「黄金世代10人目V」の植竹が、東京出身者としてつくった記録とは!?

KKT杯バンテリンレディスで初優勝を飾った植竹希望は1998年度生まれの黄金世代10人目の優勝者としてメディアに取り上げられた。植竹は東京都出身。この勝利で東京都出身者もある記録をつくった。それは何か。

「黄金世代10人目V」の植竹が、東京出身者としてつくった記録とは!?

出身都道府県別で優勝数が最も多いのは熊本県であることはよく知られている。4月の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンで上田桃子が勝ち、通算146勝となった。2位が埼玉県と愛知県の79勝だから、独走状態である。

その熊本県の優勝経験者は12人である。人数のランキングでは3位なのだ。

1位はどこかというと、もうお分かりだろう、東京都である。植竹で優勝経験者が18人目。愛知県と17人で首位を分けていたが、植竹の優勝で単独1位に立ったのだ。

優勝経験者数では愛知県が長く1位を守っていた。2016年に穴井詩が17人目の愛知県出身優勝者となった時点で東京都は13人。差をつけられていた。

だが、愛知県勢が足踏みする中、東京都は松森彩夏、永井花奈、稲見萌寧、笹生優花が次々に初優勝。愛知県に並んでいた。ちなみに出身地は日本女子プロゴルフ協会の公式プロフィルに準じており、出生地とは異なる場合もあることを了承しておいていただきたい。

東京都出身者の最多勝は木村敏美と稲見の10勝。村口史子と稲見が賞金女王に輝いている。

公式競技優勝者は3人。1981年の日本女子プロを制した鈴木美重子、JLPGAツアーチャンピオンシップ2勝の中野晶、そして昨年の日本女子プロ優勝の稲見という面々である。

未勝利選手ではヤマハレディースオープン葛城で3位に入るなど今季好調の菅沼菜々がいる。近いうちに19人目の東京都出身優勝者が誕生するかもしれない。

東京都出身の女子ツアー優勝経験者

文・宮井善一
1965年生まれ。和歌山県出身。スポーツニッポン新聞社でゴルフ記者を8年間務め、2004年にフリーのゴルフライターとして独立。ゴルフ誌などに執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動している。元世界ゴルフ殿堂選考委員。

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