モーダス105とダイナミックゴールド105、同じ「105」だけど何が違うの?
吉本巧のゴルフギア教室 第104回
「モーダス105とDG105」。そう聞くと、重さも振り感も似ていると思いがちだが、実は振動数で見ると硬さはほぼ正反対。同じ「105」という数字だけを頼りに選ぶと、「思っていたのと全然違う」という結果になりかねない。モーダス105とDG105は、どこがどう違い、どんなゴルファーに向いているのか。吉本巧プロが解説する。
硬さが対極。モーダスは硬め、ダイナミックゴールドは軟らかめ
日本シャフトのN.S.PROモーダス3乗シリーズのツアー105(以下モーダス105)とトゥルーテンパーのダイナミックゴールド105(以下DG105)。同じ105という重さを示す数字が付されていますが、実は全く性格の異なるスチールシャフト。振動数が違うため結果的にスイング中のしなり方が変わってきます。
まずフレックスごとに両者の重量を見ていきましょう。
[モーダス105]
R 103グラム
S 106.5グラム
X 112グラム
[DG105]
R300 101グラム
S200 103グラム
X100 105グラム
Rについては2グラムの違いでほぼ変わりませんが、Xになるとモーダス105の方が7グラムも重くなります。105という表記を見る限り、ともにそれほど重くないイメージですが、モーダスのRは中量級前半でXは同後半。DG105はXでも110グラム台までいかない軽量級だと思います。
アイアンのシャフトはスチールとカーボン、どっちがいいの? 「重さ・しなり・ねじり・飛距離・ブレ幅」を比較
アイアンのシャフトはスチールとカーボンで性能が大きく異なります。重さ・しなり・ねじれ・飛距離・ブレ幅といった特徴を比...
モーダス105と120はどこがどう違う? どんなゴルファーに合うの?
アイアン用スチールシャフトの定番、日本シャフトの「N.S.PRO MODUS3(モーダス3)」シリーズ。その中心的存在である「ツアー...
次に振動数から見た硬さですが、モーダス105は通常より半分から1フレックス分硬く、DG105は通常より半分から1フレックス分軟らかい仕上がりで、硬さで比べると対極に位置しています。例えば普段Sシャフトを使っている人がモーダス105を使うならR、同様にDG105を使うならS200だとちょっと軟らかいのでX100の方がいい、という感じになります。ここが2つのモデルの最大の違いになります。
硬さの違いはしなり方の違いに反映されます。モーダス105、DG105ともに元調子ですが、モーダスはそこまで元が軟らかくなく先部分も硬い。元調子ながらも全体が硬めになっています。このタイプのシャフトを振ると硬い金属の棒を振っているような感じでメリハリがなく、しなりを感じません。重量もそれほどないですから、クラブの自重を使ってスイングしたい人には向かないかもしれません。
メリットは軽いので操作がしやすいこと。全体が硬いということは暴れにくいということでもあるので、スイング中にヘッドがどこにあるか把握しやすい。グリップの延長上にクラブヘッドがあるイメージでシンプルに振れます。中上級者に人気があるのはこのせいだと思います。ただ、前述したように硬めなのでフレックス選びを間違えないことがポイントです。
ドライバーシャフトは硬め? 軟らかめ? 飛ぶのはどっち?
ドライバーのシャフトは「硬め」と「軟らかめ」、果たしてどちらが飛ぶのだろうか。飛距離アップにつながるかどうかは、スイ...
一方、DG105のしなり方は、いわゆる普通の元調子のイメージに近く適度なメリハリがあります。すなわち先側が硬い感じがあり、どこが軟らかく、どこが硬いかがわかりやすい。そもそもDGのS200は元調子の代表格とされる粘り系のスチールシャフトですが、DG105の場合はそこまで粘らず、程よい粘り感があります。強い元調子ではないので、元調子が苦手な人も含めて多くのゴルファーが使えると思います。ただ、こちらも前述したようにフレックスが軟らかめなので、普段より1フレックス硬めのものを選んだ方がいいでしょう。
参考までに、モーダス105とDG105に加え、ポピュラーなスチールシャフトを上から軟らかい順に並べてみました。
モーダス105 R
モーダス120 S
DG105 S200
N.S.PRO 950S
モーダス105S
モーダス120X
DG105 X100
モーダス 105X
モーダス105のRとモーダス120のSは後者が少しだけ硬い感じでそれほど大きな違いはありません。軽量スチールの先駆けと言えるN.S.PRO 950のSは軽量ですがそれほど軟らかくありません。DG105のSに近いのは、モーダス105ではなく120の方。105という数字が同じなので似ていると思いがちですが、全く違うので注意しないといけません。
ロフト18度のフェアウェイウッドとユーティリティ。ヘッドスピード40m/sならどっちが飛ぶ?
ロフト18度のフェアウェイウッドとユーティリティ。同じロフトなら飛距離も同じと思いがちですが、実はヘッドスピードや球の...
吉本巧
よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・中央区日本橋浜町の「吉本巧ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。