1. TOP メニュー
  2. ゴルフギアにお悩み
  3. え!? こだわらないとダメじゃないの? 数字にとらわれすぎないクラブ選び(スペック編)①

え!? こだわらないとダメじゃないの? 数字にとらわれすぎないクラブ選び(スペック編)①

【ダグ三瓶・クラブ選びの超知識】

2025/12/14 ゴルフサプリ編集部

先週まで、ローンチモニターでの数値の見方をダグ三瓶に細かく解説してもらった。今回からは、それに続き、ゴルフクラブのスペックを数値的に検証し、その数値をどのように考えて行ったらよいかを教えてもらう!

クラブスペックと言えば、すぐに思いつくのは

・重さ
・長さ
・硬さ(振動数)
・バランス(スイングウエイト)

などがあるでしょうか。意外と少ないですよね?
本来はもっとたくさんのことを見ていかなくてはいけないのですが、今のところ、メーカーなどが管理している数値は、上記のうち、長さと、バランスがメインとなっていると言っても良いでしょう。

では、この数値をもう少し細かく見ていってみましょう。

1.重さ

「重さ」とひとくくりに言っても、実際には、総重量だったり、それに伴うシャフト重量やヘッド重量にグリップ重量だったりが関わってきます。
では、この数値をどのように確認して、適正なものを目指していくのかを書いていきましょう。割と簡単に、ご自宅でも管理できるものでは、総重量でしょうか?
では、その総重量はどのくらいの重さのことをゴルフクラブでは言っているのでしょう?

ご存じだと思いますが、最も総重量が軽いクラブはドライバーで、最も重いクラブがパターとなっている方がほとんどだと思います。
ドライバーで、今どきだと、300gを切って280gなどのものがありますね!
一方で、パターは通常の長さで600gくらいのものまで市販されています。
これを大きな差と考えるか、小さい差と考えるかは人それぞれですが、これを重く感じる、軽く感じるかは、総重量だけではわからないことが多く、実際には長さの影響が大きいですし、また、どのパーツ(ヘッド・シャフト・グリップ)が重いかによって、感じ方は大きく変わってきます。
この辺りは、バランスのお話になってきますので、後述させていただきます!

総重量ばかり気にしすぎてしまうと……

では、まずは、その総重量に特化してみてみましょう。

総重量は上記しましたように、通常の秤さえあれば、どなたでも測定できるので、ご自身で管理されている方も結構多いようです。
当方のフィッティングにも、数値をグラフにして管理されている方を何人かお見掛けしています。
ここで、注意しなければならないことが結構あります。まずは、やはり数値化しておくと、その数値がきれいな流れになっているかどうかが気になってきます。いわゆる「重量フロー」ですね!
「重量フロー」自体が間違っているということではなく、こだわりすぎることで、本来見なければならない部分を見落としがちということを申しあげたいのです。
ドライバーからパターまで数値がきれいに並んでいると、気持ちのいいものですから、ついつい、そこにこだわってしまうことがあります。ところが、上記しましたように、重さは長さによって適正な値が変わるものです。

一般的には、一番長いドライバーが一番軽くて、一番短いパターが一番重いとなりますが、それがきれいに並んでいなくてはならないというものではありません
というのも、振り感というのは、総重量だけではわからないというのが実情です。
それこそ、同じ総重量でも、バランスが違ったら振り感は違いますよね? なので、総重量だけを見て、一喜一憂するのは非常に危険、と申し上げさせてください。

一方で、例えば、では、その総重量をきれいに並べるために、どのようなことをされていますか?
重くしたり軽くしたりすることをされると思うのですが、一番簡単なのは鉛を貼って調整することでしょう。
その鉛を貼る場所によっては、振り感は大きく変わってきます。

その際に、基本的にこれは重くする方向での調整となることが多いかと思います。
軽くしたい時には、ヘッドを削ったりしなければならないので、ご自宅でやるのは、なかなか難しいですよね!
ウエイトが外せるモデルだったりすれば、いろいろと可能かもしれませんが、これはヘッドのウエイトのみの変更です。
シャフトを替えたい場合にはなかなかそこまで工具がそろっている方は少ないでしょう。
そうなるとなかなか簡単にできることではありません。
そのため、フローから外れていると考えた場合、重くする方向のみでやられる方が多いと思います。
実際には軽いものの方が振りやすい場合も多く、フローにこだわったが故に、重くて振りにくくなるものにそろってしまう、ということもあり得る話です。

重さを管理するのに一番効果的な方法は……

次のページ