最近の3番ウッドはメッチャやさしくなっている?3番ウッドは難しいから抜いた方がいい!は過去の話?
「Ai-SMOKE」「Qi10」「B3MAX」「G430」などなど……最新モデルのフェアウェイウッドを試打してきた中で、感じたことがある。それは「最近の3W、明らかに上がりやすくなってる?」という感覚。気のせいなのかどうか気になったので、編集部員Kはギア担当やカリスマフィッター・鹿又さんに意見を聞いてみた。
写真/ゴルフサプリ編集部
本題に入る前に。筆者(編集部員K)は、10年以上前から3Wを(5Wも)バッグから抜いており、フェアウェイウッドは180〜190ヤード用の7Wのみ使用している。
3Wを使わなくなった理由は、至極シンプルで「ちゃんと当てられる確率が低い」からだ。また、ヘッドスピード40m/sの身では、当たったとしても5Wと飛距離が変わらない。これでは使う理由がひとつもない。そうして、試打取材や試打ラウンド以外で3Wを使うことはなくなったのである。
しかし、新作のフェアウェイウッド(3W)をほぼほぼ試打し尽くした2023年後半、ふとこんな考えが浮かんだ。
「最近の3W、やさしくなってないか?」
筆者は10年前とヘッドスピードは変わっていない(40m/s)が、技術レベルはほんの少しだが向上している(多分)。そのせいなのか? という考えが一瞬よぎったが、すぐにその考えは払拭した。ヘッドスピードは40m/sで変わらないはずなのに、打ち出し角度、弾道の高さが明らかに違う。10年前とは比較にならないくらい、高さが出ていたからである。
そうして迎えた2024年、キャロウェイの「PARADYM Ai SMOKE ♦♦♦ T フェアウェイウッド」の3Wを打って、完全に確信した。「3Wはやさしくなっている!」と。
ツアーモデルの3Wのはずなのに、ヘッドスピード40m/sの筆者が打っても打球はドロップすることもなく、適度な高さを保って飛んだ。なおかつ、その日のラウンド中に、その3Wを3度使う機会があったのだが、3度とも同じ打球を打つことができた。
「Ai SMOKE」シリーズの他のモデルも、「Qi10」シリーズもそのほかのメーカーの最新モデルも……そのほとんどがフェアウエイウッドに対して「低スピン化」よりも「高打ち出し・高弾道」にウェイトを傾けた設計になっているのではないだろうか。
この疑問を払拭するべく専門家の意見を聞くことにした。回答してくれたのはカリスマフィッターの鹿又芳典氏。さて、最近の3Wは本当にやさしくなっているのだろうか?