1. TOP メニュー
  2. スコアに効く
  3. ゴルフ初心者が真似したい上級者のフィニッシュ【スイングが安定するフィニッシュ】

ゴルフ初心者が真似したい上級者のフィニッシュ【スイングが安定するフィニッシュ】

初心者限定・スコアメイクによく効くツボ・第2回|安定したショットには安定したフィニッシュが不可欠だ

2021/03/06 ゴルフサプリ編集部

前回は、上手な人のフォームを真似することが上達の近道であり、また、スイングはアドレスで8割決まるということをお伝えした。今回はその8割をさらに9割や10割に近づけるためのツボを田所プロが伝授する。構えが決まってきたら、今度は上手な人のフィニッシュを真似してみよう。フィニッシュが決まればそろそろ初心者卒業。ショットも見違えるように安定してくるはずだ。

ビギナーにありがちな勘違い|“うまく当てること”を意識し過ぎている

ゴルフを始めたばかりの人が一番怖れているのはチョロ、テンプラ、シャンク、そして空振りではないでしょうか。しかし、ミスショットを怖がってボールに当てることを意識すればするほど手先を使ってしまうのでかえって大きなミスは出やすくなります。この悪循環を断ち切るためにはインパクトではなくフィニッシュまで振り切ることに意識を集中することが大切です。ゴルフのスイングにおいてインパクトは目的地ではなく通過点です。出発点のアドレスと終着点のフィニッシュが決まれば、その途中のインパクトも安定するものです。

×ボールにうまく当てることが最優先
○フィニッシュをしっかりとることが大事

左足一本でフラつかずに立てるフィニッシュを目指そう

アドレスと同じようにフィニッシュでも上手な人の真似から入るのが近道です。といっても、人間の骨格や柔軟性には個人差があり誰もが同じフォームをとれるわけではありません。また、フィニッシュの形でドローとフェードや球の高さを打ち分けるような高等テクニックにチャレンジする必要もありません。

真似するべきはフィニッシュを毎回安定させることだけです。フィニッシュの体勢のままフラつかず、ボールの落ち際まで見届けられるようにしましょう。コツはバックスイングで右足に乗せた体重を左足にしっかりと移動させること。左足一本で立てるくらい体重移動ができればフィニッシュがかっこよく決まります。

大事なポイント
◯フィニッシュを毎回安定させること
◯バックスイングで右足に乗せた体重を左足にしっかりと移動させてフィニッシュすること

  • ○右足から左足へ体重をしっかり移すことが大事。打ったあと飛球線方向に歩き出すくらい大げさでもいい。

  • ×インパクトの意識が強すぎるとインパクト手前で減速して最後まで振り切れない。

  • ×腰の回転が不十分で体重が右足に残ってしまう。腕の力で打つことになるので軌道が不安定になる。

  • ○右足から左足へ体重をしっかり移すことが大事。打ったあと飛球線方向に歩き出すくらい大げさでもいい。

トップがかっこよければフィニッシュもかっこよくなる

手の位置は耳の後ろ、シャフトが飛球線と平行になるのが理想。ただし個人差があるので無理して真似る必要はない。

フィニッシュをかっこよく決めるためのチェックポイントはもう一つあります。それはトップオブスイングです。スイングは左右対称の楕円軌道なので、フィニッシュが決まっている人はトップもかっこいいし、トップが決まっている人はフィニッシュもかっこよく収まっています。

とくに初心者が気をつけたいのはトップでシャフトが飛球線より右をさすシャフトクロスや平行よりもヘッドが下がるオーバースイングです。ダウンスイングで手元が浮いてトップしたり、シャフトが寝て下りてダフったりしやすく、またどちらもスライスやシャンクの原因になり、それを避けるためにひっかけも出やすくなります。シャフトが飛球線と平行に上がるトップが理想ですが、個人差があるので無理矢理矯正するのではなく、できるだけ近づけるというくらいに考えた方がいいでしょう。

大事なポイント
◯トップは浅め(低め)でも問題なし
◯シャフトが飛球線と平行になるトップが理想。でも、無理してまで理想の形にしなくてもいい

フォームを崩すほどトップを大きくする必要はない。浅めのトップの方がミート率は上がる。
  • ×飛ばそうとするとオーバースイングやシャフトクロスになりやすい。

  • ×前傾姿勢が強すぎるとクラブがアウトサイドに上がりやすくなる。

動画や写真を見ながら少しずつ理想に近づける

アドレスのフォームは鏡などを使えば自分でもチェックできますが、スイング中のトップやフィニッシュは自分で直接見ることはできません。動画や写真を撮ったり、他人に見てもらったりしましょう。プロの真似をするのはけっこうですが完璧にコピーする必要はありません。全部同じにすると自分の体に合っていないスイングになる可能性があるからです。また、いきなり直そうとするとボールに当たらなくなってしまうので、自分でかっこよく見えるフォームに少しずつ近づけていきましょう。

指導:田所嵩瑛(たどころ・たかあき)
1998年生まれ、茨城県出身。 小学6年生でゴルフを始め、高校卒業後プロを目指してゴルフ場研修生となる。2019年のプロテストで一発合格を果たした気鋭の若手プロ。

写真/JGMA
撮影/相田克巳
取材・文/吉田宏昭
協力/サザンヤードカントリークラブ


初心者限定・スコアメイクによく効くツボ

Vol.1 アドレス編へ Vol.3 テークバック編へ

シリーズ一覧へ