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右手はフェース面を感知しやすいようにスクエアに握ろう!

コースで役立つ! 男子ツアープロ・伊藤有志が教える実戦テクニックVOL・3

2022/07/13 ゴルフサプリ編集部

グリップはカラダとクラブをつなぐパイプ役だ。ミスショットが出だしたら、まずグリップをチェックする必要がある。男子ツアー期待の若手プロ、伊藤有志にグリップの握り方の最重要ポイントを教えてもらおう。

右手はフェース面を感知しやすいようにスクエアに握ろう!

右手はグリップの真横から添える感じで握るのがベスト

クラブを正しい軌道に乗せてグッドショットを打つためには両手をバランスよく握ることが絶対条件です。ミスショットが出やすいグリップの例として、右手のルーズな握り方を真っ先に取り上げたいと思います。右手はグリップの上から握っても、下から握ってもダメ。上から握ると右手がかぶりすぎてバックスイングでクラブがアウトサイドに上がりやすくなります。下から握った場合は右手の握りが浅くなりすぎてバックスイングでクラブはインサイドに低く上がりすぎてしまいます。

右手を浅く握りすぎる人が多い。バックスイングでクラブがインサイドに低く上がりすぎたり、インパクトで右手をこねたりしやすい。
右手を深くかぶせすぎた握り方もNG。右ヒジが伸びて右肩が前に出やすく、バックスイングでクラブがアウトサイドに上がってしまう。

左手はスクエアでも軽いストロングでも構いませんが、右手はグリップの真横から添えるように握りましょう。右手はなるべくスクエアに握るという感覚です。理由としては右手のヒラでフェース面を感知しやすくするため。右手を真横から添えるように握っておけばスイング中に腕のネジレが起こりにくく、フェース面をスクエアにキープしやすいのです。スイング軌道が安定し、ミート率がアップします。

右手のヒラをグリップの真横から添えるように握ろう。右手でフェース面を感じやすくするためだ。
左手は軽いストロンググリップ、右手はスクエア感覚で握るのがバランスのいいグリップ。

左手の小指側の3本に力点を置き、グリップをしっかりホールド

左手は小指、薬指、中指の3本を中心にグリップに巻きつけて握ることが大切です。そのためにはクラブを長く持ちすぎないこと。グリップエンドを3センチくらい余して握り、しっかりホールドする感じで握りましょう。お箸や歯ブラシなど柄が細いものを指で持つ感覚ですから、左手をややかぶせた軽いストロンググリップがベストといえます。真正面から見れば左手のナックルが2~3つ見えるのが目安です。左手の握りが浅いウィークグリップでは指よりも手のヒラで握る感覚が強調されて、グリップのホールド感に欠けるので避けましょう。

グリップエンドを3センチくらい余して持ち、小指、薬指、中指の3本をグリップに巻きつけるように握る。
クラブヘッドの重さにしっかり耐えられるように、左手をホールドできる握り方を覚えよう。
左手の握りが浅いと指よりも手のヒラで握る感覚となり、グリップが安定しにくい。

グリップの力点となるのは左手の小指側の3本です。左手の人さし指と中指に力が入るとバックスイングで手首が縦に折れやすく、クラブがアップライトに上がりすぎてしまいやすくなります。その点、左手の小指側の3本をしっかり締めておけばスイング中の余分な手首の稼働を抑制できます。バックスイングはクラブヘッドの遠心力によって自然に発生するナチュラルコックにまかせておけばOK。クラブが適正角度でインサイドに上がりやすく、ダウンスイングの軌道も整いますからミスショットが激減するはずです。

左手の親指と人さし指に力が入ると手首が必要以上に稼働しやすい。
バックスイングでクラブが立ちすぎてしまい、スライスなどのミスを誘発する。
左手の小指側の3本に力点を置けば過度のリストワークを抑えられる。
バックスイングとダウンスイングの軌道が適正角度となり、ミート率が上がる。

正しいグリップは右手がカギ。必ず横から添えるように握ろう。


伊藤有志
いとう・ゆうし
1994年12月15日生まれ、三重県出身。167㎝、68㎏。東北福祉大ゴルフ部を経て17年プロ転向。レギュラーツアー、Abema TVツアーに出場。初優勝に期待がかかる若手プレーヤー。夫人は女子プロの大西葵。アイシグリーンシステム所属。

取材・文/三代 崇
写真/相田克己
協力/船橋カントリークラブ


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