どうしてウッドはカーボン、アイアンはスチールシャフトが多いのか、知ってる?
ゴルフそもそも調査部 vol.7|「軽量=頼りない」という根付いたイメージが、技術向上に伴い好みに合わせて選べるシャフトになるまで
現代のゴルフギアは、先人の創意工夫が積み重ねられてきたもの。時に感じる疑問や「なぜ」「どうして」を、それらを形作ったきっかけやエピソードで振り返ってみよう。今回の調査テーマは「どうしてウッドはカーボン、アイアンはスチールシャフト多いのか?」だ。
GOLF TODAY本誌 No.607/140〜141ページより
イラスト/庄司 猛
メタルウッドが普及し、カーボンシャフトだけでなくチタンやボロンといったシャフトが登場した1980年代を経て、1990年代に入ると、40代で快進撃を続けた尾崎将司にあやかったブリヂストンの『J's』シリーズに『ハーモテックHM-80』を装着したアイアンが大ヒット。
アメリカでも、打球衝撃を緩和するという重量級カーボン『Gルーミス』が話題となった。その後、チタンドライバーの長尺化に従い、ウッドシャフトは60g台へ移行。女子プロは50g台も手にするようになっている。
アイアンはいまだに120g台の『ダイナミックゴールド』や日本シャフトの『モーダス3』シリーズがプロには人気があるが、徐々に変わりつつあるように思う。
1999年に日本シャフトの『NSプロ950GH』が登場し、アマチュアには定番化したものの、プロには受け入れられていなかったが、近年はドライバーの軽量化や女子プロの採用からイメージが変わったようだ。