クラブを軽くすると飛ぶ！このことに警鐘を鳴らすT島氏。クラブを軽くしたらヘッドスピードが上がって飛びそうだけど？ ゴルフライターのT島氏が大蔵ゴルフスタジオのフィッター・野倉くんと語り合います。
写真／T島

　野倉くん。大蔵ゴルフスタジオに来てからぼちぼち経ちますが、以前の職場と違うところはある？
　ズバリ、女性ゴルファーの比率が高いです。シニアゴルファーもたくさんお越しいただいています。
　そうだね。そう思います。老若男女、ゴルファーはみんな飛ばしたいんですよ。
　ゴルファーは、常に飛距離アップを求めていますよね。
　はい。間違いない。そんな飛距離を求める一部のゴルファーを、僕は『軽くしたガール』と呼んでいます。
　『軽くしたガール』とは？
　クラブを軽くしたら飛ぶ！と思っておられるゴルファーのことです。
　でも、軽くしたら、ヘッドスピードは上がりそうですよね。
　そうね。なぜだかみんな、シャフトを軽くしたがる。ヘッドは人気モデル！そして、シャフトは軽く！という流れがある。
　そういえば、今どきのナショナルブランドのヘッドって重いですよね？
　そうですね。慣性モーメントを大きくするために手っ取り早いのは、ヘッドを重くすること！
　202グラムとか200グラムとか……特に海外ブランドはその傾向が強いです。
　どこかの10Kとかは、さらに重かったりする。
　205グラムとかですか？ その重さだと、さすがに女性ゴルファーには重いですよね？
　でも上手く打つんですよ。レディース上級者はの皆さんは！
　ヘッドが重いほうが慣性モーメントも大きくなるし、エネルギーもデカいわけですから、ヘッドスピードさえ落ちなければ、飛距離的にはプラスですよね？
　はい。たしかに飛びますよ。でも、振れているときは！の話です。だから、禁断なのです！それに、飛ぶから変えられなくなるし（笑）