原英莉花「日本女子オープン」で復活優勝!飛ばし屋なのに曲がらないスイング作りのヒミツとは?
一流プロのドライバーのマネどころ
1999年2月15日生まれ。神奈川県出身。173センチ。日本ツアーで通算5勝を挙げており、そのうちの3勝がメジャータイトルと大舞台に強い選手。NIPPON EXPRESSホールディングス所属。
「日本女子オープン」で復活優勝を飾った原 英莉花。元々、日本ツアーでトップクラスの飛距離を誇る飛ばし屋だったが、今年5月には腰を手術。そこから復活したスイングにはどのような特徴があるのか?
GOLF TODAY本誌 No.618 12〜15ページより
構成・文/野中真一
撮影/相田克己 圓岡紀夫
身長も高く体格にも恵まれている原選手は体も柔らかいので、パワーと柔軟性を融合したスイングになっています。迫力のあるスイングですが、アマチュアゴルファーが見習うべきポイントはこれだけダイナミックなスイングでも軸が傾いていないこと。
原選手は、バックスイングでは頭を少し右に動かして、しっかり右足に体重移動をしていますが軸はセンターをキープできています。それはトップ(写真4)でも右足がアドレスと同じ斜めになっているから。この足の角度をキープできれば切り返しがスムーズになります。
さらに軸がトップで左に傾いたり、ダウンスイングで右に寝ない理由は肩がタテ方向に回っているのに対して、腰をヨコ方向に回しているからです。
バックスイングでは左肩が下がって、右肩が上がることでスイング軌道がタテ振りになるのでヘッドスピードが上がります。しかし、ここで腰まで上下に動くと伸び上がってしまう。腰はヨコに回転して、肩をタテに回すことによって飛ばせるだけでなく、曲がらないスイングになっています。