“やさしい”クラブっていうけど、本当にすべてのゴルファーが打ちやすいのか?

ゴルフライターT島が切り込む!フィッティングショップだから分かるゴルフギア最新事情/第14回

2021/09/11 ゴルフサプリ編集部



大蔵ゴルフスタジオの代表でフィッターの市川氏(右)と金子氏

これは“やさしい”クラブだとか、これは“難しい”クラブとかよく言いますが、ゴルフクラブにとってのやさしさ、難しさってどういうことなのでしょうか? そしてどんな人にも“やさしい”クラブってあるのでしょうか? 普段なんとなく使っている言葉の本当の意味や勘違いについて、ゴルフライターのT島氏が切り込みます。

写真提供/大蔵ゴルフスタジオ

“そのクラブ飛びますか?”とよく聞かれますが、もう一つ多いのが“そのクラブやさしいですか”というヤツです。“やさしい”って何でしょうね?私もできる限り具体的に表現したいので、やたら使わないように注意しているのです。と言うのも、飛ぶというのも十人十色だけど、“やさしい”というのも人によって違う要素だと思うからです。

(T島)市川フィッターはそんな聞かれ方するとどう答えます?

(市川)よく聞かれますよ。でも“やさしい”要素というのは、それぞれすべての人に当てはまるわけではありません。例えば“軽いクラブはやさしい”とか“初心者向け”と思っている人が多いです。特に非力な女性ゴルファーは、“軽いのが良いです”とリクエストされる方が多いですね。

(T島)“軽い=振りやすい”ってやつですね。よく何でこんなの買ったの?と友人に聞くと大手量販店などで、軽くて振りやすいので、やさしいですよ!と勧められたという話を聞きます。軽い=振りやすい=やさしいという図式よく聞きます。非常に危険だなぁといつも思うのですが・・・

(市川)そう思っているお客様は意外と多くて、まず重さを気にされます。T島さんが言ったように、軽い=振りやすいというのは、結構危険で、軽すぎるクラブって手先で振りやすいだけなんです。もちろん、軽めのクラブがマッチする人もいますが、軽すぎるクラブは決してやさしくありません。最初は振りやすくやさしく感じたり、飛距離が伸びたり、しますが慣れたらその効果が終わる場合がほとんどです。重いと上級者、軽いと初心者と思っている人も多いですが、それは誤解だと。