ハの字スタンスはミート率にマイナス!?右脚の“軸感覚”を持てば左腰が十分に回り、ショット精度がアップ

ベン・ホーガンを先生に!森プロが解説する『アイアンが際立つ!強いアレンジの作り方』【第16回】

2023/11/20 ゴルフサプリ編集部



最初の著書「パワー・ゴルフ」では“ハの字”、「モダン・ゴルフ」で“右足スクエア”に変更。ホーガンのスタンスは、なぜ変わったのか。今回は、パワーの伝達効率とショット精度を高めた右足のアレンジ方法にスポットを当ててみた。

GOLF TODAY本誌 No.617 81〜85ページより
イラスト/久我修一 取材協力/東京ゴルフスタジオ
取材・構成・文/戸川 景 撮影/圓岡紀夫

両足のツマ先を開く、いわゆる「ハの字スタンス」は現代でも主流の1つ。ホーガン流の、左ツマ先は開き、右足はスクエアに構えるスタンスよりも、バックスイングのターンが深くなりやすい。身体が硬い人や、シニア向けにメリットがあると言われている。

「ツマ先を開くと確かに身体は回りやすくなりますが、バックスイングで必要以上に回すのは、安定感を損ねるだけです」と森プロ。

身体が硬くても、股関節を正しく使えば、右足スクエアでも腰は40度以上ターンする。背骨自体は10度程度しかネジれないが、肩甲骨がスライドすることで、肩は90度前後回転するという。

「右ツマ先を開いて回転量を増やして、トップを深くすることでクラブの助走距離を伸ばしたとしても、切り返しでのロスが増えるだけ。ミート率にはマイナスです。自動車事故後のホーガンも、それに気づいていたと思います」