120ヤードのパー3、PWか9番か? スコアが安定するクラブ選択の考え方
もう少しでシングルがシングルプレーヤーになった話
120ヤードのパー3。PWでしっかり打つか、それとも9番で抑えて打つか。一見シンプルな選択ですが、実は前提となる飛距離が5ヤード違うだけで正解は変わります。PW110ヤード前後の人と、PW115ヤード前後の人では、同じ120ヤードでも距離の感じ方がまったく異なるからです。さらに言えば、そこに風やグリーン条件が加わると、判断はさらに揺れ動きます。120ヤードのショートホールのクラブ選択について説明させていただきます。
120ヤードで番手選びに迷う本当の理由
先日ゴルフ友達とラウンドしている時にこんな話になりました。「前のショートホールは距離が120ヤードなのにいつも番手選びに困る。PWでしっかり打とうと思うと力んでダフッたり、つかまえすぎてグリーン横のバンカーに入ってしまう。9番アイアンで軽く打とうとすると当たりが薄くなってスライスしがち。どの番手でどこを狙うのが安全だと思う?」と聞かれました。私は「120ヤードのショートは乗せたい距離だけど、PWと9番の間の距離になるから、結構難しい。持つ番手はPWと9番の飛距離によっても変わるかな」と答えました。ゴルフ友達から「どういうこと?」とさらに聞かれました。私は「ミスの内容を聞いている限り、PWでは距離が足りなくて少し強めに打とうとするから、それがミスショットの原因になっている。9番アイアンの薄めのスライスの方がケガする可能性は低いかな」と答えました。
みなさんは、120ヤードのショートホールをどのクラブで打ちますか?PWか9番アイアンが選択肢になると思いますが、ほとんどのアマチュアゴルファーが番手間の中間距離になっていると思います。短めのショートホールなのでグリーンには乗せたいと思っても、ビトウィーンの距離なので、結構乗せるのが難しいです。今回は120ヤードのショートホールのクラブ選択について説明させいていただきます。
120ヤードは“ビトウィーン距離”だからミスが増える
120ヤードのパー3は、多くのアマチュアにとって典型的な番手間の中間距離です。PWと9番のちょうど中間に入りやすく、どちらのクラブも決め手に欠ける距離になることが多いからです。そのため、飛距離が近い方を選ぶという感覚的な判断に頼りやすくなります。しかし、マネジメントの観点では距離の近さよりも、どちらが余裕側の番手かを優先するべきです。たとえばPWで110ヤード前後の方が120ヤードを打つ場合、約10ヤード足りない計算になります。この不足分を埋めようとすると、無意識にスイングスピードが上がり、打ち急ぎや体の突っ込みが起こりやすくなります。その結果、トップや引っかけといった大きなミスにつながる可能性が高まります。逆に少し大きめの番手で8割程度に抑えて打つほうが、振り幅が安定しやすく、再現性も高くなります。120ヤードはベタピンを狙う距離ではなく、まずはグリーンセンターに確実に乗せる距離です。この前提を持つだけで、番手選びは感覚から戦略へと変わります。
あなたのPW飛距離で正解は変わる
120ヤードのクラブ選択はPWと9番の飛距離によってクラブ選択が変わると思います。例えば、PWが110ヤード前後、9番が125ヤード前後の方にとって、120ヤードは明らかに9番寄りの距離です。PWでは約10ヤード不足するため、少し強めに打つ必要があります。しかし、少し強めという曖昧な調整は、アマチュアゴルファーにとって最も再現性が低い領域です。特にパー3では、必ず乗せたいという心理が働き、切り返しが速くなりやすく、結果としてダフリや左へのミスが増える傾向があります。一方、9番であれば8割から9割程度のスイングで120ヤードをカバーできます。振り切る必要はなく、テンポを維持したまま打てるため、多少当たりが薄くてもグリーンに届く可能性が残ります。さらに手前にバンカーや池がある場合、ショートは即トラブルに直結します。このタイプの方は、余裕側=9番を基本とし、狙いはピンではなくグリーンセンターを基準にすることで、スコアを安定させやすくなります。
また、PWが115ヤード前後、9番が130ヤード前後の方の場合、120ヤードはPW寄りの距離になります。PWであれば通常よりややしっかり振るだけで届く範囲に入るため、大きな振り幅調整は必要ありません。一方、9番では約10ヤード以上のオーバーゾーンに入るため、スリークオーターやコントロールショットが求められます。普段から振り幅を小さくする練習をしていないと、スピン量や打ち出し角が変化し、距離のばらつきが大きくなることがあります。このタイプではPWを選び、テンポを崩さず振り切る方が結果は安定します。狙いはあくまでグリーンセンター基準です。ピンが手前でも直接狙わず、2パット前提で攻めることが、120ヤードをスコアにつなげる現実的な考え方です。
番手の正解を変える“5つの現場条件”
ここまで飛距離前提で整理してきましたが、実戦ではさらに判断を変える条件があります。代表的なのは①風、②グリーンの硬さや高さ、③ピン位置と危険エリア、④その日のミス傾向、⑤必要キャリーです。たとえば3〜5m/sのアゲンストが吹けば、120ヤードは実質125〜130ヤードになります。この時点でPW110タイプは物理的に厳しくなり、PW115タイプでも余裕はなくなります。逆にフォローなら距離は縮まり、PWが安全側に寄ります。また、砲台グリーンや硬いグリーンでは高さとスピン量が重要になり、番手選択の基準も変わります。さらに手前に深いバンカーがあり、キャリーで115ヤード以上が必要な場合は、小さい番手は現実的な選択肢から外れます。私自身、軽いアゲンストを甘く見てPWを選び、完璧な当たりにもかかわらず手前バンカーに入れた経験が何度もあります。距離だけではクラブ選択の答えは出ません。飛距離で基本解を持ち、最後にホール設計と環境条件で微調整する。この二段構えこそが、120ヤードを安定させる本当のマネジメントです。
それでは、引き続きアマチュアゴルファー目線で役立つ記事を投稿できればと思っていますので、次回の投稿を楽しみにお待ちください。
もう少しでシングル(ペンネーム)
東京都内在住の40代のサラリーマンゴルファー。2011年にゴルフを始め、現在のJGAハンディキャップは5.1。2020年にはヘッドスピードアップにチャレンジし、42.4m/sからスタートし、61.0m/sまでアップ。2020年からシングルプレーヤーになる過程を記録するために、ブログ「シングルプレーヤーへの道は遠い?」を運営。