アイアンが飛ばない人はグリップを強く握りすぎ! 地面にボールを投げる感覚で振ってみて!【勝又優美・アマチュアの悩み解決】

JLPGAティーチングプロ・勝又優美が解決してきた「生徒さんから相談が多いゴルフの悩み」Case.41

2024/10/29 ゴルフサプリ編集部



アイアンが飛ばない人と悩む人の中には、飛ばそう!として力が入りすぎているのかもしれない。ボールに力を伝えるためには、よけいな力みは必要ない。JLPGAティーチングプロ・勝又優美が、解説します。
写真/圓岡紀夫

ゴルフ歴8年、平均スコアは96で100を叩くこともある42歳のAさん。お悩みはアイアンが飛ばないこと。バッグには5番アイアンまで入っていますが、7番以上は飛距離があまり変わらない。140ヤードを7番で打ってもショートすることが多いということでした。

5、6、7番のスイングをそれぞれ拝見すると、いずれもすくい打ち。何を心がけて打っているのかを伺うと「ちゃんと飛ばしたい」ということ。どうやら飛ばそうとしてダウンスイングからインパクト~フォローで体が伸び上がり、すくい打つスタイルになっているようでした。

アイアンはダウンブローに打つことで、インパクトでロフトが適度に立って当該番手の飛距離が出ます。すくい打っているAさんの場合、これとは逆にインパクトでロフトが寝てしまいます。そのためボールが上がって飛距離が出ない。ヘッドが手前に落ちればダフり、浮いたままヒットするとトップのリスクもあります。

気になったのはグリップをギュッと強く握っておられること。そのため、アドレスで腕や肩にまで力が入っていました。そのままダウンスイングするとリリースが早くなり、上体も突っ込む感じになるので、インパクトに向かって手でクラブを自分側に引く動きが入ります。その結果、体が起きてクラブ引き上げながらすくい打打っていたのです。