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林からの脱出「上からコツン!」はミスのもと。正解は「インサイドからフェースターン」【勝又優美・アマチュアの悩み解決】

JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.45

2024/11/19 ゴルフサプリ編集部

勝又優美

「いつもよりボールを右に置いてハンドファーストで構える」林からの脱出方法のレッスンでよく見かけるフレーズですが、実はこれ大間違い。ボールを上から叩くようにしか打てないこの構えでは、高確率でチャックリになるのです。では、どうすればいい? JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決します!

ボールを右に置いて上から打つとダフりやチャックリになる

100切りを目指すゴルフ歴6年のWさん(39歳)。目標を阻む要素はいくつかあるようですが、一番の問題はトラブルショット。「特に林から出すショットがうまくいかずに大叩きしちゃうことがよくあるんです」とのことです。

ミスはおおむねダフり。「林から出す時は高い球を打てないことがほとんどなので、ロフトの立ったクラブを使うんですが、結構な確率でダフります」(Wさん)。すくい打つ傾向があるというWさんは、普通に構えると球が上がって枝に当たるかもしれないと考え、アドレスでボールを右寄りに置いてハンドファーストで構えているそうです。

気持ちはわかりますが、実はこれがうまくいかない原因。上体が突っ込んだり、ヘッドが極端に上から入ってダフる。最悪チャックリまで考えられます。Wさんはヘッドを鋭角的に入れて“コツン!”と打ちたいのだと思いますが、それにしてもリスクが大きすぎるやり方をとっています。

勝又優美
ボールを右に置き、上からヘッドを鋭角的に入れるとダフったり、リーディングエッジが地面に刺さってチャックリに。

林から確実に出す場合にボールを右寄りに置くのはありですが、ヘッドを上から入れるとWさんのようになるので、インサイドアウト軌道で打ちましょう。こうすることでヘッドが上から入りづらくなります。さらにフェースをターンさせるとフェースが開くのを防げます。

勝又優美
低い球で出すにはロフトの立ったユーティリティが有効。クラブを短く持ち、右過ぎない位置にボールを置いてアドレス。

横から払い打つようなスイングになりますが、フェースターンさせるとロフトが立つので確実に低いボールが打てるのです。ユーティリティやフェアウェイウッドなど、ソール幅があるクラブなら、よりダフりづらくなって距離を稼ぐこともできます。

勝又優美
インサイドアウトのイメージでスイングするとヘッドが上から入らない。アウトに振り抜きながらフェースをターンさせれば確実に低い球が打てる。

林の中ではボールが落ち葉の上にあることがよくあります。また陽が当たらないため、地面が湿っていることも多い。このような状況ではボールをクリーンに打たなければなりません。“上からコツン!”はミスのもと“インサイドからフェースターン”と覚えてください。

勝又優美

勝又優美
かつまた・ゆみ JLPGAティーチングプロA級。就職したホテルが所有するゴルフ場勤務となりゴルフをスタート。ゴルフを楽しむ人々にふれ、日本の大人たちを笑顔にしたいとティーチングプロの道に。2010年に認定ティーチングプロとなり13年には A級ライセンス取得。やさしくてきめ細やかな女性らしいレッスンで大人気。堀尾研仁氏主宰の「KEN HORIO GOLF ACADEMY」に所属。

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