普段の生活から"習慣化"できていない人は、クラブを上手く振ることができません。
伝説のアマチュアゴルファー中部銀次郎の「言の葉」 vol.5
新連載、伝説のアマチュアゴルファー中部銀次郎の「言の葉」。
「プロより強いアマチュア」と呼ばれた中部銀次郎氏が遺した言葉は、未だに多くのゴルファーのバイブルとなっている。その言葉1つ1つを、皆さんにもお届けしていく。
GOLF TODAY本誌 No.605/68〜69ページより
イラスト/北村公司
「そして」と中部さんは続ける。「背中が丸まってしまう人は、スイング軸が歪んでいるので体がスムーズに回転できない。結果、クラブを上手く振ることができません」では、どうすればよいか。
「答えは自明ですよね。普段の生活から、いつでも背骨を伸ばす。特に椅子に座って仕事をするとき。背中が丸まっていないか、首を曲げて顔を下に向けていないか、常にチェックすることです。
夢中で仕事をしていると、どうしても姿勢のことを忘れがちです。でも、休んだときに自分の姿勢がどうだったか振り返ってみる。隣に座っている人に、自分の背中がいつも伸びているかどうか、チェックしてもらうようにお願いしても良いですね」
中部さんは笑顔で続ける。「背中が丸いことが当たり前になっている人は、最初はどうしても背中を伸ばすことが大変かも知れません。まずは頭を起こすこと。腹に力を入れて腰から上体を持ち上げる。最初はきついかもしれないけれど、いつも気にしてやっていたら、そのうち慣れてくる。習慣化してくるわけです。
こうなれば、ゴルフでも自然といい姿勢になる。アドレスで背骨が伸びて、良いスイングが自然にできるようになるのです」