは、右ヒジを常に左ヒジの下にキープしておくことが大切。

※動画は音声が流れますので音量にご注意ください。


広瀬祥代
ひろせ・さちよ/茨城県出身。社会人になってゴルフと出会い、魅力と楽しさを知ってインストラクターへの道を目指す。2011年にライセンスを取得し、現在はチームセリザワゴルフアカデミーで幅広くレッスン活動を展開している。セリザワメソッドでレッスンスキルをさらに向上中。

取材・文/三代 崇
写真/相田克己
協力/太平洋クラブ御殿場コース



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