1. TOP メニュー
  2. スコアに効く
  3. ゴルフ初心者が真似したい上級者のテークバック【スムーズなテークバック】

ゴルフ初心者が真似したい上級者のテークバック【スムーズなテークバック】

テークバックはどっちに引く? 正解は「まっすぐ」ただし「軌道に対してまっすぐ」

2021/03/07 ゴルフサプリ編集部

テークバック

フィニッシュがかっこよく決まればスコアはよくなる。だが、そこに至るまでに落とし穴がある。ゴルフスイングで難しいのは静から動へ切り替わるときだ。一旦スイングの動作に入ってしまえばあとはフィニッシュに向けて振り切るだけ。しかし、アドレス時には“考える間”があるので、かえってテークバックに迷いが生じやすい。テークバックでスムーズにクラブを上げるツボを田所プロに教えてもらった。

クラブをインサイドに引くとスライスが出やすい

テークバック
×テークバックでクラブを内側に引き込むとダウンスイングでは外側から下りてくる。これがスライスの原因となっている初心者は多い。

スライスを軽減したい初心者はテークバックでクラブを必要以上にインサイドに引く傾向が見受けられます。確かにドローボールを打つときの軌道はインサイドアウトです。しかし、クラブを内側に引きすぎると脇が開いて手が浮くためクラブは正しい軌道から外れてしまい、インサイドに上げたつもりなのにダウンスイングでは逆にアウトサイドから入りやすくなり、かえってスライスがひどくなってしまうことになります。

ビギナーにありがちな勘違い|テークバックはヘッドを“まっすぐ後ろに引く”

テークバックを「まっすぐ後ろへ引く」の意味を誤解している初心者も多くいます。まっすぐ引けといわれるのはインサイドに引きすぎないようにするためです。また、慣性モーメントの大きな最近のドライバーはテークバックでフェースを開くとインパクトでスクエアに戻りきらないためなるべくヘッドをまっすぐ動かす方がいいといわれています。

しかし、現実にはスイングは楕円軌道なのでどこまでもまっすぐ動かすことは不可能です。でも「まっすぐ」を素直に受け取って必要以上にまっすぐ引こうとしている人が多いようです。クラブを真後ろにまっすぐ引くとどうなるでしょう。

手がだんだん体から離れていくはずです。そしてダウンスイングでは反動でヘッドが下に落ちてインサイドからフェースが開いたまま入りやすいのでボールは右に飛ぶようになってしまいます。

×ヘッドをまっすぐ後ろに引く
○ヘッドでまる〜く円を描く

テークバック
×テークバックで飛球線後方にまっすぐ引くとクラブがプレーンを外れる。ダウンスイングではクラブが寝て内側から下りる。フェースも開くので球は右に出る。

体の回転を使ってヘッドを丸く動かすのが正しい

正しいスイング軌道にクラブをのせるためには、後ろにまっすぐ引いても、内側にまっすぐ引いてもいけません。正解は「まっすぐ」ではなく「丸く動かす」です。クラブを体の正面に置いて、体の回転を使って丸く動かす意識を持つことで体とクラブの距離が常に一定に保たれ、きれいなスイング軌道を描くことができます。

○クラブを体と一緒に回せば自然に内側に上がる

テークバック
○上半身を回しながらクラブを上げていく。クラブから上げるのではなく、腕とクラブは上半身一緒についてくるイメージ。 ×まっすぐ動かす

×まっすぐ動かす

テークバック
○無理にまっすぐ動かそうとすると手が体から離れ、クラブは正しい軌道から外れる。

○丸く動かす

テークバック
○手とクラブを体と一緒に動かす。クラブは飛球線ではなく軌道に対してまっすぐ動かす。

クラブを上げるのはとてもかんたん!

テークバック
①クラブを立てて、胸の前で構える。②上半身を右に回す。③そのまま前傾をしたら、トップの出来上がりです。実際のスイングもこの要領で行えば、ボールを前にして“固まる”ことはなくなる。
田所嵩瑛

指導:田所嵩瑛(たどころ・たかあき)
1998年生まれ、茨城県出身。 小学6年生でゴルフを始め、高校卒業後プロを目指してゴルフ場研修生となる。2019年のプロテストで一発合格を果たした気鋭の若手プロ。

撮影/相田克巳
取材・文/吉田宏昭
協力/サザンヤードカントリークラブ


初心者限定・スコアメイクによく効くツボ

Vol.2 フィニッシュ編へ Vol.4 アプローチ編へ

シリーズ一覧へ

ゴルフ初心者が真似したい上級者のフィニッシュ【スイングが安定するフィニッシュ】

前回は、上手な人のフォームを真似することが上達の近道であり、また、スイングはアドレスで8割決まるということをお伝えした...

あわせて読みたい

なぜテークバックでインサイドに引いてしまうのか?

国内外で収集したゴルフスイングに関する最先端情報を「Jacobs3D」アンバサダー、ゴルフリサーチャー「タスク」が独自の視点...

あわせて読みたい