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古江彩佳が“テレビで見ていた大きな試合で優勝できる”日は?

シーズン終盤にきて4戦3勝と驚異の勝率で稲見に迫る!

2021/11/08 ゴルフサプリ 編集部

TOTOジャパンクラシックでシーズン6勝目を挙げた古江彩佳

「ジュニアの時に見に来ていたコースで優勝できたのは本当にうれしい」。TOTOジャパンクラシックでシーズン6勝目を挙げた古江彩佳は、笑顔でこう口にした。
これに似た言葉を、海外で口にするのはいつのことになるのだろうか。“いつか勝ちたいと思っていた試合で”と。

シーズン終了後の米ツアー挑戦に向け準備を着々と整えている古江

残り試合が少なくなる中、賞金レースでは1位稲見萌寧との差を396万8474円に縮めた。それをもたらした優勝3300万円のビッグプライズがかかった大会での戦いぶりは”横綱相撲”と言っていいものだった。

最終日は、東京オリンピック銀メダリストでもある稲見との直接対決。相手は腰痛という爆弾を抱えたままの復帰戦というハンデを抱えていたが、これを一蹴した。最終日はピンチらしいピンチもないノーボギーのプレーで、2打差を3打差に広げた逃げ切りだった。

2019年にアマチュアで富士通レディスに優勝してプロになった古江もそうだが、女子ツアーの取材続ける中で、ここ数年、成長スピードがとんでもなく速くなっていることを感じる。プロなってすぐ取材したときには「まずはシードを取って、初優勝。その後賞金女王になって(あるいはアメリカでプレーして)」などと目標を口にしていた選手が、あっという間に一つ一つステップを上がっているのは、珍しいことではなくなった。

その最たるものが、シードもない状態から日本で勝って、メジャー王者となった渋野日向子だ。全米女子オープンを制した笹生優花も、稲見、古江も驚異的なスピードでステップを駆け上がっている。

そうは言っても、アスリートの戦いに終わりはない。シードを取れば初優勝を、1勝すれば2勝目を、賞金女王になればタイトル維持を、メジャー王者になればさらにその上を、と自分だけでなく周囲からもそれを求められる。

貪欲であること、そして堅実に目の前の1打、目の前のやるべきことをコツコツと続けること。目の前の結果を冷静に分析しつつ、それに振り回されないこと。結果を出せば出すほどかしましくなる“外野の声”をスルーしながら、そのいずれをも持ち続けるのは、とても難しい。

現在の古江は、それができているように見える。東京五輪代表争いに敗れた後は一時、苦しんだようだが、シーズン終盤にきて4戦3勝と驚異の勝率で、稲見に迫る。それでいて「(女王タイトルは)あまり考えていない」と、1戦、1戦に集中。シーズン終了後の米ツアーQシリーズへの準備を着々と整えている。

心身共に一進一退。波があるのは当たり前の世界で、長い目で見れば前に進むことをやめない。本人次第ではあるが、その気になれば、プロの世界であっても長い間、戦い続けることはできるのがゴルフのいいところ。最速に近いスピードで坂を上っている今だからこそ、頭の片隅にそんなことを置いておいて欲しいと心から思う。

文/小川淳子
写真/Getty Images

TOTOジャパンクラシックでシーズン6勝目を挙げた古江彩佳
TOTOジャパンクラシックでシーズン6勝目を挙げた古江彩佳

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