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ドライバーの『飛距離を損している』ゴルファーって、どんな人?

ゴルフクラブを新調するなら“確かな測定機器と悩みや相談に応えてくれる店員のいる店”がいい

2022/01/14 ゴルフサプリ編集部

“ドライバーの飛距離を損している”ゴルファーというのは、実際多い。ドライバーの飛距離に限らず、合わないクラブを使って“当たらない、曲がる”と悩んでいるゴルファーは多い。では、損をするのはどんなゴルファーなのか? 二木ゴルフのフィッティングマネジャーを務める田中潤さんに話を聞いた。ゴルフクラブを新調しようとしているそこのアナタ! ちょっと立ち止まって、読んでみていただきたい。

取材協力/二木ゴルフ・南浦和店

ドライバーの飛距離を損している“見栄っ張りゴルファー”

「ドライバーのロフト角は10.5度よりも9.5度。小さいほうが上手そうに見える」
「RよりもX。シャフトは硬くて、重いもののほうが上手そうに見える」

最近では様子が変わってきたようだが、少し前までは、そう信じて疑わないゴルファーがとても多かった。そして、こうした間違った認識を後生大事にしてきたゴルファーの100%は“ドライバーの飛距離を損している”と言っても過言ではない。それは、他の番手においても同様だ。

ドライバーの『飛距離を損している』ゴルファーって、どんな人?

えてして、そうした間違った認識を持つゴルファーは『人気だから』という理由だけで、試打をすることもなく最新モデルのゴルフクラブをネットで“ポチる(購入する)”のである。

自分にとって最適な性能かどうかを判断基準にしないということは、自分に合わないゴルフクラブを使ってしまっている可能性はとても高い。そうなれば、当然のことながら『飛ばない』『曲がる』『当たらない』といった問題を抱えることになる。

さて、ゴルフサプリ読者には、こうした見栄っ張りゴルファーはいないと思うが、このように『自分に合わない道具』を購入して損をするのはもったいない。そこで、日々、たくさんのゴルファーの買い物を支えている二木ゴルフのフィッティングマネジャー、田中潤さんに損をしないためのゴルフクラブ購入術についてアドバイスを求めた。これからゴルフクラブを新調するという人の参考になれば幸いだ。

ゴルフクラブの購入には、アドバイスをくれる他者の存在が不可欠

まず、損をするゴルファーの特徴について、改めて田中さんの経験談を聞かせてもらった。

『これまでの接客経験の中で、特に多いのはオーバースペックのものを購入されるお客様です。たとえば、本来はロフト角10.5度、50g台のシャフト、フレックスはRというスペックのドライバーが最適と思われるお客様が「9.5度・70g台・S」といったスペックを使用していて『飛ばないし、ボールがつかまらない』と悩んでらっしゃったりします。練習熱心な方ですと、そうした合わないクラブにご自身のスイングを合わせようとして、スイングを壊し、上達への道を閉ざしてしまっていることもよくあります』

オーバースペックだったり、合わないフレックスのクラブを使っているゴルファーが、ミスショットの原因はスイングにあると考え、負のスパイラルに陥ってしまうことはよくあるケースだ。

『それから、主に中古クラブを購入しているという方、購入場所がインターネットからという方の中にも、合わないスペックを使って悩んでいる方は多いと感じます。中古品ですと、選択できるスペックが限られるというのが主な要因でしょう。また、インターネットからの購入の場合、誰にも相談せずに購入することがほとんどだと思います。ゴルフクラブの購入には、ギアに詳しいショップの店員やクラブフィッターのアドバイスが不可欠だと思います』

自分のゴルフスタイルを明確に認識し、知識や経験則から正しいスペック選びをできるゴルファーというのは、もちろんいる。だが、そうしたゴルファーは、ごく少数だ。また、そうしたゴルフリテラシーの高い人の多くは、信頼できる他者への相談は欠かさないはず。田中さんが言うように、ゴルフクラブの購入にはアドバイスを授けてくれる存在というのは必須だろう。

自分の弱みを正しく説明できる人は損をしにくい

しかし、自分がどんなスイングをし、どういった性能のゴルフクラブを使うべきか。正しく把握することは難しいと思う。効果的なアドバイスを受けるには、まず自分自身のことを正しく理解したい。ゴルフクラブの豊富な知識がなくても、それは可能なのだろうか。

『クラブフィッターなどに相談をする前にできることはありますよ。一番わかりやすいのは、自分にとって最適なクラブ重量です。練習や朝一のショットでトップが出やすいなら軽すぎるクラブを使っている可能性が高く、逆にダフリが出やすい人は重すぎるクラブを使っている可能性があります。その日初めて打つ1球目の打球には、その人のクセやミスの傾向が出やすいんです。ですから、練習のたびに1球目の打球の結果を覚えておいて、ミスの傾向をつかんでおくことはとても大切です』

たしかに1球目というのは、ごまかしがきかないし、調整もできない。自分の弱みや傾向を把握するにはもってこいの判断材料だろう。では、自分のことを正しく認識したうえで、フィッティングを受けたり、相談を持ちかける際に注意すべきことは何だろう。

『フィッティングやクラブ選びの相談は、病院でお医者さんに相談することと同じだと考えてほしいと思っています。体の具合が悪い時に、痛いのを我慢して「痛くないです」なんて言わないですよね。それから「いつもは300ヤード飛ぶんだけど、250ヤードしか飛ばないんだ」といった見栄を張ることもオススメできません。最初から腹を割って、本音で話すのが一番です』

フィッターやショップの店員は、様々な情報をもとに相談者にとって最適なクラブが何かを分析し、導き出そうとする。そのため、誤った情報を与えてしまうと、よけいな時間がかかるだけで良いことは何もないのだ。

2021年、二木ゴルフでは全店舗に最新の弾道測定器を導入。大画面で測定データや弾道シミュレーター画面を確認することができる。ちなみに測定器はディテクトの「プリズムプロ」
2021年、二木ゴルフでは全店舗に最新の弾道測定器を導入。大画面で測定データや弾道シミュレーター画面を確認することができる。ちなみに測定器はディテクトの「プリズムプロ」

飛距離を損をしないためにも、クラブフィッティングを受けた方が絶対に良い

さて、ゴルフクラブの購入において損をしないためにはどうすればいいか。結論としては、やはりクラブフィッティングを受けられるショップで購入するのが一番だろう。では、どんなショップでフィッティングを受けるべきか。田中さんのアドバイスを聞いてみよう。

『それはもちろん二木ゴルフですよ! と言いたところですが(笑)、フィッティングを受けるうえで注意しておくべきことをお伝えしますね。まず、試打とフィッティングは違うということを覚えておいてください。試打は、そのクラブがどんなクラブか確認することです。また、試打した結果やフィーリングは日替わりです。今日は当たったけど、1週間後には当たらないかもしれません。ですから「試打=フィッティング」ではないということです』

たしかに、それは身に覚えがある。試打した時はよかったが、いざゴルフ場で使ってみると「こんなはずじゃないんだけど」という結果になったことは、多々ある。

『フィッティングは、そのゴルファーにとっての最適クラブ(スペック)へと導くこと。ですから、良いフィッターというのはゴルファーの話をよく聞くことが第一条件です。もちろん測定器などを使って、データを見て分析することも大事ですが、まずどんなゴルファーで、どんな考えを持って、どういうプレーをしたいのかなどなど、悩みや理想をじっくりと聞いてくれる。そんなフィッターがいるショップなら、信頼性は高くなります』

こちらのことを理解しようともせず、あれが人気だから、これが評判だからと押し付けてくるショップは信用してはならない。損をしないゴルフクラブ購入には、まず話を聞いてくれる店員やフィッターがいるかどうかで判断しよう。

『どんなに知識が豊富で実績があったとしても、患者である自分に興味を持ってくれないお医者さんなんて信用できませんよね。クラブフィッターはゴルファーに寄り添う主治医のような存在であるべきです』

ドライバーの『飛距離を損している』ゴルファーって、どんな人?

「つかまりがいい」「上がりやすい」の基準はメーカーやブランドによって違う

クラブフィッティングといえば、弾道測定器などの測定値をもとに最適なクラブを分析するのが一般的だが、やはり測定機器があるショップの方が良いのだろうか。

『データ(数値)はうそをつきませんからね。たとえば、ひと昔前までは「スライスで悩んでいるんだけど良いクラブない?」というお客様に対して「これはつかまりますよ」と、つかまりがいいと言われているクラブを勧めて“終わり”ということがよくあったと思います。ですが、つかまりやすいかどうか、その基準はメーカーやブランドによって違います。測定器を使えば、そのつかまりやすいとされているクラブが、その人にとってもつかまりやすいクラブかどうかが一目瞭然となります。測定器があれば、その人にとって“なぜつかまりにくいのか、なぜつかまりやすいのか”を詳しく、説得力のある説明が可能です』

たとえば「重心アングルが大きい=つかまりがいい」という事実はある。だが、スイングによっては重心アングルが大きくてもボールがつかまらないケースもあるという。

『そうしたケースも、測定値やクラブのスペックだけでなく、お客様のスイングも分析材料に加えられるフィッターなら正しい判断を導き出すことが可能です。そうしたフィッターに出会うことができれば、アイアンの飛距離が2番手伸びた、ドライバーが20ヤード以上飛ぶようになった、といったことは実際に起こり得ます。もちろん私も、フィッターとしてそういった結果をお客様と一緒に喜んだ経験を何度もしてきました。これからゴルフクラブを新調するという方には、ぜひフィッティングを受けていただきたいですね』

正しい購入手段を選べば、ドライバーの飛距離を損するどころか、20ヤードも伸ばして得をする!ことは可能なのだ。これまでゴルフクラブ選びで失敗した経験があるという人は、まずゴルフクラブの購入時にフィッターや店員に相談をすることから始めてみてほしい。ゴルフライフをさらに充実させるきっかけと出会えるはずだ。

取材協力/
二木ゴルフ 管理部 人材育成課 フィッティングマネジャー 田中潤さん。『お客様の主治医になれるフィッター』を育成するべく、日本中の二木ゴルフ(店舗)を巡る忙しい日々を送っている。今回の取材は、近年リニューアルしたばかりの二木ゴルフ・南浦和店で実施。

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