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ゴルフレッスン|ラウンド中の突発ミスの対処法を小川泰弘プロが解説

2020/04/06 ゴルフサプリ 編集部

普通にスイングしたつもりなのに突然シャンクが出たり、大スライスが生じてOBに打ち込んでしまったり。そんな突発的なミスがラウンド中によく起こることは経験を通じて知っているはず。でも、どうやって突発ミスを未然に防げばいいのだろうか。小川泰弘プロが目からウロコのアドバイスをくれた。

教える人・小川泰弘プロ

おがわ・やすひろ。
1972年9月5日生まれ、東京都出身。1999年プロ入り。
昭和の森ゴルフアカデミーで幅広い年代層をレッスン。実戦的でわかりやすい指導法に定評があり、これまでにレッスンしたゴルファーは2500人を超える。

これから打つショットの前に体の動きをリセットしておこう

突発的なミスは起こるべくして起こるのが大半。前のショットが前兆となっていると考えよう

いつもはスライスがあまり出ないのに、フェアウェイの右サイドがOBのホールで大スライスが突然出てしまった。アイアンは得意なのに急にダフリが出だした。そんな具合に予期もしなかったミスが発生し、慌ててしまうことがよくあるでしょう。

何でもないホールならフェアウェイの真ん中を向いて構える人でも、右サイドのOBを警戒して左を向いて構えるとアウトサイドインのカット軌道でボールをとらえてしまい、結果的にスライスが出てしまったというケースもあります。

アイアンに自信を持っている人でも、グリーンが打ち上げの場合などボールを高く上げようとしてダウンスイングで右肩が下がり、すくい打ちになってダフリが生じてしまったというケースもあるでしょう。

普段と同じようにアドレスし、スイングするだけでいいのにホールのシチュエーションから警戒心が生まれ、何かをしようとして自分本来のスイングを忘れてしまうのがミスの生じる原因といえます。

しかし突発ミスが発生するときというのは、その前兆が必ずあるもの。私自身は何でもないのに突発ミスが出るのはほとんどないと考えています。

一例をあげるとドライバーが最高の当たりだったのに、次のアイアンが大ダフリというパターン。そんな悔しい思いをしたことは誰にでもあるでしょう。

ティショットでフェアウェイのど真ん中の絶好のポジションをキープ。次のアイアンショットも平らな場所でライも良好。グリーンを狙い、気持ちよくスイングしたところ、大ダフリとなってしまったというのは、アイアンショットに直接的な原因がありますが、ミスの引き金となっているのはドライバーショットなのです。

ティショットがよく飛べば満足感に浸りたいですよね。でも、よく考えてみてください。ティアップが高くてアドレスが右肩下がりの姿勢となり、いつもよりアッパーブローに打ってしまったとしたら要注意。ボールをうまくとらえることができた心地よい感覚がアイアンショットにも伝染して、無意識のうちに下からすくい上げる動きとなり、ダフリを招きやすいのです。インパクトでフェースが開きやすく、シャンクになることもよくあります。

ドライバーもアイアンもなるべく同じスイングでボールをヒットするのが理想といえるでしょう。といってもスイングの感覚は異なりますから、ドライバーを打った後は体の動きを一度リセットしておくことが大切です。

ドライバーが最高の当たりでも、そこで満足してばかりではいけません。「結果は良かったけど、ちょっとアッパー気味に打ったかな」と思ったら、次のアイアンショットでもアッパーに打ってしまう危険性がありそうだと警戒すべきです。

そんなときは打つ前にボールの近くで、左ツマ先を浮かせて構えて左ツマ先を踏み込みながらダウンスイングする素振りを数回繰り返しましょう。

突発ミスが生じてからでは遅いのです。打つ前の素振りで体の動きをリセットするだけでミスをかなり防げるはずです。

ティアップが高すぎると右肩下がりのアドレスになりやすい
そのままスイングするとボールをアッパーブローにとらえやすい。グッドショットが打てても次のアイアンショットは要注意だ
ドライバーをアッパーにヒットした感覚が残ったままでアイアンを打つと、すくい打ちになりやすくダフリを招く
アイアンの突発ミスを防ぐには打つ前に左ツマ先を浮かせて構え、ダウンスイングで左ツマ先を踏み込む素振りを繰り返そう
左ツマ先を踏み込む素振りによって、ダウンスイングで左半身が伸びる動きを封じることができ、ダウンブローに打てる

一打ごとにリセット素振りで体をニュートラルの状態に戻しておくのがコツ

ドライバーショットでボールをすくい上げてしまい、チョロやトップ、あるいはプッシュアウトが突然生じたときは、前のホールで左足上がりの斜面から打ったショットの影響かもしれません。

ヒッカケが出たとすれば、前のホールで左足下がりからのショットを打った感覚が尾を引いてしまったと考えられます。突然チーピンが出たのなら、ツマ先上がりのショットが前兆になっていると疑ってみてください。

ラウンド中の一打一打の感覚はそれぞれ違います。プロたちがドライバーショットを8割くらいの力感に抑えてスイングするのも、アイアンやアプローチなどのショットで距離感をコントロールしやすくするためです。クラブを持ち替えても、できるだけ同じ感覚でスイングできるように細心の注意を払っているのです。

300ヤードくらいの短いパー4ホールでドライバーを思い切りかっ飛ばせば、セカンドの距離はせいぜい50ヤードくらいかもしれません。ところが思い切り振った感覚が残っているため、小さいスイングの加減が難しくなってしまいます。それが突発的なミスが生じてしまう正体なのです。

ゴルフの楽しみ方は人それぞれですが、突発的なミスを極力食い止めていいスコアで回りたいなら、ドライバーもアイアンも同じ8割くらいの力感でスイングしましょう。

そのうえで状況ごとに体の動きをリセットする素振りを実践しましょう。左足上がりのショットを打った後は、次のホールでドライバーを打つ前にどこかの左足下がりの斜面でリセット素振りをしておく。

ツマ先上がりで横振りに近い角度でスイングしたために両手が返った場合は、ティショットの前にツマ先下がりの斜面で両手の返しを抑え、縦振りに近い角度で素振りする。当然その逆のパターンもあります。

プロたちはショットを打ち終えて、次のショットの場所へと歩く途中で素振りを数回繰り返しています。打ち終えたショットの反省もあるかもしれませんが、次のショットに向けての準備が主目的です。腰や胸くらいの高さのハーフショットの素振りでインパクトエリアの軌道を入念にチェックするプロも多くいます。

ゴルフのスイングは、いってみれば「一方通行」の動きの反復ですから、体の動きに歪みが生まれがち。こうした歪みを修正し、体の動きをリセットするためにも左素振りを取り入れるのもとても効果的です。

ショットの結果に満足するだけでなく、打ち終えたショットの動きが次のショットにどんな影響を及ぼしやすいのか。体をどうリセットしておくとミスを未然に防げるのか。これから打つショットへの準備を整えることが、突発的ミスに対処する一番のコツなのです。

左足上がりのショットを打ったら、次のホールのティショットですくい打ちのミスを警戒しよう
すくい打ちを防止するには、ティショットを打つ前に左足下がりの斜面でリセット素振りをしておくといい
ツマ先上がりのショットを打った場合は、次のホールのティショットでチーピンやヒッカケのミスに注意
チーピンやヒッカケ防止には、ツマ先下がりの斜面で素振りを数回繰り返し、軌道イメージの修正をはかると効果的
体をリセットし、理想的な動きをすぐに取り戻すには左素振りが有効。スコアアップにも役立つので取り入れよう

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