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「ステルス」3タイプをコースで打ち比べたよ!! 野村タケオの試打レビュー

2022/01/27 ゴルフサプリ編集部

「ステルス」3タイプをコースで打ち比べたよ!! 野村タケオの試打レビュー

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。さて、この季節がやってまいりました!毎年恒例の新製品発表会シーズンです!今年もテーラーメイドから新しい「ステルス(STEALTH)」というシリーズが発表されました。この「ステルス」シリーズ、何が凄いってカーボンフェースを採用した、今までにない全く新しいクラブってこと!カーボンを使うことでどんなこうかがあるのでしょうか?そしてどこが進化しているのでしょうか?さっそく試打してみましたので、レポートします!

撮影/野村タケオ

カーボンウッド「ステルス」ってどんなドライバー?

「ステルス」3タイプをコースで打ち比べたよ!! 野村タケオの試打レビュー

今回の「ステルス」シリーズ、とにかく注目するべきはカーボンフェース。そのフェースは60層ものカーボンを精巧に重ね合わせ、高い強度と大きなたわみを両立し、新次元のエネルギー伝達をもたらすといいます。

テーラーメイドはなんと、このカーボンフェースの構想を2000年からやっていたそうなんですよ。極秘裏に進められていた開発のコードネームが「ステルス(STEALTH)」ということなんですね。なんと22年かけて完成したカーボンフェースをひっさげて登場したドライバーが「ステルス」シリーズということなんです。

なぜカーボンフェースでなければいけなかったのか?

「ステルス」3タイプをコースで打ち比べたよ!! 野村タケオの試打レビュー
なんと60層ものカーボンが重ねられたフェースなんです!

カーボンフェースのいいところ、それは軽量化できることです。従来のチタンフェースに比べ、44%の軽量化に成功したそうです。フェースが軽量化した分フェース面積を20%拡大し、安定感と寛容性をアップできるわけです。フェース面積が大きくなると空気抵抗が大きくなるのですが、ソールの「イナーシャルジェネレーター」や流線型クラウンなどのエアロダイナミック効果により、前作の「SIM2」よりも空気抵抗が小さくなっているそうです。

また、軽量化で生まれた余剰重量は低重心化のために使われ、さらなる寛容性のアップを実現しています。

60層のカーボンを重ねたフェース面にはナノレベルの精巧なポリマーコーティングを施し、最適なスピン性能を発揮します。このコーティングのおかげでフェース面が濡れているときでもスピン量が安定するのだそうです。

つまり、カーボンフェースを使用したことで、重量配分が最適化され寛容性がアップ。そしてカーボンフェースの強度とたわみでエネルギー伝達も最適化され、ボール初速をアップさせることにも成功しているということなんですね。凄いぞカーボンフェース!

「ステルス」3タイプをコースで打ち比べたよ!! 野村タケオの試打レビュー
赤いフェースがなんともカッコイイです!

打感と打音は大丈夫なの?

カーボンフェースと聞いて、まず「打感と打音は大丈夫?」って思った人も多いのでは?今までのカーボンドライバーって、どうしても打感や打音が悪いというイメージがあったんですよね。

実は今回テーラーメイドはサウンドエンジニアリングチームを結成して、打感と打音を徹底的に分析したらしいんです。その結果、ツアープロやアマチュアテスターからは前作よりも打感と打音が良いという評価を得ているそうです。そこまで徹底してやるというところが凄いですね。だてに開発に22年もかけてないということですね~。

「ステルス」3タイプをコースで打ち比べたよ!! 野村タケオの試打レビュー
顔は少しネック側がシェイプされた、ちょっと逃げ顔。

気になるカーボンウッドの飛びをコースで体感!

「ステルス」シリーズには3種類のヘッドが用意されています。スタンダードモデルの「ステルスドライバー」。つかまりのいいモデルの「ステルスHD」。そしてソール前方に10gのスライディングウェイトがついた「ステルスプラス」。

「ステルス」3タイプをコースで打ち比べたよ!! 野村タケオの試打レビュー

3種類ともコースに持ち込んで打ってみましたので、サクッとレポートしますね。
まず構えた感じは前作「SIM2」と似たフォルム。全体がブラックなので締まって見えますね。フェースが赤いのでクラウン部分とのコントラストで個人的には方向性が出しやすいです。

で、気になる打感ですが、これは結構柔らかめで、ボールが少しひっつくような感覚があります。これがカーボンフェースの効果なのでしょうか。ほんの少しひっついた後に弾かれていくというような、今までのドライバーとは少し違う感覚ですね。

そして打音。これがまた全くカーボン感のない音で驚きました。イメージ的には「ボコッ」って音がしそうなのですが、実際は「カキッ」という少し金属系の音。しかし反響が少なく、上品で爽快な打音でした。これは周りで打音を聞いている人もカーボンフェースだとは思わないでしょうね。

う~ん、さすがにサウンドエンジニアリングチームを結成してまで取り組んだだけあって、打感と打音はかなり良いですね。

ステルスドライバー(純正シャフト TENSEI RED TM50のS ロフト9度)

球の上がり方はロフト通りという感じ。9度っだったので、中高弾道って感じですね。10,5度にしたほうがラクに球を上げられると思います。スピン量はちょい少ないのかな?って程度で、いい感じの安定したスピン量で飛んでいきます。つかまりはまあまあいいんじゃないでしょうか。ただ勝手につかまってくれることはないので、スライスで悩んでいる人は、つかまりのいい「HD」にしたほうがいいかも。

ステルスHDドライバー(純正シャフト TENSEI RED TM50のS ロフト10.5度)

ロフトが10.5度なのでボールは上がりやすいです。つかまりはさすがにいいですね。僕が普通に打って高弾道のほぼ真っすぐか、軽いドローになる感じ。

そこまで強烈につかまるという感じではないですが、スタンダードモデルよりはラクにつかまえられます。引っ掛けが怖い人以外はこれでもいいかもって思ったり。構えてみてもフェースが左を向いていないので、そのあたりもいろんな人が使いやすいかも。今までつかまりのいいモデルにあまりいい印象がなかったのですが、これはなかなか良いです。スタンダードモデルよりもこっちのほうが使いやすいかも。

ステルスプラスドライバー(純正シャフト TENSEI SILVER TM50のS ロフト9度)

これはハードです。ロフト9度ってこともありますが、ボールが上がりません。僕が普通に打つと中弾道って感じ。ただ、前に行く力はこのヘッドが一番強いような気がします。スピン量はこれが一番少なく、けっこうなロースピン弾道になると思います。

僕がつかまえ気味に打ってストレート、普通に打つと軽いフェードになるくらいのつかまり具合。ボールがつかまえられない人は手を出さないほうがいいかも。打感は他の2モデルよりも少し重く感じるというか、厚い感じがします。ボールの高さを出せる人が使うと、高弾道・ロースピンで飛ばせるんじゃないでしょうか。僕はこれの10.5度が使いたいな~って思いました。

飛びもデザインも魅力的。カーボンウッド、画期的ですな。

「ステルス」シリーズドライバーの3種類を打たせてもらいましたが、全体的に寛容性の高さを感じました。オフセンターヒット時の曲がりの少なさ、飛距離ロスの少なさは前作よりもさらにアップしているように感じました。

飛距離性能も高いですが、さすがに10ヤード飛距離が伸びる~とかってことはないです。ただ計測してみると初速が少し速いので、ランも含めた飛距離は少し伸びるのかも。ミスヒットへの強さによる平均飛距離の伸びもあるでしょうね。実はこれが一番スコアメイクにはありがたいんですよね。

画期的なカーボンフェースの「ステルス」ドライバー、デザインも含め、とても魅力的なクラブに仕上がっていると思います。こんな完成度のクラブを毎年新製品として出してくるテーラーメイドって凄いな~と思いました。ぜひ皆さんも一度試してみてはいかがでしょうか。

<取材・文> ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン


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