流行りのコンボセット、主役は中空アイアン! 見た目スマートなのに打つとやさしく飛ばせる性能に再注目してみよう
鹿又芳典の“推しクラブ” こぼれ話 第41回
バックフェースを見るとマッスルバックっぽくてシンプルだけど、球を打つと飛ぶし曲がりづらい中空アイアン。今やカンゼンに市民権を得た中空アイアンだが、ここまで流行った背景や長所について、カリスマフィッターの鹿又さんが解説してくれた。
中空アイアンが数多く出ていますが、今どきの中空アイアンが全て同じタイプかといえばそうではなくて、いろいろな作り方をしているモノがあります。中空というヘッドの構造によって設計自由度が高くなるもの。そういう意味で「いろんな種類がある」ということを大前提として覚えておきましょう。
中空アイアンのメリットとして一番に挙がるのは、フェース面を薄く作れるのでボール初速が向上します。それから、設計自由度が高くなるぶん、ミスヒットの寛容性が上がりやすい。一方で、今まで懸念されていた「打感」という面は、異素材(振動吸収材)をインサートしたりすることで、そこもクリアできてきました。
そういった要素があって、アイアンの中の一つのカテゴリーとして「中空」が確立されています。だからこそ、飛距離と寛容性を両立しようとしたときに「中空」というモノが挙がるのでしょう。各メーカーが同じシリーズの中で、キャビティ、ポケットキャビティ、中空というように、3つのカテゴリーのアイアンを狙いによって作り分けているのが現状です。