お金も時間もかけず確実にうまくなる。ラウンド後の練習こそ上達の近道!

石井良介のゴルフ・すべらない話:第52回

2024/12/11 ゴルフサプリ編集部



どんな練習をどれだけやれば上手くなるのか? たくさん練習すればするほど上手くなれるのなら簡単なのだけど。さて、そんな悩みに対して石井良介はどう考えるのか? 聞いてみよう。

コンペであれプライベートのラウンドであれ、一夜漬けの練習でいいスコアを出すのは無理です。練習しない方がいい、とまでは言いませんが、同じやるならラウンドの前日は早く寝て、当日早起きしてゴルフ場に行って練習した方がいいと思います。なぜなら、前日の自分と当日の自分は違うから。前日にたくさん練習しても、一晩眠ったら感覚は変わっています。

仮にラウンドまで1ヵ月あったらウェブ上でコースのリサーチをして、そのゴルフ場でプレーすることを想定します。すると「これはヤバイかも……」みたいなこと、例えばフェアウェイがやたら狭いとか、やたらとバンカーや池がある、といったことが出てくるはずなので、その対策をテーマにしてシャカリキに練習するといいでしょう。

結局ゴルフは、そうやって挑戦して跳ね返されての連続なんだと思います。ですから、できないことを試行錯誤して、できるようになるのを楽しめる人は強い。アマチュアの方はおしなべて、すぐに結果を欲しがります。その気持ちはわかるし、できない時のツラさもわかりますが、繰り返すしかないので、それを楽しめる術を考えた方がいいと思いますね。

いくらやってもできない時は、必要なパーツや理解が足りていません。そうなったら目の前のことはひとまず棚上げして、違う課題に取り組みましょう。そうしているうちに、わからなかったことがカチッとハマってくることがあります。机の上には置いてあるけれど手はつけないでおき、「あれ!」と思った時に引っ張り出してみると「ああ、このことだったのか!」と腑に落ちたりするもんです。

練習は練習でも、本当に必要なのは“練習試合”。とにかく芝生の上で練習する時間がほしいです。部活をやった人はわかると思いますが、部活では紅白戦をやります。次に練習試合を重ねて新しい戦術をチェックします。それができたら初めて公式戦です。アマチュアゴルファーは毎回が公式戦。新しいことにトライする、やれることを広げるためのラウンドが必要です。