飛距離を求めている時はショットの安定を求める必要なし 不安を感じても飛距離を伸ばすことに専念していい
ジャンボに聞け!ジュニアゴルファーの育て方 VOL.16
ゴルファーにとって、永遠のテーマともいえる「飛距離アップ」。それはジャンボ軍団が最優先で追い続けた目標でもあった。ジャンボの愛弟子で「誰も書けなかったジャンボ尾崎」の著者である金子柱憲は、ジュニア時代「むしろ飛ばない方だった」という。その金子がジャンボの下で飛ばし屋に変貌した裏に何があったのか。「ジュニアが将来飛ばし屋になるために、いまやるべきこと」を、金子が明かす。
GOLF TODAY本誌 No.616/134〜135ページより
取材・構成/日本ゴルフジャーナリスト協会会長・小川 朗
撮影/相田克己
飛距離は「トレーニングと素振り」によって伸びていく。それが、金子が得た答えだった。だがそこにはハードルがある。何と言っても飛距離アップのトレーニングは、単調で面白みのないものになりがちだからだ。そこで工夫が必要になる。
「素振りは単調で飽きやすいトレーニングです。ジャンボ邸では、スイングトレーニングに関する練習器具がたくさんあります。ゴムチューブ、重いクラブや羽根つきクラブ、下半身強化の棒などです。こうした道具は、ゴルフショップなどでも購入可能です」。
具体的なトレーニング方法について、金子が解説してくれた。「ゴムチューブは壁の1メートル70センチくらいの高さにあるフックに引っかけて端を持ちます。その場所でトップからダウンスイングの動きで、チューブを引き下ろします。その時に注意しなければならないのは、スイングの時と同じく下半身のリードで行うこと」。
さらに有効なのが、ジャンボ邸にもある羽根つきクラブ(上写真)やゴルフのグリップがついた素振り用のバットや棒。「これも下半身のリードで、リリースを遅らせ、インパクト後もフェース面を保ち続ける意識が大事。スイングスピードを上げることは、他の技術を習得するよりも比較的簡単に目標を達成できる。
明日のスコアよりも1年後の、自分の姿を意識して頑張ってほしい」。