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フジクラシャフト PLATINUM SPEEDERを野村タケオが試打レビュー

2021/05/31 ゴルフサプリ編集部

フジクラシャフト,PLATINUM SPEEDER

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。

ゴルフってやっぱ飛ばしたいわけですが(ゴルフは飛距離じゃないと分かっていながらも)、飛距離を出すためには道具が大事です。自分に合ったドライバーを使うことが飛ばしの第一歩だと思うわけですが、シャフト選びってのもかなり重要になってきます。いくらいいドライバーヘッドを使っていたとしても、シャフト次第ではその性能を殺してしまうこともあります。僕も常に自分が飛ばせるシャフトを探しているわけですが、なんと今回かなりの軽硬シャフトをメーカーさんからオススメされました。それがフジクラさんのPLATINUM SPEEDER(プラチナム スピーダー)です。さてどんな結果になったのでしょうか。

撮影/野村タケオ

フジクラシャフト PLATINUM SPEEDERの特徴

軽硬シャフトなんて今までも打ったことあるでしょ?って言われるかもしれませんが、なんと今回僕が試打したのは3Xというスペック!
正直、僕はあまり軽硬が得意じゃないのですが、フジクラさんのオススメってことでラウンドで使ってみることにしました。

フジクラさんの数あるシャフトの中でも、PLATINUM SPEEDERは「JEWEL LINE」というリシャフト専用ブランドのシャフトで、今回僕が試打したのはPLATINUM SPEEDERの2代目ということになります。フジクラ最強の弾き系先調子シャフトというコンセプトで、この世で最も硬い「90tカーボン」を採用し、最大級の加速感とインパクトの強さを実現しています。

また、東レ(株)製の最先端カーボン繊維「トレカ®」M40Xをフルレングスで積層することで、弾性率を保持したまま強度を30%高めることに成功。さらなる弾き感、フィーリングを生み出しています。今回から30g台をラインナップに加え、これまで以上に幅広いゴルファーが弾き感と圧倒的な飛距離を体感できるようになっています。

PLATINUM SPEEDERをさっそくコースに持ち込んで使ってみた!

フジクラシャフト,PLATINUM SPEEDER

やっぱコースで打たなきゃ性能は分からないってことで、ホームコースに持ち込みました。シャフトのスペックは3X。3といっても、30g台なのはRフレックスだけで、Xだとシャフト重量は44.5gとなります。長さはヒールエンド45.5インチで、クラブ重量は292g。振動数も測ってみましたが、257でした。ヘッドは最近使っているキャロウェイのEPIC MAX LSのロフト角10.5度。

フジクラシャフト,PLATINUM SPEEDER

素振りをしてみると、やはり少しだけ軽さを感じますが、シャフトがけっこう硬いのでそこまで軽さを感じません。やはり振動数が257あるので、けっこうしっかり感を感じます。この軽さで頼りなさを感じず、ここまでしっかり感があるというのは、やはり最近のカーボン素材の進化なんでしょうね。


で、ボールを打ってみました。やはり軽さもあってか振りやすくて、フィニッシュまで気持ちよく振り切れます。しっかり感はありながらも、しなやかさがあり、インパクトに向けてかなりの速さでしなり戻ってきます。

このスピード感はさすがですね。けっこう叩きに行ってもヘッドが遅れることもない。球も上がってくれるのですがスピンも少なめなので、高弾道低スピンという「飛ぶ」弾道になりやすい。インパクトで打点がずれても当たり負けせずに、シャフトがしっかりと押し返してくれるような気がします。スピード感はありながらも挙動はおちついているので、ボールが暴れることもなく、曲がりも少ないです。

軽いけど振りやすいぞ! これは軽硬のイメージが変わったな~

フジクラシャフト,PLATINUM SPEEDER

1ラウンド使ってみての感想ですが、予想以上に良くて驚きました。

軽硬なので、僕的には扱いにくいかと思っていたのですが、そんなことはなくて、とても振りやすい。軽いので手元が浮いてしまうんじゃないかとか、叩きに行ったときに振り遅れるんじゃないかと心配したのですが、そんなことは全くなし。超高弾性カーボン繊維を使っているということで、もっとピンピンしたシャフトなのかと思ったのですが、しなやかさがありながらも強靭なシャフトに仕上がってますね。

クラブ重量が292gということで、普段僕が使っているドライバーより10g以上軽いわけなので、やはりへっどスピードは少しだけ上がりました。ただ、それも1m/s程度なので、思ったほどでは無かったです。

しかし飛距離的には10ヤード近く飛んでるような気がするので、シャフトがしっかりとボールを弾いてくれているのだと思います。僕はスイングテンポが早いために、あまり長尺クラブが得意ではないので、今回は45.5インチで組みましたが、このシャフトは長尺にしてみるとさらに飛距離アップが望めるような気がします。

フジクラシャフト PLATINUM SPEEDERはどんなゴルファーにおすすめ?

僕が使ったのは3Xという、かなり軽量モデルでしたが、一番重い6Xだと70gあるので、いろんなヘッドスピードのゴルファーが使えると思います。軽量でもハリがあり、頼りなさはないので、自分が普段使っているシャフトよりは少し軽めでもいいかもしれません。軽硬にあまりいいイメージのない人も一度使ってみると、目からウロコってことになるかも。

最近の高慣性モーメントヘッドにも相性は良さそうです。曲がらないヘッドに挿して、シャフトでしっかりと弾き飛ばすってのがいいかもしれません。長さ的にも、いつもより少し長めで組んでみることもおすすめします。

正直、フジクラさんから「3Xとか面白いと思います」と言われたときには「多分ダメだろうな~」と思いました(笑)。絶対に自分ではチョイスしないスペックだもんね。しかし、最近の軽量シャフトはここまで凄いことになっているのかと驚きました。男子プロゴルファーも最近では60g台のシャフトを使っていたりするのですが、それって以前よりも軽くても強靭なシャフトが作れるようになったってことなんでしょう。やはり軽いクラブのほうがヘッドスピードは上げやすいですからね。

ぜひともみなさんも試打会とかで軽硬に挑戦してみてはいかがでしょうか!

<取材・文>ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ

野村タケオの自画像イラスト,親指立ててナイスのサイン


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