ヘッドは重くシャフトは軽く『軽くしたガール』が増加中！？でも、それちょっと危険かも

クラブを軽くすると飛ぶ！このことに警鐘を鳴らすT島氏。クラブを軽くしたらヘッドスピードが上がって飛びそうだけど？ ゴルフライターのT島氏が大蔵ゴルフスタジオのフィッター・野倉くんと語り合います。
写真／T島

最近のドライバーのヘッドは重すぎるの？

T島　野倉くん。大蔵ゴルフスタジオに来てからぼちぼち経ちますが、以前の職場と違うところはある？
野倉　ズバリ、女性ゴルファーの比率が高いです。シニアゴルファーもたくさんお越しいただいています。
T島　そうだね。そう思います。老若男女、ゴルファーはみんな飛ばしたいんですよ。
野倉　ゴルファーは、常に飛距離アップを求めていますよね。
T島　はい。間違いない。そんな飛距離を求める一部のゴルファーを、僕は『軽くしたガール』と呼んでいます。
野倉　『軽くしたガール』とは？
T島　クラブを軽くしたら飛ぶ！と思っておられるゴルファーのことです。
野倉　でも、軽くしたら、ヘッドスピードは上がりそうですよね。
T島　そうね。なぜだかみんな、シャフトを軽くしたがる。ヘッドは人気モデル！そして、シャフトは軽く！という流れがある。
野倉　そういえば、今どきのナショナルブランドのヘッドって重いですよね？
T島　そうですね。慣性モーメントを大きくするために手っ取り早いのは、ヘッドを重くすること！
野倉　202グラムとか200グラムとか……特に海外ブランドはその傾向が強いです。
T島　どこかの10Kとかは、さらに重かったりする。
野倉　205グラムとかですか？ その重さだと、さすがに女性ゴルファーには重いですよね？
T島　でも上手く打つんですよ。レディース上級者はの皆さんは！
野倉　ヘッドが重いほうが慣性モーメントも大きくなるし、エネルギーもデカいわけですから、ヘッドスピードさえ落ちなければ、飛距離的にはプラスですよね？
T島　はい。たしかに飛びますよ。でも、振れているときは！の話です。だから、禁断なのです！それに、飛ぶから変えられなくなるし（笑）

真面目に3ヶ月練習してもドライバーが当たらないなら、原因はクラブです

アイアンで高さを出したい時、ティを高めにすることありますよね？ じゃあ、ドライバーの飛距離を伸びるティの高さもあるので...

あわせて読みたい

野倉　ああ、そうか。18ホールもつか？ という話ですね。
T島　うーん、厳しいと思うんだよね。肝心な上がり3ホールぐらいでバテそう。
野倉　パクっと左にミス…とかありそうですね。
T島　まさに、そういうシーンを先日見たばかりです。でも「飛ぶんです」って言われるし、まあ禁断のセッティングだけど飛ぶのはわかるから、何も言わない。
野倉　ヘッドを重くして、シャフトもめいっぱい長くすると飛びますが、リスクも有るってことですよね？
T島　そこです。私でも後半キツイと感じるので、マイドライバーのヘッド重量は200グラム以下にしています。
野倉　T島さんはヘッド重量198グラムでしたっけ？
T島　そうですね。もう少し軽くてもいいかな？！なんて思い始めています。
野倉　安定して飛ぶほうがスコア的には良いと思いますけど。1発の飛距離が出るドライバーって、その記憶があるから、安定して飛ぶドライバーとか勧めにくいですよね。
T島　1発の飛びは魅力的だからね。
野倉　ん？ でも、ヘッドが重くて、シャフト軽硬で長尺となると、技術が必要ですね。
T島　はい。技術も体力も鍛えて下さい。